男子から言われて傷ついた、一生忘れられないひと言

「あ、やだ、また思い出しちゃった……」

ひとりになったとき、恋愛がうまくいかないとき、落ち込んだとき、ふとイヤな記憶がよみがえってしまう……なんてことはないだろうか? 悪口や陰口は誰に言われても落ち込むもの。それがちょっと好意をもっていた男の口から発したものならば、女の心の傷は2倍にも3倍にもなるのだ。

今回は女性が「男にいままで言われて一番ショックだった言葉」をまとめてみたので、あなたの過去のツラい経験の克服にどうか役立ててほしい。

目次

1.「ブスでも顔見なきゃデキる」


「あれは大学に入ったばかりの頃。当時の私は田舎から出てきたばかりで、自分でも田舎者を自覚していたから、ダサいと言われにように服装や髪型には入念に気をつかっていたつもりだった。けどある日、サークルの男子たちが女子の“品評会”をしているところに遭遇……。『○○(私のこと)ってさ、胸はでかいけど、顔がな……』『スタイルいいけどブスだよな(笑)』って言ってるのを聞いてしまって大ショック!! 衝撃に震える私をよそに、『顔見なきゃイケるんじゃん?』『イヤ~ムリムリ(笑)』と更に笑いのツマミにされ……。しかも、そのひとりは私がちょっと憧れてた先輩だったから余計悔しかった。あれから10年以上経ったけど、いまだに忘れることができない。あの男子の辛辣な“評価”のせいで今も恋に積極的になれないのかも……」(30代・共済)

……女にとってなんといっても一番悔しいのがこの「ブス」や「ブサイク」というひとこと。たとえその前後に「アイツ性格はいいよな」「スタイルは結構マシ」なんてホメ言葉がついていたとしたって、この「ブス」という言葉の威力にはかなわないのだ。

これが仮に同性から言われたなら「ふん、あの女だって大したことないクセに……」なんて対抗意識を燃やすことも出来るが、“男性”から言われたならばそれも不可能。間違いなく女を凹ませる最強フレーズだろう。

2.「デブ」「太ってる」


「私の一族は母も父も弟もみんなぽっちゃり。『肥満体質だからしょうがない』『遺伝には逆らえないし……』って思ってても、鏡に映る自分を見るたびやっぱ落ち込む……。でも、デブで暗いのは最悪だと思い、『私体力だけは自信あるんです!』『イザとなったらアナタを助けられます!』などとデブを自分のウリにしたり、時には自虐ネタにして“明るいデブキャラ”ぶりを披露していたんだけど……。ある日同僚の男性に飲みの席で『このブタ串食べる~? うわ、共食いだね~!!』とからかわれ、周囲も大笑いしたときはさすがに凹んだ。自分から言うのと他人から言われるは大違いなんだよね……」(20代・英語事務)

……「ブス」の他に女が傷つくのは「デブ」である。
体型にまつわる言葉はどれもこれも女の心を苛立たせるが、いくら明るく振る舞っていようとも「デブ」というひとことには心が持ちこたえられず深く傷つくのではないだろうか?

仮に「アナタって痩せてて羨ましい」とは言われることがあっても「アナタって太ってて羨ましい」と言われることはほぼない。女性の心のどこかには“細身信仰”が常にひそんでいるからだ。

そして男性から発せられた「デブ」という単語は、イコール「女として魅力がない」「恋愛対象外!」と言われたように捉えてしまうから、女は余計に苦しんでしまうのだ。

3.「好みじゃない」


「気に食わない課長と仕事のことで衝突し言い争いになった時のこと。そいつは部下の皆から嫌われてるようなヤツだったんだけど……だんだんヒートアップしてきた課長は私に向かって『オマエみたいな生意気な女、一生結婚できない! 誰にも望まれない! 俺もタイプじゃねえよ!』と叫んだ。そのセクハラまがいの発言に彼はその場にいた女子社員からブーイングをくらい、あとで『あの時はどうかしてた、つい頭に血がのぼって……本当にすまん』と謝っては来たんだけど……。いつものやり合いよりずっとムカついたのはなんでだろう??」(30代・商社)

……イケメンや自分の好きな男性の口から発せられた「おまえは俺の好みじゃない」の言葉も勿論ダメージは無限大だが、まったく眼中もない男性から「好みじゃない」「ぜんぜんタイプじゃない」と言われたとしても、女は心のどこかに痛みが走るものではないだろうか?

それは「こんな最低な男からも女として見てもらえない」という“自尊心”が破壊されるからだ。「私って誰からも愛されない女なのか……」とその後の恋愛に深刻な影響を及ぼすことも……。

「あの男、許せない!」その怒りをエネルギーに変える


男が女に向かって発する「忘れられないひとこと」とは、「この女を傷つけてやろう」と前もって用意されたものでも、悪意を持ってぶつけられたものでもなく……男性からしてみれば何の気なしについ言ってしまったという場合が多い。

それは会話の流れでそうなってしまったり、周囲へのウケ狙いだったり、酒の勢いでなにも考えずに発言してしまったり……などだ。

人はうっかり悪気なしに無意識に発してしまった言葉というのは殆ど覚えていないもの。傷つけた当の本人はそんなことなどすっかり抜け落ち、ぬくぬくと暮らしているわけだ。自分が傷つけたなどとはこれっぽっちも思ってやしない。

しかし、された側は違う。人から浴びせられた言葉や人から受けた傷は、容易に消し去ることはできない。

逆に人からされた嫌なことに限って「忘れよう、忘れなきゃ」と思い込めば思い込むほど深く脳裏に刻みつけられるもの。それならばツラい記憶をムリに取り払おうとせず、「こんなこと言われた、私は忘れない。絶対見返してやる!」と自らを奮い立たせる“発憤剤”にしたほうが前向きではないだろうか? 
“怒り”は何よりのエネルギー、原動力になり得る。

スキンケアやおしゃれに励んだり、美容や健康法、スポーツやダイエットに精を出す……。または仕事や資格に精を出すのもアリだ。

それこそがあなたを傷つけた男に対する何よりの復讐となる。
どんなことでも努力した分、対価は必ずある。結果がある。

「一生忘れられないセリフ」を浴びせられた傷を癒やすには、あなたが幸せになることが一番なのだ。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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