重たくならないプチ告白の仕方 名文学に学ぶかわいいセリフ♡

大人になると「好きです! 付き合ってください!」なんて告白をすることは、めったにないもの。「こちらに気があるのかな?」くらいの“脈あり”発言や“プチ告白”で好意を伝え合い、そこで相手の反応を見ながら、お互いの気持ちを確認しあっていくことが多いですよね。重たくならず、でも真剣な気持ちをかわいく伝えるためのヒントを、今回は名文学に求めてみました。こんなプチ告白なら、大好きな彼をドキッとさせられるかも!?
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目次

1.気持ちを知りたい彼へのプチ告白の仕方


「わたしのこと、少しくらいは好き、だったりする…?」
――『ムーン・パレス』(ポール・オースター著)新潮文庫より

まずは、意中の彼とかなり仲良くなってきたときに言ってみたい言葉から。「彼のほうはどう思ってるの?」「気持ちが知りたい」と思うときには、こんな聞き方をしてみてはどうでしょうか。「少しくらいは」と入るだけで、いじらしくかわいい聞き方になると思います。

もし両思いならば、小説のように「すごく(好き)だよ、ちょっぴりなんかじゃなくて……」なんて返ってくるかも!?(笑)そこまでではなく、「そりゃ嫌いじゃないよ」「もちろん好きだよ、でも……」といった返事の場合は、相手の好意がまだ温まりきっていないと推測できます。こう返されたときは、深追いせず「ふーん。そっか!」と流して、サッと去るか話題を変えるのがベスト。「交際までには、まだ機が熟していないな」と考えて、こちらの気持ちもそれ以上は伝えないでおきましょう。相手の心を揺さぶる、軽い“ジャブ”にはなっているはずです。


2.元気がない彼へのプチ告白の仕方


「あなたをこのまま置いていくなんて、考えられないもん」
――『ジェーン・エア(上)』シャーロット・ブロンテ著より

続いては、大好きな彼に元気がないとき、仕事のトラブル等で困っているとき、疲れきって残業しているときなどに効果的な言葉。状態のよくない彼をひとり放って帰るなんてできない、と心配を伝えられる言い回しです。「そんなに俺のこと心配してくれるなんて!」と、きっと良い形で好意が伝わるはず。

小説では、夜遅く人通りのない道で、ある男性に主人公ジェーンがかけた言葉になります。男性は落馬して足を痛めている様子ですが、心配して駆け寄ってきたジェーンには無愛想な態度をとるのです。しかし彼女が「ひとり置いて帰れない」と言ったことで、彼は初めてジェーンにまっすぐと目を向け、この言葉が恋のキッカケとなっていきます。

自分がよくない状況のとき、自分のために時間を使ってくれる異性がいたらうれしいものですよね。行動とセットでこんな言葉を伝えられると、ぐっと彼との距離も縮まるはず!


3.偶然会えた彼へのプチ告白の仕方


「わぁ、うれしい偶然! 本当に会えてよかったよ~」
――『Yの悲劇』エラリー・クイーン著より

まだ少し距離がある彼に対しては、こんな“プチ告白”もおすすめ。偶然、相手と顔を合わせられる機会があったときには、まっすぐに相手の顔を見ながら、めいっぱいの笑顔でこんな言葉を伝えてみてはいかがでしょうか。

「うれしいけど、今日に限ってスッピンだし!」「こんなダサい服着てくるんじゃなかった!」なんてパニクってしまう女子もいるとは思いますが(笑)、偶然会えるというラッキーが起きたときに、微妙な顔で引っ込み思案になってしまうのは絶対に損。メイクやファッションがイマイチだろうとも、素直に「会えた喜び」を大きなリアクションで伝えた方が、確実に恋には好影響だと思います。

自分に会ってうれしそうな顔をしてくれる相手に、普通悪い気はしないですよね。中には「誰にでもこんなこと言うかな、もしかして俺だけに、なのかな……?」なんて、ちょっと意識をし始める人もいるかも!?

原作では男性が同性の親友に会ってかける言葉ですが、男女問わず誰でもうれしい言葉だと思いますので、気になる相手に好意を伝えたいときに、笑顔とセットでぜひこんな表現してみてはいかがでしょうか。
Yの悲劇 (角川文庫)
エラリー・クイーン
¥778


以上、3つの名文句をご紹介しました。上手にかわいく好意を伝えたいというときには、こんな言い回しもぜひ参考にしてみては?


参考:『名作英語の名文句』越智道雄著 明鏡社
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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