連絡やデートの誘いはいつも自分から 連絡嫌いな彼氏とうまく付き合っていくには

発言小町に「自分からは一切連絡をしてこない彼氏に疲れました。」という投稿が寄せられました。トピ主さんは34歳会社員の女性。交際1年になる彼氏が、交際当初から「自分から連絡をしてきたり、誘ってきたりしてこないこと」に悩んでいます。

彼氏は家族や友達にも同じ態度をしているようですが、「連絡が来ないことで、会っていない時の不安やストレスが大きくなっている」というトピ主さん。「どちらかが無理をしなければいけない関係って普通ですか?」と問いかけています。

 
 


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彼氏から連絡がないのは冷めているからなの?


「恋人から自発的に連絡がこない」と聞くと、通常は「気持ちが冷めかけているのでは?」と推測しますよね。しかし今回の投稿には、「一緒にいるときはすごく愛情を感じるから不安はないし、メールもすればすぐに返信してくれます」「そっちが会いたい時にいつでも連絡してきていいよと言われます」といった記述もあり、必ずしもそうというわけではなさそうです。

彼氏は自分から連絡をしない理由について「断られるかもしれないから怖い」と言っていたとか。「彼はそういう人なんだから、連絡なんてしたい方がすればいいやと割り切ってやってきた」とのことですが、「やっぱり会いたいという言葉が聞けないのは寂しい」し、特に喧嘩したときには「このまま自然消滅するかも」と不安になり、「連絡をくれたら温かい気持ちになれるのに」と思ってしまう……。

「彼はそういう人だ」と思っていても、納得できないときは?


彼氏を批判したり、別れを勧めたりするのは簡単ですが、別れたくない気持ちもあるからこそ投稿されたのでしょう。どんな人にも性格や特徴はありますし、「“そういう相手”とやっていく道を探る」のも、円満関係を築くひとつのコツです。

男女間で相手に大きく変わってほしいと望むのは、「犬に猫になれ、と言うようなものだ」とたとえる人もいるほど。つまり、誰に対しても自発的に連絡をしない彼に、「積極的に連絡をする人間に変わってほしい」と望むのは相当に難しいことで、少しくらいの努力はしてくれても根本的には変わらないだろう、と考えておいたほうがいいように思います。

それを踏まえた上で、3つ提案したいことがあります。彼が少しでいいから“変わる努力”をしてくれれば満足できるのに……ということならば、落ち着いて、具体的にお願いしてみましょう。

1.喧嘩をしたときだけは連絡がほしいと伝えてみる
「普段は私から連絡をするけど、喧嘩したときだけはあなたから連絡がほしい」、「そうでないと、投げやりな気持ちになってしまうから」と、まずは正直な気持ちを伝えてみる。そして彼がその要望に応えてくれたときは、素直に喜びを伝える。これを繰り返していけば、彼も「喧嘩したとき、連絡するのは自分の役目だ」と、二人のルールとして理解してくれるようになるかもしれません。

2.喧嘩のときも自分から連絡をするが「謝罪」はしない
喧嘩の後でも自分から電話をして、「あなたから謝って」と言ってみるのも一案です。自分から連絡をして謝るきっかけを作らなければならないのが腑に落ちない……とのことですが、連絡はしても、悪いと思っていないのであれば謝らず、そのまま思っていることをぶつけてみては。彼は連絡をするのが苦手なだけで、「自分から謝りたくない」というわけではないかもしれません。

3.「彼から連絡が来るまで放っておく」
「自分から連絡するのがとにかく嫌なのだ」ということならば、「彼から連絡が来るまで放っておく」のもひとつです。連絡を取らない期間がどんなに長引いても、自分から折れたくないならば、徹底して「折れない」という対応もできます。ここでいつもトピ主さんが不安に負け、納得できないまま連絡をして折れてきてしまったために、今のような関係性になってしまった……という可能性も考えられます。

「どうしても彼から連絡がほしい、そうでないともう付き合えない」くらいにまで思っているならば、失う覚悟もした上で、そのくらいの荒療治をしてみるのも一案です。



解決しなければならない問題は「不安・ストレス・さびしさ」


「私が『連絡をどっちがするか』ということに取り付かれすぎなのでしょうか?」と疑問を投げかけているトピ主さん。そうですね、本当に解決しなければならない問題は、「彼が連絡をしてこないこと」そのものというよりは、「それによってトピ主さんが寂しいと感じていること、会っていない時の不安やストレスが大きくなっていること」だと思います。

「彼から連絡をもらう」以外で、不安を軽くする方法も探そう


不安を軽減する方法は、「彼から連絡をもらうこと」以外になさそうでしょうか? 彼にきちんと思いを伝え、努力を求めることも必要ですが、トピ主さん自身も「不安やストレス、さびしさの解消法」を探っていくとベターかもしれません。不安やさびしさは恋につきものの感情ですが、この感情を野放しにしていると、関係はあまりポジティブな方向には向かいません。

「連絡がこないこと」に囚われて悶々としているよりも、「相手以外のものや人に夢中になり、彼のことは放っておく」くらいの余裕の態度でいたほうが、相手が不安や危機感を覚え、自発的に行動してくるようになるケースもあります。

また、恋愛に何か問題を感じるときは、「二人が愛しあっているならば、なるようになるはずだ」と考えて、あえて向き合いすぎないのも良策。「恋は依存しすぎると、うまくいかない」「恋人でい続けるための努力も必要だ」と考え、今よりも彼との精神的な距離を置き、自立してみようと努めるのも有効だと思います。



「こうするのが普通」と責めても、関係はよくならない。「二人の形」を探っていこう


カップルにとって大切なのは、「二人にとってベストな形」を見つけること。「恋人だったらこうするのが普通じゃない?」という論理で彼を責めたところで、決して関係はよくなりません。今までのやり方では満足できる関係になっていないならば、ここからどんな行動をしていけば、もっとよい関係になれるのか。不満を減らすためには、どんな工夫が必要なのか……。

まずは自分の意見をまとめ、具体的に譲歩しあえるポイントを話し合い、お互いに努力してみる。それでもうまくいかないならば、そのときに考え直せばいいと思います。

とはいえ、もしトピ主さんの心の奥に、「受身な彼といてもつまらない」「もっと愛情表現をしてくれる相手がいい」といった不満が募ってきているのであれば、「そういう人を探したほうが幸せ」という考え方もあります。

どう行動すれば変化が起きるか、考えて実行していこう


いま彼が与えてくれている愛情、たとえば「一緒にいるときはすごく愛情を感じる」「メールをすれば、すぐに返信してくれる」ことの“ありがたみ”よりも、「連絡をしてくれない不満」のほうが大きくなっているような状況でしょうか。“そういう彼”の愛情を信じることは、難しそうでしょうか。

 気持ちには白黒つけられない部分もあるでしょうが、悩んでいるだけでは改善に向かいません。「今のところの答え」を出しながら、行動をしていきましょう。

「私から連絡をすればうまくいくなら、もうそれでいい」という結論に至るならば、それが二人のベストな形と信じて、もう悩まないようにする。「もう一度、ちゃんと話し合ってみよう」、あるいは「しばらく私から連絡をするのをやめて離れてみよう」といった結論になるならば、そのように行動してみる。「“そういう彼”とはもうやっていけない」という結論になるならば、それもひとつのベストな選択です。

 その相手といて幸せかどうかは、自分が決めること。「私たちはこれでいい」と言い切れるような“二人の形”を見出していけるといいですね。微力ながら応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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