“女の人生”を後悔しないために…恋愛中、他人のアドバイスに頼ってはいけない場面とは

人生や恋愛において、「人のアドバイスは素直に聞くべき」とはよくいわれることだ。
自分で自分のことは客観的に見られない。自分だけの考えに凝り固まるよりも、“成功者”や“先駆者”たちの助言を受け入れてうまく立ち回ろう……というワケだ。

確かにその“教訓”は正しいのかもしれない。
けれど、こと恋においては「人の意見を聞いたばっかりにのちのち引きずってしまった例」というのも多数存在する。
今日は「あなたの恋愛において人の意見を聞くべきでない場面」について紹介するので、自分に自信のない女性や恋に迷える女性は参考にしてほしい。

目次

好きな人を諦めるか諦めないか


・「私が好きになった相手は“不安定な男”だった。“役者になりたい”っていう夢を追いかけて経済的にも当然不安定……。おまけになかなかうまくいかない苛立ちからか、精神面も不安定だった。私は正社員の仕事に就いているから、どうにかすれば彼を支えられないことはないと真剣に考えていたけど、親や友人含め『あんな男やめとけ!!』と周囲は猛反対。しぶしぶ『……その通りだよね』って受け入れて結局諦めた。だけど売れない時代を支えた“糟糠(そうこう)の妻”みたいな芸能記事などを見ると今でもすっごく胸が痛くなる。後にも先にも“あんなにも好きになる人は出てこない”と思う。せめて自分の思いくらいはちゃんと伝えておけばよかった……」(30代・総合職)

――仮にこの彼女が“この男性”と結ばれたとしても、幸せになれる確率は低かったかもしれない。彼女の周囲はそれをわかっていたからこそ「あんなヤツやめとけ!」と説得し、そして何より彼女自身も暗黒の未来を予想できたからこそ説得されてしまったのだ。
しかし“あんなに好きだった”“こんなに好きだった”という告げられなかった思いこそあとあと引きずるもの。
「せめて自分の思いくらいは告げておきたかった」という悔いは“それ以上に好きになれる相手が現れなければ”一生のあいだ付きまとうのだ。
たとえ相手がどんなダメ男だとうがクズ男だろうが「好きな人を諦める」という決断だけは自分ですべきだろう。
“自主的に断ち切った思い”でなければ後悔は続くのだ。

寝るか寝ないか

 
・「めでたく結婚することになった私の彼は、温厚で優しい人。“良き夫”“いいパパ”になることは確実でそこにはなんの不満もない。ただひとつ、セックスが弱いことを除いては……。そんな時、独身最後の盛大な飲み会で遊び人のA男が『これで最後だし、俺と寝てみない?』って誘ってきた。“最後の思い出”だし、いいかな~と心が揺らいだんだけど、その場にいた女友達に『婚約者に悪いでしょ!!』『ちょっとA男も何考えてんのっ?』って止められ結局なにもなく終わった……。でも、今カレと寝て不完全燃焼を抱くたび、A男を思い出してしまい『あの時誘いに乗っておけば良かった……』と考えてしまう。こんなもんもんとした思いをずっと抱きながらこの先もすごさなきゃいけないのかな」(30代・インテリア)

――女性にとって男性と寝ることにはさまざまな面倒やリスクがつきまとう。だからこそ「寝るか寝ないか」の選択は自分自身で下すべきなのだ。
このエピソードの女性がこの男性の誘いに乗っていたら、思わぬ妊娠や婚約者との破談などのアクシデントに見舞われていたかもしれない。
だが、この女性はこれから“作れなかった独身最後の思い出”を妄想しながら旦那とベッドを共にしてゆかねばならないのだ。

あなたが一生モヤモヤした思いを抱えようと他人はなんの責任もとってくれない。“リスクが高いこと”の決定は第三者の意見を容れるべきではないのだ。

結婚するかしないか


・「結婚生活にはそれなりに不満もあるし旦那に対しての愚痴もある。夫は結婚前は優しかったけどいまは気が利かないし、生まれてまもない子供の面倒だって『僕もやるよ~』なんて口だけ……。でも、『アイツは意外とだらしないし、ズボラだよ』っていう周りの意見を押し切ってまで結婚したのは自分だし、この人を選んだのは自分だから彼のダメなところをみても『まあ仕方ないよね……』って思える。これがお見合いや親に押し付けられた相手だったら、絶対人のせいにしてたはず」(30代・育休中)

――うまくいくいかないは別にしてもやはり「結婚するかしないか」「籍を入れるかいれないか」は“自分の意思と覚悟で!”という例だろう。

“誰かの意見を聞き入れて行ったこと”また逆に“人の意見を受け入れてためらったこと”というのは、ひとたび何かイヤなことが起これば「あの時、あの人がああ言ったから……!」と他者に責任を転嫁したくなるもの。
“うまくいかないことを”人や周りのせいにするのは人のアドバイスに従ったときなのだ。

女の後悔は、つねに“しなかったこと”がつきまとう


女性の人生は「~してはならない」という助言がつきまとう。
「あんな男止めたほうがいい」
「そんな相手とは幸福にはなれない」などなど……。
子供を産む性であることもあり、女は男よりも“慎重路線”“堅実な道”を求められるのはいまの時代でも変わらないものではないだろうか。

だからこそ、女の人生には「○○しておけばよかったな……」という悔いがつきまとう。

「あの時自分の思いを告げておけばよかった」
「一晩だけでもいいから彼と結ばれたかった」
「あの人と付き合っておけばよかった」
「結婚しておけばよかった」
「そうすれば今ごろは……」

理性がいくら「あの時はあれでよかったのよ」となだめたとしても、自分が「しなかったこと」自分が「できなかったこと」への後悔は年齢を重ねれば重ねるほど心に突き刺さる。

一時的なトラブルを回避することが“あとの幸せ”につながるとは限らない。
人の人生とは仮に“間違った道”を選んだとしても実はそれが正解だった……ということだってあるのだ。

「したことで後悔する」よりも不毛なのは、「しなかったことで後悔する」ことなのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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