ドラマ"逃げ恥"にみる、星野源の色気とは 女子たちを魅了するワケ

TBS系火曜ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」が好スタートを切っているようです。
職探しのあげくに「契約結婚」という選択肢に行き着いた「みくり」を演じる新垣結衣さんのかわいさもさることながら、みくりの「雇用主」となる男性を演じる星野源さんに視聴者が盛り上がっている様子。
大河ドラマにも出演するなど、現在35歳にしてブレイク中の星野源さんですが、典型的なイケメンタイプではない彼が、なぜこんなにも女子たちを魅了しているのでしょうか。
「逃げ恥」でも垣間見られる、星野源さんの「色気」について考えてみました。

目次

役柄とは裏腹に、草食系ではない「エロさ」


今季のドラマ「逃げ恥」で星野源さんが演じる津崎平匡は、「プロの独身」を自称する、いわゆる草食系男子。
IT系の会社で一目置かれている、仕事のできる男で、恋愛や結婚とは無縁のサラリーマンという設定です。
素朴な顔立ちと知的なイメージからか、チェリーボーイっぽい役を演じることも多い星野源さん。
しかし実際の星野源さんが草食系とは程遠い存在であることは、ファンでなくてもなんとなく感じる人は多いでしょう。
恋愛というものに独自の冷静な視点から切り込むような数々の歌を作ってきた、シンガーソングライターでもある星野源さん。ラジオや著書などでの下ネタ発言にも注目が集まっています。
「こんな純粋でマジメそうな人が(いや、純粋でマジメだからこそ)こんなリアルに恋愛や性のことを考えているんだ」という生々しさに、女子はフェロモンを感じるようです。
ただの地味な男子でもなく、エロいだけでもない……他の男子にはなかなかマネできない匙加減なのではないでしょうか。

低いテンションが「萌え」の基本


昨今、テンションの高い「ウェイ」系や、一昔前のキムタクのような「ちょ、待てよ」系の俳優よりも、テンションが低い役どころの多い俳優が女性たちを魅了している感があります。
「逃げ恥」の津崎も、テンションは低くクールな役。淡々としたセリフ回しや冷静なリアクションにはサディスティックさも感じさせ、一部の女子たちは「蔑まれたい!」というMな感情すら抱いている模様……。
一方で、たまに取り乱すところにもまた、女子たちをノックアウトする「萌え」ポイントがあるのです。
そんな隙を見せられると、「私が守ってあげたい!」という母性本能のようなものをくすぐるよう。
それが象徴的に表れているのが、「逃げ恥」エンドロールの「恋ダンス」でしょう。
エンディングテーマである、星野源さんの「恋」に合わせて、主人公の2人はじめ、登場人物たちがダンスを披露するというシーンですが、ここで星野源さんは「アーティスト・星野源」ではなく、あくまでも役の「津崎平匡」としてダンス。無表情かつキレッキレなダンスに、女子たちの「かわいい〜♡」という声が鳴りやみません。
基本的に落ち着いたテンションを保ちつつ、たまに変なテンションになる。
テンションを乱す絶妙なタイミングには、彼の天性のものか、徹底した計算なのか、いずれにせよ少しあざとさもありますが、それをいやらしく感じさせないのも星野源さんの魅力なのでしょう。

塩顔男子の代名詞がもつ「影」


今や、塩顔男子の代表格として名高い星野源さん。
最近の塩顔といえば、綾野剛さん、坂口健太郎さんなども人気ですが、その中でも星野源さんの特徴は「影」があること。
影とひとくちに言っても、星野源さんのもつ影は「深入りしたらヤバい」というような、地雷のようなものではなく(綾野剛の場合はそういう影が多い気がしますが)、「何か人知れず苦労してきた秘めた過去があるんだろうな」と感じさせるような影です。
事実、星野源さんはくも膜下出血の手術のため2度の活動休止を経験。
休養中に発表された「ギャグ」「地獄でなぜ悪い」には、彼の振り絞るような人生観が詰まっています。
それは、人を暗い気持ちにさせる「影」ではなく、前向きな「影」。
また、演技、音楽、文筆など、マルチな才能を発揮している星野源さん。頭の中を表現する方法をいくつも持っているところも、彼のミステリアスな色気を増しているひとつの要因だと思われます。
そして、そんな多彩さをひけらかすことなく、その場その場でナチュラルに表現活動をこなしてしまうのも、星野源さんの気取らない魅力!

女子をキュンとさせる周波数!? の"声"


そして何よりも、星野源さんが女子たちを惹きつけてやまない最大のモテ要素は「声」ではないでしょうか。
話し声に限りなく近い、囁くような飾り気のない歌声。
朝に聴けば目覚めのコーヒーのようでもあり、夜に聴けば安らげるハーブティーのようでもある。リフレッシュ感とリラックス感を兼ね備える声が、女子の生活に寄り添ってくれます。
星野源の声には、一定の女子をキュンとさせる周波数のようなものがあるのではないか……とすら思わせます。
歌い方や仕草も、自分がモテることを知っているかのようなキザさは見せず、まず彼自身が楽しんでいる感じ。
それもまた「萌え」ポイントのひとつであると同時に、多くの女子たちを癒しているのでしょう。

これからも妄想が止まらない!


考えてみれば、「星野源」という名前もまた、彼自身を表しているかのようです。
「星野」という王子様的な名字に、「源」というエネルギッシュかつちょっと古風な名前。その名前はとてもバランスがよく、キャラクターと結びついて、彼のイメージを世に定着させるのに一役買っているのでは……。

波乱の次回予告をみても、これからも盛り上がること必至の「逃げ恥」。
星野源さんの様々な魅力が炸裂するのか、さらに新しい魅力が発掘されるのか……今後も目が離せません。
星野源さんが家にいたら……と妄想しながら観れば、退屈な家事も楽しくなるかも!?
(大石蘭)

この記事を書いたライター

大石蘭
ファッションやガールズカルチャーをメインに、女の子のかわいいを追及するライター兼イラストレーター。ウェブや雑誌のほか、ブランドコラボなど多岐にわたり活動中。

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