ツヤなしダメージヘアーには、お湯だけで洗う“湯シャンプー”で乾燥対策を♡

髪をいたわっているつもりでも、実はシャンプーが原因で余計に髪に負担をかけている場合があるんです! そんな時に試したいのが、"お湯シャンプー(湯シャン)"。髪のパサつきを抑えられるのか、実際に体験してみました。
(C)LAURIER PRESS
(C)LAURIER PRESS

目次

シャンプーの強い洗浄成分や添加物がパサつきの原因!?


巷にはたくさんの種類のシャンプーがあふれていて、今よりもっと良い髪質になりたい! とみなさんそれぞれいろんなシャンプーを試していると思います。

シャンプーには、汚れを落とす洗浄成分の他にも、指通りを良くしたり香りをつけたりと、多くの添加物が含まれていることが多いです。そのため、肌の弱い人や傷んだ髪に繰り返し使い続けると刺激になってしまうこともあるのです。

“お湯シャンプー”でパサつきを抑えられる?


パサつきが気になった時に試したいのが、お湯だけで髪を洗う「お湯シャンプー(湯シャン)」という方法。シャンプーやコンディショナーを使わず、髪に付着した汚れを文字通りお湯ですすぐだけなのですが、シャンプーの洗浄成分や添加物に髪をさらさないことで、自身の持つ皮脂バランスを整えて、頭皮や髪を健康な状態に保つことができるという理論。
でもなんとなく、お湯で流しただけでは汚れがとれているのか、ニオイは大丈夫なのかなど気になりますよね。

確かに、間違ったやり方だと逆効果になってしまいがちですが、正しくすれば問題はないようです!

湯シャンのオススメのやり方


湯シャン、やり方はいたって簡単なのです!

(1)お湯で濡らす前に髪全体を念入りにブラッシングして、表面についた汚れを落とします。ブラッシングすることでお湯を通した時にもつれることも防ぎます

(2)お湯で頭皮を洗うようにシャワーで流していきます。お湯の温度は熱すぎず冷たすぎない40℃前後のお湯で洗いましょう!

ポイントとしては、泡立てるように頭皮をこすると髪の毛がもつれてしまうので、シャワーヘッドを頭皮に押し付けながら、逆の手を使ってマッサージするように頭皮の汚れを落とすようにすることです。

(3)髪は濡れている時が一番デリケートなので、洗い終わったらしっかりタオルドライをして、すぐにドライヤーで乾かしましょう

先述の通り、間違ったやり方をすると、頭皮がかゆくなったり髪の毛を逆に痛めてしまったりするので注意が必要です。

湯シャンに向かない髪質や注意したいこと


お湯は洗浄力はそれほど高くないので、こってりした汚れには太刀打ちできません。そのため、ワックスやスプレーなどの整髪料を毎日使ってセットする人には不向きです。

また、ブリーチやストレートパーマを繰り返したようなハイダメージ毛は、切れやすく絡みやすいので、毎日でもトリートメントなど栄養補給が必要。お湯で洗うだけでは、ハイダメージのケアには向かないためおすすめしません。

上記以外にも、湯シャンが髪質に合わないこともあるので、もし頭皮に痒みなどの違和感を感じたら、直ちに中止しましょう。

本当にお湯だけで大丈夫!? 筆者が1週間“湯シャン”に挑戦してみた


そうは言っても、なかなかお湯ですすぐだけって勇気のいること。そこで、カラーやパーマによるダメージで、パサつきや乾燥で広がる硬毛、量多め、くせ毛の筆者が一週間湯シャンだけで過ごしてみました。

初日は、今までより洗い上がりの手触りがザラっとしていたので若干不安に思いつつ、乾かすと意外と普通に収まってくれることに驚き。濡れている時より、ドライヤーで乾かした方が手触りも気にならない。若干ツヤが出てきたような気がしました。

4日目になると、日中少しかゆみを感じることも。髪のパサつきはシャンプーをしているよりも油分でマシになっているような気がするし、収まりが良いような感じに。

5~6日目には、パサつきは気にならないものの、全体的にボリュームがダウンし、以前よりも髪が乾くのに時間がかかるように。でもニオイは全く気にならず安心。
6日目の髪の状態。パサつきはなくツヤがでています。
6日目の髪の状態。パサつきはなくツヤがでています。

一週間やってみた感想


結果的にいうと、1週間の湯シャンで髪のツヤとおさまりを実感することができました。かゆみやニオイもなく、このまま続けられると思いましたが、今までシャンプーをするのが当たり前だった分、気分的に「洗いたいな」と思うことが何度かありました。

2日や3日に1度のペースでシンプルケアとして、湯シャンをとり入れるのが無理なく始められるのではないでしょうか?

どんなに良いとされていることも、今までのやり方を極端に変えては続かない原因になりますし、自分に合った方法で無理なく続けるのが一番だと思います。
とくに冬は髪も頭皮も乾燥してしまう時期。保湿することも大切ですが、ちょっと視点をかえたケアを試してみてはいかがですか?
(キノシタマユコ)

この記事を書いたライター

キノシタマユコ
美容師、広告プランニングを経てフリーライターに。現在は、情報誌やWEB媒体でさまざまなジャンルを執筆している

関連記事