好き過ぎるほど性的感情が湧いてこない!?  女子が理解できない男心

大野智さん主演の日テレ水10ドラマ『世界一難しい恋』が面白いと大評判ですよね。筆者もハマッている視聴者の一人です。先週放送回で、ふと気になるセリフがありました。「好き過ぎるほど性的感情が湧いてこない」というセリフです。

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全ての男性が“セックス至上主義”ではない


恋に恋する女性が発しそうなセリフですよね。ところがどっこい、これは男性のセリフです。「ドラマの中の話でしょ」と思うかもしれませんが、現実の男性にも当てはまるように感じます。

私たちはつい、物事を「漠然としたイメージ」で捉えがちです。男性に対して、なんとなく「どうせセックス至上主義なんでしょ!?」と思い込んでいる節があるのかもしれません。確かに、そういったタイプの、いわゆる精子脳な男性もいるでしょう。しかしその一方で、好きという感情が強すぎて、性的感情が湧かない男性も、多いとまでは言いませんが確実に存在するのです。

装着せずとも満足感が得られる“高級腕時計”


スタンダードな考え方では、好きだからこそ性的感情も湧くとされています。その真逆……好き過ぎて性的感情が湧かないとは、一体どのような思考回路なのでしょうか? キーワードは、「高級腕時計」です。

筆者の知り合いで、最近ウン百万円の高級腕時計を購入した男性がおります。だいぶ前から、「いつか買いたい!」と時計に対する熱い思いを語っていた彼ですから、肌身離さず着けているのかと思いきや、ほとんど着けていないとのこと。自宅の引き出しに入れっぱなしと言うのです。

大好きなブランドの時計を、あえて着けない……というよりは、むしろそのブランドの時計が好き過ぎるからこそ、装着せずとも満足なのでしょう。好き過ぎて性的感情が湧かない男心に相通じるものがありますね。

精通を迎える前の感覚がフラッシュバック


次なるキーワードは、「小学生男子」です。大人になったことで、恋愛にまつわる義務や責任を考え過ぎ、純粋に女性を愛することから遠ざかっている男性は意外と多いです。そこに、義務だとか責任なんぞどうでもいいと思えるほど好き過ぎる女性が現れると、男性は「小学生男子」に戻るのです。精通を迎える前の感覚がフラッシュバックしていると思えば、性的な感情が湧かないのは、ある意味自然な現象かもしれません。

セックスという“見返り”を求める気持ちが湧いてこない


最後のキーワードは「見返り」です。「見返りを求めないのが本当の愛」という言葉を聞いたことがあるでしょう。何事に対しても、なんだかんだで「見返り」を求めてしまうのが人間という生き物ですが、好き過ぎる対象物に関しては別物。

私事で恐縮ですが、20代の頃にとあるミュージカル俳優さんの追っかけをしていた時期がございまして。当時は、公演のたびにお花やプレゼントをするなど、熱心にファン活動を行なっていましたが、そこに「見返り」は一切求めていませんでした。一人の女性に対して「好き過ぎる」という感情が芽生えた男性も、そこに「セックス」という見返りを求める気持ちが湧かないものなのかもしれません。

そういえば、松田聖子さんの大ヒットソング『赤いスイートピー』にこんな歌詞があります。
「知り合った日から半年過ぎてもあなたって手も握らない」……なかなか手を出してこないオクテ男性に対して、「異性として認識されていないのかしら?」と、不安を抱えている女性もいるでしょう。大丈夫ですよ、好き過ぎて性的感情が湧かない男性もいるのですから。
(菊池美佳子)

この記事を書いたライター

菊池美佳子
コラムニスト。1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21歳~29歳まで、舞台女優のかたわら、様々なナイトワークを体験。29歳で引退後、コラムニストとして活躍中。

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