彼氏がいるのに言い寄られて困る "断るのが苦手"な人が上手に断る方法は

発言小町に「彼氏がいるのに……アプローチしてくる男性に困ってます」という投稿が寄せられました。交際中の彼氏がいる25歳のトピ主さん。「彼がいると知った上でアプローチしてくる男性」のことで悩んでいます。相手は仕事で担当する30代半ばのお客様で、よく顔も合わせる間柄。適当にあしらうことができず、番号を交換してしまったところ、毎日のように連絡が来て、近々2人きりで食事することになってしまったそうです。

彼氏以外の男性と出かけることへの罪悪感で、「彼の顔を見るたび心が押し潰されそう」と思い悩むトピ主さん。「私はどうしたらいいでしょうか?」と解決策を問いかけています。

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目次

「断るのが苦手」な人が、上手に断る方法は?


“押しの強い相手”に抵抗するのは、なかなかに労を要することですよね。逆らったり断ったりするより、流されてしまった方が楽なときもあるものです。しかしながら、あまりそうした態度を取り続けると、今回のように自分がつらくなるだけのことも。トピ主さんは“断り上手”なタイプではないのかもしれませんが、しんどくても自分の身を守るために「断る術」を身につけていくといいように思います。3つのポイントをご紹介します。

1.無視の態度は“徹底”する


連絡を無視しても断っても諦めてもらえず、繰り返されるやりとりに疲れて食事の誘いをOKしてしまった、というトピ主さん。断り上手と断り下手の人の違いのひとつに、「無視すると決めたら、徹底して無視する」という態度ができるかどうか……という点があります。本気で「無視する」と決め、徹底して返事を返さないようにしていれば、相手の恋の炎は消えていくケースが大半です。燃え盛る火を消すべく、何度でも氷水をかけて消えるのを待つ、というイメージですね。

ですが、無視の態度にムラがあると、火は消えてくれません。逆に、炎が燃え盛ってしまうこともあります。「前回は無視されたけど、今回は返事が返ってきた」ということになると、「次は返してくれるだろうか」という妙なドキドキ感を、相手に与えてしまうからです。

「徹底無視」というのは、強い意思表明になります。無視は人として心苦しいと思うならば、「これ以上、プライベートでのやりとりはできません」とひとこと告げてからにすれば、非礼にはならないのではないでしょうか。仕事の連絡は業務的に済ませ、「プライベートな連絡には今後一切、応えない」という態度を貫いていきましょう。

2.仕事の“メリット”にとらわれない


投稿には、「もう接待と思って割り切るべきか」といった提案もされています。相手の男性とは「担当者」と「お客さん」という関係のため、むげにできない、という気持ちが大きいようです。

仕事の関係は、お互いにWIN-WINの関係があるから、つまり仕事上での利害が一致しているからこそ成り立っています。気の乗らない一対一の接待までしなければ持続できない関係ならば、そもそも相手は仕事において、その程度のメリットしかこちらにしか見出していない、とも考えられます。

また、通常「仕事相手の誘いを断らない、断れない」という場合、自分が気乗りしないことよりも、仕事で得られるメリットのほうを重視しているから……ということも多くあります。自分側にもメリットがあるからこそ、渋々でも付き合っている……ということですね。トピ主さんの心のなかにも「相手を怒らせて関係を切られたら、仕事で損をする」という気持ちが多少はあるのかもしれませが、その心理につけ込まれている可能性もあります。

「やるべき仕事をきちんとやっていれば、仕事に影響することはない」「健康的な関係でやっていけるお客様と取引をしていけばいい」といった、毅然とした意識を持っておくことも、時には必要かもしれません。

3.ひとりで悩まない。力や権限のある「代理人」に頼る


もちろん、仕事は甘いものではなく、“背に腹は変えられない”状況になってしまうこともあると思います。ですがトピ主さんは、きっとひとりではないはずです。会社や部署の人に守ってもらうことは難しい状況でしょうか。セクハラまがいのお客様にひとりで戦わなければ仕事を失ってしまうほど、孤立した状況でしょうか。

そうなのであれば、彼氏や家族に相談し、会社をやめることも含め考えた方がいいと思いますが、そうでなければ、とにかくまずは上司や先輩に報告と相談をしてみることです。困っていることを伝え、具体的なアドバイスや助けの手をもらいましょう。

ただし、トピ主さんが嫌々でも対応している以上、相手の男性は今のところ、「本人に食事のOKをもらっただけ。何が悪いの?」と思っている可能性もあります。いきなり代理人が出てきてしまうと余計な感情を煽(あお)りかねないので、まずは自分から「個人的な付き合いはできない」ということをはっきり伝えましょう。文面は送る前に、どなたかに見てもらうのもいいと思います。

明確に拒否の意思を伝えても相手が強引に迫ってくるようであれば、権力のある方や頑丈そうな男性に、代理人として対応してもらうのがベストだと思います。

「相手を怒らせるのが怖い」という気持ちもあると思いますが、こじれると最悪の場合も考えられます。「二人きりで食事に行って、それっきりで終われば我慢できる」と思っているようですが、思わせぶりに行動して勘違いさせてしまうほど、あとで断ったときの相手の怒りは大きくなるのが常。トラブルになる前に、とにもかくにも明確な「拒否」の気持ちを示していきましょう。

誰もトピ主さんを操ることはできない。「本当に必要な我慢か」を考えてみよう


「彼の顔を見るたび心が押し潰されそう」とつらい心境をつづっているトピ主さん。自分のペースで欲をぶつけてくる人は恐ろしいですよね。巻き込まれてしまい、パニックになってしまう方もいるほどです。

ですが、忘れないでいてくださいね。誰も決してトピ主さんに「無理強いはできない」ということを。投稿には“不可抗力”だったと訴える記述も目立ちますが、相手の男性は、トピ主さんを強制的に食事に連れて行こうとしているわけではありません。操られているような感覚にならないことです。自分の足を動かしているのは自分だ、と心得て。連絡先交換の折のように、つい相手のペースに流されてしまったときは、後からでもいいので、「やっぱり私はできません」と意思表明をし直していきましょう。

仕事をする上では、「我慢」が必要な場面もたくさんあるものですが、その男性と二人きりで食事に行くことは、はたして本当に“必要な我慢”でしょうか。「上司に相談し、担当を変えてもらう」といった対処を持ちかけてみる、という方法だってあるはずです。

このまま渋々食事に行き、誘われるまま連絡を取り続けているうちに、一番大切な彼氏が誤解して憤慨し、別れることになる……なんて最悪の結果になる可能性だってゼロではありません。「一番大切なもの」を意識していきましょう。トピ主さんが食事に行くことを拒否したために、お客様をひとり失い、仕事の成績に影響があったとしても、一番大切な「彼氏」と「心の平穏」は守ることができるはずです。

とにもかくにも、ひとりで抱え込まずに。「必要のない我慢」をしなくて済むよう、強い気持ちを持って、周りの協力も得ながら、しっかりと「主張」と「行動」をしていきましょう。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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