男子が、彼女に知られたら恥ずかしいとおもっていること

「恥ずかしい」という感情って、かなり主観的なものだったりします。

たとえば、「彼にこういうことを言うと恥ずかしい思いをするかな……」と思って、彼に言わなかったことを、ある日ポロっと口にしてしまって「しまった」と思ったところで、彼がごくふつうに「ああ、おれの彼女はそういうことを思っていたんだ」と受け止めてくれたら、その瞬間にそれは「恥ずかしいこと」ではなく「ふつうのこと」に変化しますよね。

だからカップルで「言えないこと・言わないこと」を減らしていくと恥ずかしいもなにもないものです。が、男子たちは、こういうホンネを彼女に知られると恥ずかしいと思って、ひた隠しにしている感情があるようです。

どういう感情なのか? さっそく見ていきましょう!

目次

1.彼女に甘えたい!


「彼女に甘えたいです。『男だからしっかりしないと』と思って、いつもしっかりしているふうを装っていますが、ときには彼女の膝枕でにゃんにゃん……みたいなことをしてみたいです」(28歳・IT)

男って「男らしくしないと」と、かなり強く思っている節があります。
だから彼女に甘えたいけど甘えることができないとなると、「それ専門の」お店に行く男子だっているわけですが……ほどよくパートナーに甘えることができる能力があれば、いろんな意味でカップルの世界観が広がるでしょう。

2.お金がないからデートできない


「彼女から週2ペースでデートの誘いがあります。仕事が忙しいからという理由でデートを断りますが、本当はお金がないんです。お金がないって、なんか恥ずかしくて言えないです」(25歳・通信)

今の世の中、お金がないという事実を素直に口にできること自体が、かなり「高級なこと」ではないかと思います。
甘いも酸いも噛み分けたオトナは、お金がないときは「ない」とハッキリ言うものですが、まだ「酸い」を噛んだことのない男子とか、酸いを噛んでいる途中の男子って、お金がなくても「ない」と言えず、借金がどんどん膨らんでいく……こういうこともあろうかと思います。

3.会社で1番かわいい女子は「絶対にヤリマン」だ


「会社で1番かわいい女子は絶対にヤリマンだと思っています。でも、こういう感情はぼくの偏見だし、嫉妬でもあるので、ちょっと他人に言えないです」(26歳・広告)

かわいい女子を見たら、エッチに不自由してなさそうに見える、いい暮らしをしてそうに見える、彼氏を切らせたことがないように見える……こういう偏った思いを抱く男子ってきっと多いのかもしれません。

4.いつもおれに優しいあの子は、おれに気があるはずだ


「いつもおれに優しいあの子は、絶対におれに気があるはずだ、というのが、ぼくのホンネですが、告白して振られたらイヤなので、誰にも言えない気持ちとして、ずっと心の中に置いてあります」(28歳・建築)

薄々「勘違い」だとわかっているから、男のほうも告白をしないのでしょう。

いかがでしたか?
小田和正さんの歌に「君のことを好きになってもいいの?」と歌っているものがあります。その歌が出た当初は、かなり画期的な歌詞だったと、業界関係者から聞かされたことがあります。

何十年も前は男が女子に対して「好きになってもいい? 抱いてもいい?」と、ホンネを口にするのが、一般的ではなかったのでしょう。

今は「君のことを好きになってもいい?」と言える男子は言っているし、言えない男子は小田さんの歌でも歌うしかない時代です。

恥ずかしいという主観的な感情は、時代とともにその解釈がどんどん変わっていっています。時代に取り残された男たちは、自分の彼女に「甘えさせて!」とすら言えない……なんともかわいそうです。

「甘えさせて」と素直に言って、彼女の「NO」をくらえば、それで話はおしまいだと思うのですが……。
(ひとみしょう)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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