「恋愛が面倒」という相手に片思い…成就させるための4つのポイント

発言小町に「恋愛が面倒と言う相手の女性」という投稿が寄せられました。

大学生のトピ主さんは、同じ学科の女性に片思い中。3年前に一度告白して振られ、疎遠になっていたものの、1年ほど前から月1~2回ほど二人で食事や飲みにいく仲に進展しているそうです。

しかし、彼女は男性に言い寄られる機会が多いこともあってか、「恋愛はめんどくさい」「結婚は興味がないわけではないけど、恋愛はどうしていいかわからない」と口にしているとか。トピ主さんは「ずっと一緒に居られたらいいのに」「少しずつ今以上に仲良くなりたい」と考えてしまうそうで、「どうすべきでしょうか?」とアドバイスを求めています。

目次

恋愛が“面倒”だと感じる理由は? 4つの可能性


恋人になれば、何気ない時間が本当に楽しく、何かあればお互いに気遣い、側で支え合うこともできる。そんな幸福がありますよね。しかし一方で、自分だけを特別扱いして欲しくなったり、「相手を誰かに奪われるのでは、心が離れてしまうのでは」と不安になったり……という瞬間も出てくるのが普通です。ひどくなれば、不本意に自由を制限されたり、価値観を一方的に押し付けあったり、感情的なエゴをぶつけあうことになったりと、愛憎が入り交じってしまうケースもあります。このように、友達との間では保たれている人間関係の“節度あるライン”を超えてくる可能性もあるのが恋愛、ということになるでしょう。

その上で、彼女が「恋愛を面倒」だというのは以下の4点のいずれか(複数)が理由ではないか、と推測しました。

A.自分自身が上記のような感情に振り回されたくない
B.男性から上記のようなエゴイスティックな恋心をぶつけられるのが嫌だ
C.恋愛のあれこれに時間を使いたくない
D.相手の期待に応えなくてはならない義務を感じてしんどい

<A>の場合は、彼女自身が、過去の恋愛で自分の負の感情に悩まされた経験があり、そう思うようになった可能性が考えられるでしょう。彼女も恋愛をすればのめり込みやすいタイプで、自分でも自分が面倒だなと思うほど、感情が大きく揺れ動く経験をしたのかもしれません。

<B>の場合は逆です。彼女は恋愛にのめり込むことがない性格なのに、男性側に熱烈にアプローチされる機会が多く(振り向かない女性は男性の恋心を刺激しやすいです)、面倒をかけられるばかりで「恋されること」にいい思い出がない――といった可能性も考えられます。恋愛感情を抱かれたことで友情を失ってしまった、そんな経験もあるのかもしれません。「恋愛はどうしたらいいかわからない」という発言から推測すると、この可能性が濃厚かもしれません。

続いて<C>。彼女は「自分の目標や決めたことにストイック」な性格で、「仕事をしたい人間」だと自己分析しているとか。交際をすると、デートや思い悩む時間含め、少なからず時間を取られます。もしかしたら、今は恋愛よりも学業や自己成長のほうに時間をかけたい、といった思いがあるのかもしれません。

そして最後<D>。投稿文を読む限り、彼女は親の期待に応えようと頑張ってきた“優等生気質”があるようにも感じました。このタイプの方は、「交際相手の期待を損ねるようなことをしてはならない」「喜ばせなくてはならない」といった“~ねばならない思考”に陥りやすく、恋愛でも必要以上に頑張りすぎる傾向があります。それゆえに恋愛がしんどく、面倒なものになる――。ひとつの可能性として、そんな理由もあるのではと推測しました。

「約束」「見返り」を求めず、当面は「一緒にいられること」を楽しんでみよう


読者からのアドバイスを受けて、トピ主さんは「最終的には尊敬できる、信頼できる異性になれれば」「押せるところは押していくべきなのかも」「虎視眈々(たんたん)とチャンスを作って狙って行こうと思います」といった意思を投稿されています。

彼女が異性の好意もそれなりに“あしらえる”タイプであれば、こうした態度で臨むのもいいと思います。が、もしも男性への警戒心が強く、生真面目なタイプだとしたら、「この人も結局、付き合いたいという下心があって優しくしてくれるのだな」と思われてしまうと、途端に距離を置かれてしまう可能性も感じます。3年も経って仲良くなったことから考えても、彼女は本当に心を開くまでに割と時間のかかるタイプなのではないか、という気もします。

そうだとすれば、「彼女と付き合えるように頑張るぞ!」といった目標や目的意識を持ちすぎるのは、あまりおすすめできません。何かしら愛情表現をしたくなったときも、彼女に少しでも拒絶反応が見られたら、すぐにさっと引き下がること。「好き」と伝えても「付き合おう」とは言わず、見返りを求めない姿勢でいたほうが、今の彼女に対してはいいような気がします。

もうしばらくは、交際の“約束”を取り付けることに固執せず、一緒にいられる時間を心から楽しむようにしてみては。そうした時間のなかで、「トピ主さんとの恋愛なら面倒ではないかも」「この人となら自然に楽しく一緒にいられそうだ」といった心境の変化が起こってくることも期待できるでしょう。

片思いを成就させたいときに大切なポイントは?


「一度振られた身でありながら」と謙遜しつつも、「少なくとも、他の男性よりは好感を持ってくれていると自分では思います」というトピ主さん。振られて2年以上経っても変わらず自分を好きでいてくれている――という事実が、彼女の心を動かした部分もあるのかもしれません。近々、二人で京都に遊びに行く約束もあるそうですね。「(トピ主さんは)見返りを求めずに側にいてくれる」「こんなに私を思ってくれる人はいないかもしれない」といった好意的な気持ちが、少しずつ彼女のなかに育っている可能性も感じました。

このまま順調に仲良くしていけば何かしら変化が起こってくるのではと思いますが、最後に片思いを成就させるために大切なポイントを、補足までにご紹介しておきます。

1.卑屈にならないこと
2.相手を想うだけでなく、自分の魅力も磨いていくこと
3.相手が「近づいていいよ」と示す距離以上には踏み込まないこと
4.相手が助けを必要としているときに、真摯に力になってあげること

この4点を心がけつつ、今のように爽やかに彼女を想ってあげられるならば、「恋愛は面倒」という気持ちにも変化が起こってくるのではないかと思います。想いが届くといいですね。微力ながら応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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