会いたいと言えない…上手に“デートの日程決め”をするコツ

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発言小町に「デートの日の決め方」という投稿が寄せられました。交際中の彼とのデートの日取りの決め方で悩んでいるトピ主さん。基本的に彼に委ねているものの、いつも前日の夜か当日に連絡が来て、急に会うことが決まっているそうです。

1~2週間に1回は会えているものの、「私からうまく会いたいことを伝えられなくて、もどかしい」「毎回向こうから誘わせるのも、なんだか気が引ける」というトピ主さん。急なお誘いばかりで他の予定も入れづらくなってしまい、「このまま(デートの予定決めを)相手に委ねていても良いのか」と悩んでいます。

目次

“デートの予定”はどうやって決める? 4つの主な会い方


世の中には、「先々の予定をかっちり決めておくのが好きな人」もいれば、「当日の気分で行動を決めたい人」もいますよね。どちらがいい・悪いということもありませんが、恋人間でこの感覚が食い違うと、ストレスはたまりがちになるのかもしれません。もともとの相性という部分もありますが、タイプが違ったとしても調整は可能。お互いにどのくらい歩み寄れるか次第になってくるでしょう。

一般的に、デートの予定の決め方には以下の4タイプがあるかと思います。

1.早めに空き日をいくつか出し合い、お互いの予定が合う日を決めておく
2.「◯日のイベントに行かない?」などと、ピンポイントの日程を指定して誘う
3.なんとなく会いたくなってきたら、声をかける
4.定期的な曜日や時間を大枠で決めておく

きっちりした性格であれば、1の方法をとることが多いかもしれません。早めに予定が決まっていれば、他の予定を入れやすいというメリットもあります。ただ社会人の場合は、どうしても仕事最優先となりやすいので、早く決めた分、直前の予定変更やドタキャンが起こる場合もあるでしょう。

2は「××に行きたいから一緒にどう?」と特定の日を指定して誘う形です。あくまで「目的があって誘う」という体裁を取れるので、交際前には多い誘い方かもしれませんね。候補日がひとつしかないので、断られても気分的な凹みは少ないですが、結果的に会えない可能性も他の誘い方に比べると高いでしょう。

続いて3。交際を始めると、この会い方をするカップルもいるかと思います。会いたい気分のときに、または会いたくなってきたら、「会いたいな」「そろそろ会おうか」などと声をかける。今回のトピ主さんたちもこの形ですね。スケジュールが確定してからの直前のお誘いなので“ドタキャン”になりにくいメリットはありますが、誘われる側が急な予定に翻弄されてしまう、というデメリットもあるでしょう。

最後は4。「特別なことがなければ、日曜の午後は一緒にいよう」などと、ざっくり予定を決めておく形です。お互いの予定を確保できやすいというメリットがありますが、会うことが“義務的な感じ”になってしまうリスクや、イレギュラーなことがあったときに予定を空けておいた側に不満がたまりやすい、といったデメリットもあるでしょう。

彼はどんな性格? 誘われる側には“断る”選択肢もある!


1~4のどの会い方が快適かは、人それぞれ違います。一般的に考えれば、几帳面な性格の人は1や4が心地よいでしょうし、充実したデートを希望する人は1や2、その日の気分で行動したいタイプは3を好む傾向等はあるかもしれません。

投稿を読む限り、彼は3の会い方、トピ主さんは1の会い方を希望しているようですね。しかし、トピ主さんが「予定がわかっていた方が他の予定を入れやすい」と伝えたところ、彼は「俺のことを第一に考えないでくれ」と言って却下したとか。そのほか、「聞き方が悪いのかと思い、『これ食べてみたくない?』『これやってみようよ』など提案はしているのですが、すべて却下される」といった記述もあります。

これを読む限り、彼は「恋愛が義務的になるのが嫌」「彼女には、自分のすることについてきてほしい」というタイプの男性という印象を受けます。賛否両論あると思いますが、人間関係は相性です。トピ主さんが「デート以外にしたいことも色々とある」「彼女に“べったり”な男性は好きじゃない」「引っ張ってくれる男性のほうがいい」と思うならば、彼のようなタイプは適任かもしれません。

「毎回、向こうから誘わせるのも、なんだか気が引けます」とのことですが、世の中には「誘われるより誘うほうが好き・気楽」というタイプもいます。「自分からは誘わないタイプ」のトピ主さんからすれば、異性を誘う=大変だし負担のかかること、という感覚かもしれませんが、彼らにとってはそうでない、ということですね。会う頻度には現状不満がないようですし、「彼は自分から誘うのが好きなタイプのようだから、彼に任せておこう」と考え、委ねてみるのも一案だと思います。

我慢は二人のためによくないと考え、しっかり“主張”をしよう


ただ、「早めにデートの予定を決めたい」といったトピ主さんに対し、「予定を把握することは、束縛につながるからやめてほしい」といった彼の発言には、少しばかり身勝手さや強引さを感じます。トピ主さんの言い分を聞かず、「自分はこうしたい」という形を押し付けていますよね。

我慢が続くと、二人の未来のためにマイナスです。そう考えて、負けずにトピ主さんも主張をしていきましょう。「彼と長続きしたいからこそ、ちゃんと言わなくちゃ」と言い聞かせ、根気よく伝えていくことです。どんなに気の合う男女でも、何もかも最初から自然に“合う”のは難しいです。譲歩しあいつつ、二人にとって心地よい関係を、時間をかけて築き上げていくことが大切ではないでしょうか。

具体的な主張の形としては、以下2通りがあるかと思います。

<A>「約束できないと、会える回数が少なくなる。それは寂しい」と、定期的に会いたい意図があることを伝える
<B>「じゃ、あなたの言うとおりにするね」と告げ、彼以外の予定も遠慮せずに入れていき、予定がある日は彼に誘われても断る

Aは言葉での主張、Bは行動での主張です。Bを実行すると、会える割合は今よりも少なくなるかもしれませんが、「自分ばかり会いたい関係は続かないから」とぐっとこらえ、彼の様子を伺ってみましょう。もし彼が「自分を優先させないこと」に不満を訴えてきた場合は、「私だって会いたいよ。こうならないためにも、せめて1週間前には予定決めようよ」「定期的に曜日を決めるのはどう?」などと、具体的に提案していくのがベストだと思います。そのようにして、お互いに譲歩できる形を探っていく。彼がトピ主さんと本気でやっていこうと思っているのであれば、渋々にでもこうした過程に向き合ってくれると思います。

主張をするのは、実際“しんどいこと”ですよね。でも、今のように一方的に彼の言いなりになって苦しんだり、我慢をして次第に交際が嫌になったりするのと、どちらのほうがいいか考えてみれば、自ずと答えが出てくるのではないでしょうか。「お互いにストレスの少ない会い方」を探っていけるといいですね。少しでも参考になれば幸いです。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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