次の恋はいつできる!? 失恋後、1日も早く立ち直るためのコツ

「女子の恋は上書き保存」なんて言いますが、上書きできる恋が見つからない限り、なかなか立ち直れない……という女性は案外多いように思います。「付き合った期間の半分(または2倍)かかる」なんて説もありますが、できうるなら、落ち込む時期は早く脱したいものですよね。今回は、失恋後に1日も早く“復活”するためのコツをご紹介します。

目次

失恋後は、できるだけ早く“希望を断つ”のがコツ!?


失恋後の立ち直り期間の心理変化については、ボウルビーという学者が“4段階説”を提唱しています。まず最初は(1)「情緒危機」。これは失恋直後で苦悩や怒り、挫折感や心細さに苛まれて興奮状態になっている時期です。この時期は大体、数日〜1週間程度で終わります。

続いては(2)「抗議―保持」の段階。別れにまだ納得がいかず、「私は別れないから!」と相手に抗議したり、復縁を懇願したりする時期です。まだ相手をあきらめられず、「見捨てられることへの怒り」でいっぱいになる人も。この段階は、数ヶ月で済む人もいれば、数年かかってしまう人もいます。

そこから(3)「断念―絶望」の段階に移行すると、「もう本当に無理なんだな」「諦めるしかない」と絶望し、ひどく落ち込む段階が訪れます。ここであまり長く止まってしまうと、引きこもり状態や心の病気になってしまう危険も。この状態を脱し、最後の(4)「離脱―再建」の段階にまで到達すれば、もう大丈夫。相手から心が離れ、他の異性にも目を向けることができるようになってきます。

失恋して1週間くらいは誰しも等しく混乱しますが、その後は人それぞれ。(2)と(3)の段階にどのくらいの時間を費やすかで、立ち直り期間には大きな差が出てきます。早く次の幸せを掴みたかったら、これらの段階をできる限り短くして、最終段階にたどり着くことがポイントと言えるでしょう。

まずは 「今日だけは連絡しない(思い出さない)!」を目標に


(2)の段階では、まだ相手をあきらめられていないので、「どうにかして彼に関わりたい」「連絡をしたくなってしまう」といった気持ちがなかなか抑えきれないのが普通です。「もう二度と連絡しない!」なんてルールを決めたところで、翌日には反動でLINEを送りまくってしまう……なんてこともしばしば。

ダイエットなどと同じで、今までの習慣を突然やめるのは、なかなか難しいものです。まずは「今日一日だけ、我慢してみよう」などと短いスパンでの目標クリアを目指していきましょう。たとえば「週末は連絡してもいいから、平日は我慢しよう!」といった許可を自分に与えることで、しばらくの我慢ができやすくなってきます。これを少しずつ続けていくことで、徐々に元彼への執着心が薄れていくことが期待できるでしょう。

また、人類学者のヘレン・フィッシャー氏は「相手への恋心を再び呼び覚ましそうな“人、場所、もの”との接触をとにかく避けること」を推奨しています。彼を思い出すようなCD、写真、洋服などは捨ててしまうか、目につかないところにしまいこむ。「どうしても見てしまう」という人は、実家に送ってしまうのも手です。彼の住んでいる街や一緒に行った場所にも、できる限り行かない、一緒に見た映画やドラマも見ない……といったことを徹底してみましょう。

あきらめきった後は、とにかく“活動的に”過ごそう!


そして、しばらくすると、「あきらめと絶望」の時期がやってきます。「もう本当に、この恋は終わりなんだ……」と不本意ながらも納得し始めるこの時期は、ひどく落ち込みやすい危険性があります。そうなったときは無理にでも太陽を浴びて、人と会って、積極的に体を動かすことが大切です。バイトのシフトを入れまくるもよし、大きな仕事を引き受けて没頭するもよし、旅やイベントに出かけまくるもよし。とにかく、家でひとり過ごす時間は最低限にすること。どんどん「とりあえずやること」を作り、意識的に気を紛らせていきましょう。

交際を続ける希望を完全に失うのはつらいものですが、ひとつドアを閉めれば、ちゃんと次のドアが開いていくのが人生。しばらくすると、また次の希望が生まれてきて、心身に新しい恋へのエネルギーも満ちてきます。感情の赴くままに落ち込み続けるよりは、立ち直りに向けて奮闘したほうが、”その日”は早く来るかもしれません。つらい失恋の渦中にいる皆さんが、1日も早く立ち直っていけますように。宜しければ、ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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