既婚の彼を好きになっても、最終的には妻にはかなわない理由3つ

5200件を超える恋愛相談を受けている筆者のもとには、不倫の相談もかなり寄せられます。
組み合わせはさまざまですが、今回は「既婚男性×独身女性」で、恋愛的な交際をしているカップルについて書いていきたいと思います。

不倫をする独身女性の悩みの多くは、やはりこれです。

「妻とは別れるって言うけど、離婚の話が全然進んでいないようだ」
――既婚男性が離婚をチラつかせるものの、具体的に話が進んでいないように思う、いったい自分はいつまで待てばいいの? というものです。

しかし、男性が既婚者の場合、最終的に妻のもとに戻るケースが多いようです。
その理由はなぜなのかを、3つにわけて書いていきたいと思います。

目次

1.妻を“味方”だと認識している


男性が彼女や奥さんを求める理由の1つに「自分にとって、最大の味方がほしい」というものがあります。
彼の、家での扱いがそれほどひどくなく、特に子供たちが彼になついている場合、彼は妻に対して「自分の味方だ」と認識している場合があります。
こうなってしまうと、離婚をする=味方を裏切る ような気がして、心理的なハードルが上がるのです。

2.彼自身のメンタルの問題(「自分は誰にもわかってもらえない」という考えが根底にある)


不倫をする人というのは、男女とも「自分は、誰にもわかってもらえない」という考えが根底にある場合があります。
カップルがお互いをわかりあうためには「自分の希望を伝え、相手の意見も聞く」なんですが、不倫をする人の多くは「自分の希望を伝える」ところで、つまずいてしまっていることが多いのです。

相手の希望ばっかり聞いていると、自分の考えをわかってもらえませんよね?
だから、自分をわかってくれそうな別の異性と関係してしまう…というのが、よくあるパターンなのです。

彼がそういった自分に気づき「あなたとは、そんなふうになりたくない」と思って専門家に相談するなどすれば別ですが、そうでないなら、あなたと再婚しても同じことを繰り返す確率が高まります。

3.離婚にまつわる問題を乗り越える覚悟がない


「離婚は、結婚するときの3倍の手間がかかる」

と、離婚経験者の皆さんはおっしゃいますが、それは本当のことだと思います。恋人同士のように「もうやっていけません。さようなら」で終わらせるわけにはいかず、とにかく、話し合いや手続きが面倒なのですよね。

それに比べると、よほど奥さんが母親として問題あるのでないならば、現状維持の方が面倒事は少ないもの。
お子さんがいらっしゃる場合や奥さんが経済的に自立していない場合は、その傾向は強まるでしょう。

ですが、お子さんがある程度大きい、共有財産が少ない、奥さんが経済的に自立している場合は、離婚の面倒さが少なくなるので、望みは多少はあるといえるでしょう。

多くの既婚男性は「面倒なことはなるべく避けたい」と思っていることがあります。
「不倫はしない方がいい」というのは、既婚男性特有の、面倒事を避けようとする考え方ゆえに、結婚から一番遠い距離に行ってしまうからなのです。

不倫をしても、幸せなれることはほぼありません。
どうか、今そうした恋にハマってしまっているかたはその恋から身を引くようにおすすめします。
(橘つぐみ)

この記事を書いたライター

橘つぐみ
恋愛コンサルタント。1979年東京生まれ。大妻女子大学文学部卒業。既婚、2児の母。 2004年に「つぐみ恋愛相談所」を設立し、年間200件以上のカウンセリングを行う。恋愛テクニックだけでなく、「男選びは人生選び」をモットーとしたカウンセリング、勉強会が人気。著書に『野性の勘で恋せよ乙女!(講談社)』『最終彼氏の見つけ方(大和出版)』などがある。

関連記事