女子が夢中になるドラマ『逃げ恥』第1・2話から学べる、しあわせな結婚のヒント

今月スタートしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。新垣結衣さんのキュートなエンディングのダンスも話題になっていますよね。ラブコメではありますが、今の時代における結婚の意義を改めて考えさせてくれるドラマでもあります。放映済みの1・2話から、しあわせな結婚のヒントになりそうなポイントをピックアップしてみました。

ドラマ『逃げ恥』第1・2話から学べる、しあわせな結婚のヒント(C)TBS
ドラマ『逃げ恥』第1・2話から学べる、しあわせな結婚のヒント(C)TBS


目次

1.「信用できる異性」はかなり有望な結婚相手かも


第一話で、こんなシーンがあります。津崎(星野源)の家事手伝いを仕事として引き受けていた、みくり(新垣結衣)。風邪をひいた津崎の介抱をした際、津崎はみくりに「僕の財布をから、お金(休日出勤手当分)を持っていってください」と告げます。潔癖性で普段はそんなことを言いそうもない津崎に対し、みくりは「(勝手に財布を触るなんて)いいんですか!?」と驚きますが、津崎は「森山さんのことは信用していますから」と返答。

何度か家事仕事をしてもらうなかで、津崎はみくりのことを「人として信用できる」と思うようになっていたようです。同じく、みくりも「指示が具体的で明確」「突拍子のない提案にも、現実的な解決策を探ってくれる」など、”人として”津崎は信用できると評価。

恋愛では「本能的に相手を好きか嫌いか」ということをかなり重視しますが、「その相手を心から信用できていますか?」と聞かれたら、おそらく即答できる人ばかりではないと思います。相手を好きでも「信用できるかどうか」はまた別問題。友達のなかでも、お金の貸し借りができたり、大事なことを相談したりできる相手はそう多くはないはずです。

結婚とは、自分の貴重な「人生と財産」を分け合う相手。「財布は別」という夫婦もいますが、結婚をすると共有財産と見なされるものもあり、離婚の際にはここが最も厄介な争点になることも。男女問わず「この人は信用できる」と思える異性を見つけたら、それはかなり有望な結婚相手かもしれません。

2.「生活の価値観が近い」相手とは、落ち着いて暮らせる


「きれい好き」ということも、二人に契約結婚を決意させた共通項でした。潔癖性で、人との距離感に神経質な津崎。お掃除のパートをしていた母親ゆずりで“きれい好き”なみくりだからこそ、「一緒に暮らせる」と感じたようです。

同じ共有空間で暮らせる相手というのは、実はかなり限られます。どんなに大好きな相手でも、毎日毎日「水周りが汚い」「こんな汚しっぱなしは信じられない!」なんてイライラしながら暮らすのは難しいですよね。こんな些細なことが、いずれ離婚原因になるケースもしばしばあります。「生活の価値観が同じかどうか、違っていても譲り合えるかどうか」は、結婚前に確認しておきたい部分のひとつかもしれません。

3.「結婚に求めること」の需要と供給が一致するか


二人が契約結婚をしたのは、「仕事が欲しい&東京に住む家が欲しい」みくりと、「恋愛は苦手だし深入りされたくはないが、家事をしてくれる人は助かる」という津崎の“需要と供給”が一致したから。二人のように「結婚に求めること」の需要と供給が一致していないと、結婚後お互いに不満が募ってしまうケースも。「恋愛はうまくいっても結婚は難しい」ということも起きてきます。

もちろん世の中には、相手に合わせて柔軟に自分を変化させ、うまくやっている夫婦もたくさんいます。でも「自分のやり方や人生観を相手に合わせて変えられない・変えたくない」という人は、最初からその価値観が合っている相手でないと厳しい場面も。

自分の人生において「出産後も仕事を絶対にやめたくない」「絶対に東京で暮らしたい」「趣味は一生続けたいから、週末ずっと一緒は難しい」といった強い希望を持っている人は、そのあたりの需要と供給が一致する相手と結婚したほうが、やはり長続きはしやすいでしょう。

4.「恋愛体温」が近い相手だと、不満が溜まりにくい


淡白で「プロ独身」な津崎と、若いのに「中身が老けている」と言われるみくり。恋愛体温が低く、いわゆる“ラテン系”ではないという共通点も、二人が「一緒に暮らしていけそうだ」と感じた大きな理由のひとつかもしれません。もちろん激しい恋に落ちれば二人も違う一面を見せるかもしれませんが、それでも「恋愛こそが人生の醍醐味!」「常に恋愛をしていないとダメ」といったタイプではないのは確実でしょう。

恋愛体温が異なる男女が一緒にいると、どうしても「相手が冷たく感じる」「情熱的で疲れる」などと双方に不満が溜まりがちです。人生において、恋愛がどのくらい重要と考えているタイプなのか(ラテン系なのか淡白なのか)という点は、結婚においても見逃せない要素。近しい価値観の異性がいたら、注目してみるといいかもしれません。

『逃げるは恥だが役に立つ』ぜひ今後も注目してみてはいかが?(C)TBS
『逃げるは恥だが役に立つ』ぜひ今後も注目してみてはいかが?(C)TBS


以上、放映済みの1〜2話からピックアップしてご紹介しました。まだまだ始まったばかりの二人。仲を深める一方でこれから色々なハードルも出てきそうですが、しあわせな結婚をしたい方は、『逃げるは恥だが役に立つ』ぜひ今後も注目してみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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