多めに払ってもらうってそんなに大事? 合コンで割り勘だった時に考えたいこと

先日、行きつけのカフェにて(行きつけと言っても、どこにでもあるチェーン店ですが(笑)。)隣席の女性2人組が、ガールズトークを繰り広げておりました。いや、ガールズトークだなんてかわいいものではなく、マシンガントークといったほうが的を射ているかもしれません。トークのお題は「合コンの支払い額」についてです。

目次

合コンの支払額は男女不平等であるべき!?


隣席の女性2人組は、合コンの支払額がきっちりワリカンだったことに憤慨しているご様子。「全額奢れとは言わない!」「せめて男性5000円、女性3000円だろうが!」と、だいぶヒートアップしておりました。恐ろしや……。その姿はさながら、恐竜が火を噴いているかのようでしたよ。彼女たちの会話を、カフェ内のどれだけのお客さんが聞いていたかわかりませんが、「だからワリカン扱いをされるんだよ……」と、心の中でツッコミを入れていた人もいたかもしれません。

合コンで多めに払ってもらうってそんなに大事?


これはあくまでも筆者の個人的な価値観ですが、合コンで多めに支払ってもらうってそんなにも大事なテーマでしょうか? いや、筆者の意見を書く前に、隣席の女性2人組が参加した合コンが、なぜきっちりワリカンだったのか考えてみました。

理由1.無い袖は振れない


前に筆者が参加……というか、急きょピンチヒッターを依頼され駆け付けた合コンは、きっちりワリカンでした。理由は一目瞭然! 男性陣が皆「夢追い人」だったからです。アルバイト等をしながら舞台演劇活動を行なっているとのこと。お店も価格帯が安めの居酒屋さんでした。

理由2.当初は全額奢るつもりだったけど……


もしかしたら男性側は、当初はきっちりワリカンにするつもりはなかったのかも。隣席の女性2人組が主張するように、「男性5000円、女性3000円」と考えていたのかも。もしくは、「全額奢り」も視野に入れていたのかもしれません。ところが、何らかのシーンで女性側の態度に「非」があると感じ、ハズレ合コン認定したことでワリカンという結論に至ったのかも。

理由3.ワリカンOKな女性参加者の“鶴の一声”


女性参加者の中に「ワリカンでノープロブレム」という発言をした人がいたのかも。これ、筆者自身もときどきやります。ほかの女性参加者に恨まれようが、知ったこっちゃないです。なぜならば! 合コンは、出会いを目的とした場。それでも、相性などの理由で「男女の出会いって雰囲気にはならなかったなぁ」って合コン、けっこうあると思うんです。要するに、普通の飲み会として終わるケース。なのに男性側に多く支払ってもらうって、申し訳ないですもの。

また、会計が予想外に高くついた場合も、男女平等を申し出るようにしています。以前、銀座で合コンした際に、1人あたりのお値段が8000円を超えたことがありまして。コース料理や飲み放題プランではなく単品注文だったために、料金が跳ね上がってしまったんですよね。このパターンで男性側に多めの支払いを求めるのは、あまりにも酷であると思った次第です。

合コン終了時点では“男と女”ではない


ここからは、筆者の個人的な価値観になります。合コンって3対3とか5対5とか、複数名の男女が集う場です。そこから「男と女」の関係性に発展するカップルがあるのか、合コン終了時点では未知数! なのに「女」扱いの証しである「奢り」や「多めの支払い」を求めるのは、ちょっと違う気がするんですよね。ごちそうしてもらったり多めに支払ってもらうのは、後日1対1のデートという運びになったときまでとっておきましょうよ!


最後に……これは筆者の個人的価値観どころか、単なる愚痴で恐縮ですが。つい先日、知人女性から「リッチなディナーをごちそうしてもらえる」とのうたい文句で、既婚者男性との合コンに誘われました。彼女の価値観では「男性側が既婚でも、リッチなディナーにありつけるのだからおいしい話」だったのでしょう。

筆者としては、銀座の寿司だろうと麻布のフレンチだろうと、ごちそうになる時点でそれなりに気を遣わねばならないわけですから、「面倒くさい」のひと言に尽きます。面倒を伴うリッチディナーよりも、独身男性とのワリカン合コンのほうが、対等な立ち位置なのですからよっぽど気楽と思ったのでした。
(菊池美佳子)

この記事を書いたライター

菊池美佳子
コラムニスト。1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21歳~29歳まで、舞台女優のかたわら、様々なナイトワークを体験。29歳で引退後、コラムニストとして活躍中。

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