彼氏との「価値観の違い」が気になってきたら考えたい4つのこと

恋愛初期は、「私と彼、こんなに共通点があるの」「私たちってすごく似てる!」などと、互いの共通項に盛り上がることが多いですよね。でもしばらくすると、今度は逆に「違い」が際立ってくる時期がやってきます。「金銭面や家族間などの価値観が違うと分かってきて、衝突が増えた」「彼にこんな一面もあったなんて……。上手くやっていけるのかなぁ」と悩み始めることも。

そんなときは、以下4つの点について考えてみましょう。

目次

1.「違いがあっても、やっていこう」という意思があるかどうか


価値観が違う。考え方が違う。何かをするときの対処法が違う。私はこの先も、そういう彼を受け入れていけるのだろうか。こんなに違っている私を、そのうち彼も嫌になるんではないだろうか……等々。もし二人の間になる不穏(不安)な空気が生まれたら、すぐには反応せず、彼から「話し合おう」と働きかけてくるのを少し待ってみましょう。彼からそうした行動がなく、「やっぱりどうしても気になる!」と思ったら、こちらからタイミングを見計らって「私はこういう点が気になっているけど、大丈夫かな?」などと穏やかに持ちかけてみるのがおすすめです。

どちらの場合でも、話をしたときに彼が向き合ってくれ、「お互いに違うところはあるけど一緒にやっていこう」という姿勢を見せてくれるようであれば、ひとまずは大丈夫。「一緒にやっていく”意思”はある」と分かれば、そこから折り合いをつける工夫や努力をしていくことができます。逆に、こうした話をした際に「言いくるめる、話題を意図的にそらす」といったいい加減な対応をする相手は、交際の本気度が低い可能性も。その相手でいいのかどうか、少し考え直す目線も持って様子見をしていきましょう。

2.「どこかに100%の相手がいるはず」と思いすぎない


自分が”幻想”を持ちすぎていないかも考慮ポイントです。特に女性に多いですが、恋人との価値観の違いが浮き彫りになったり、相手にそれを冷静に指摘されたりすると、「自分自身をすべて否定されたような気分」になってしまう人もいます。そして「私のことを愛してはいないんだ……」と心を閉ざしてしまったり、「この人はきっといつか自分を嫌いになる」と絶望的になってしまったり。

こうした考え方になりやすい人は、「どうせ嫌われるなら早めに諦めたい」「信じて裏切られるのが怖いから信じない」などと強く恐れている一方で、「この世のどこかに私を100%許して愛してくれる人がいる」といった幻想を抱いている場合もあります。結果、無意識にそうした人を求めて、次から次へと恋愛をさまよい続けてしまう……ということも。

ですが実際のところ、どんなに気の合う相手と付き合っても、何かしらは食い違う部分や、衝突する場面は出てくるもの。それでも「離れずに側にいる」ということが何よりの愛の証ですよね。すぐに「嫌われた」と傷つくのは卒業して、大人どうし「違うところもあるね」とお互いに認め合いながら歩み寄る努力ができるようになると、生涯のパートナーとも巡り会いやすくなるでしょう。

3.違いをプラスに捉え直してみる


お互いの違いを“プラス”に考えてみるのも一案です。「自分の苦手なところはやってもらえばいいし、相手の苦手なところはやってあげればいい」考え、上手に補い合える関係性が築ければ、パートナーとして最強のタッグを組める可能性もあります。考え方の違う相手と意見をまとめていく調整能力を磨けたり、相手の考え方を取り入れることで自分の視野が広がったり……といった”自己成長”につなげることもできます。

どうしても衝突が止まないようなら「別れ」を選択するケースもあると思いますが、お互いが「一緒にやっていこう」と思いあえる間は、なんとか努力してみたいものですよね。価値観の違いに疲れたときは、何もかも一緒に共有しようと思わず、別行動を少し増やしてみるのも一案。「週末の過ごしたい形が違いすぎるから、夜だけ一緒にいよう」「彼との旅行はストレスが溜まりそうだから、女友達と行こう」など。実際、そのくらいの距離感を保てる相手のほうが長続きしやすい、ということもあるものです。

4. あまり「大問題」だと捉えすぎないことも大事


その上で、最後は心構えについて。「こんなに価値観の違う彼とうまくやっていけるんだろうか」と悩んだとき、そのことについて深刻に考え、悩めば悩むほど二人の空気は悪くなってしまう――ということも往々にしてあります。関係に何か問題があると感じても、「ま、なんとかなるだろう」と放置して問題に集中せず、自分の仕事や趣味などを楽しみ、頭を切り替えることができていれば、問題は自然に消えていくこともあります。

程度の軽い問題ならば”時間の浄化作用”に身を任せ、「もしまた彼とぶつかったら、そのときにまた考えればいいや」などと、おおらかに構えておくのも一案です。そうしていてもやはり気になることが出てきた場合は、1のように話をしてみるといいと思います。

彼との価値観の違いを感じ始めた、衝突が増えてきて悩んでいる……という方は、ぜひご参考くださいね。(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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