「恋人に抱く不満」は主に2種類ある!? それぞれの対処法

せっかく恋人ができても、すぐに「不満」が募り、別れてしまうことが多い……なんて人はいませんか? どんなに好きでも他人と長く一緒にいれば色々と感じる部分もあるでしょうが、円満な関係を続けていくためにも、できるだけ不満は少なくしたいものですよね。恋人と不満少なく付き合うコツを分析してみました。

目次

「恋愛ゆえの不満」と「人としての不満」の2種類がある!?


昨年行われたあるアンケートによれば(2015年11月カップル専用アプリ「Couples」調べ。3471人対象)、「パートナーに言えないけど、我慢していることはありますか?」という質問に「はい」と答えたのは、男性43%、女性49%。2人に1人は「恋人に不満アリ」という結果に。

具体的な内容を見てみると、(A)「恋愛ゆえの不満」(B)「人としての悩み」の2種類に分けられます。(A)は、たとえば「相手が忙しくて会えない」「もっと二人の時間がほしい」「ほんとは頻繁に会ってほしい」など”会う頻度”に関する意見や、「もっとLINEも電話もしたい」「遠距離で連絡が週1なのでもう少し増やして欲しい」「連絡頻度が高すぎる」など”連絡頻度”に関する意見。

さらに「他の男子とLINEしてほしくない」「他の男性と遊ぶのがあまり多いのはきつい」「自分以外の女子に親しくしすぎないでほしい」など”他の異性との関係”に関する不満、「もっと甘えてほしい」「全然気持ちを伝えてくれない」「愛情表現を言葉にしてくれなくなった」など“愛情表現”についての不満などが見られます。

性格的な理由もあるでしょうが、(A)の不満は、お互いの「興味関心度合い」や「愛情量」に差があることが原因であるケースも多々あります。こうした不満をあまりぶつけていると、さらに相手の愛情メーターが減っていき、悪い結果となってしまうことも少なくありません。相手のほうは今できる限りの愛情表現をしているつもりなのに、「自分が物足りないから、寂しいから、暇だから」と”それ以上”を求めてしまうのは考えものですよね……!?

イライラするときは、まず「私が彼への興味関心が強すぎるのかも」「ちょっと前のめりになりすぎているかな?」などと自分を省みて、「もう少し気楽に付き合っていこう」「気長に愛してみよう」などと考えてみるのがおすすめ。”現状満足”を心がけ、先に自分から一歩引いてみると、相手のほうから愛情表現を示してもらえることもあるでしょう。

人間性や生活習慣の不満は蓄積していく!?


続いて(B)の不満は、男女というより“人として”付き合っていく上での不満です。「すぐ機嫌が悪くなる」「自分の事しか考えていないこと」「もっと話を聞いてほしい」など相手の”人間性”に関する不満や、「できればもう少し家事を手伝ってほしい」「たばこを本当にやめてほしい」「ちょっと時間にルーズなところを直してほしい」「仕事で疲れてる時は寝かせてほしい」「もっとファッションを気にしてほしい」など“生活習慣”に関する不満など。

人間性や生活習慣の不満は、思いのほか蓄積をしやすいので要注意です。溜め込むくらいなら相手に伝えたほうがいい場合もありますが、その人の根本的な部分なので、本人が変わりたいと思ったところで、なかなか変えるのが難しいこともあります。あまり口うるさく言っていると、居心地の悪い関係になってしまい、最悪の場合、破局を迎えてしまうことも。(1)「そういう人なのだ」と良い意味で諦めて受け入れるか、あるいは(2)「長い目で見ていこう」と考え妥協案を探っていくか、どちらかのスタンスを決めておくのがベターかもしれません。

例えば、上記の「時間のルーズさ」が気になる場合、(1)相手を変えようとするのは諦め、待ち合わせ時間を工夫して自分にストレスが貯まらないようにするか、(2)「遅刻5回で1回おごり」などと決め、ゲーム感覚で気長に改善に取り組んでみる……といった方法があるかと思います。

彼氏・彼女に不満を貯めないためのコツは?


女性は特に日々の小さな不満を溜め込みやすく、ある日突然、爆発してしまう傾向もありますよね(笑)。そうならないためには、普段から”可愛く小出しにするスキル”を身につけるのもひとつ。そうしたことが苦手な人も、「相手を全能の人だと思わず、すべてを叶えてもらおうとしないこと」「こまめにコミュニケーション取ること」の2点を意識するのがおすすめです。

加えて、「楽しさや優しさ、孤独を埋めたい気持ち」をすべてを恋人に担ってもらいたがる人は、特に不満がたまりやすいので要注意。「自分の手で幸せにしてあげたい」と思うのが恋愛感情ではありますが、現実的にはそれが難しい場面もあります。恋人にのめりこみやすい人ほど、恋愛中は”それ以外の人間関係や居場所”を大事にする癖をつけていきましょう。

また、不満が溜まるのは日頃のコミュニケーション不足が原因であることも多いので、「毎日一通メールを送りあう」「何曜日は必ず電話する」など、定期的なルールを決めておくのもおすすめです。

どう頑張っても不満が拭えないという場合は、良好な関係を築けていなかったり、そもそもの相性が悪かったりということもあるので、どこかで見切りをつけることも必要だとは思いますが、誰と付き合っても不満を感じやすいという方は、自分側にも理由がないか、一度考えてみるとよさそう。できるだけ心が満ち足りる交際をするために、ぜひご参考くださいね。(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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