彼氏依存を克服するための方法 寂しい気持ちを“趣味”へ向けてみて

発言小町に「趣味を見つけろと言われますが…」という投稿が寄せられました。トピ主さんには、結婚を予定している彼氏がいます。彼の趣味はスマホで小説を書くこと。彼は「書くことに集中したい」と言いますが、トピ主さんは寂しくて拗ねてしまったり、甘えたいのに構ってくれないと怒ったりしてしまい、喧嘩になることが続いているそうです。

「趣味を探したら」とすすめられるものの、「趣味にしたいものや趣味にしたいことが何ひとつありません」というトピ主さん。彼の邪魔をしないよう、どうやったら趣味を見つけられますか? と読者に問いかけました。

(C)LAURIER PRESS
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目次

一方的な「彼氏依存」は危険信号!


投稿によれば、彼は「好きな時に思い付いたら好きなだけ(小説を)書く」スタイルで、お風呂、食事、睡眠のとき以外はスマホを触っている、とのこと。トピ主さんは、「彼はスマホ依存症」「私は彼に依存している傾向」と分析しています。

女性側が彼氏に依存し、彼氏側は何か別の対象に夢中になっている……というのは、特に交際期間が長くなってきたカップルによく起こりがちな関係性です。片方が恋愛関係にのめり込みすぎると、もう片方は受け止めきれない、受け止めるのがしんどいと感じて、逃げ腰になってしまいがち。男女が逆のケースもあります。

「趣味を見つけたら」=「俺ばかりを見ないでくれ」である可能性も!?


トピ主さんの彼が「趣味を見つけたら?」と提案してくるのは、「俺ばかりを見ないでくれ」という意味も含んでいるのかもしれません。想像ですが、トピ主さんはいつも、彼がスマホを見ている横顔をじっと見ているような状態なのではないでしょうか。彼は現在、職探し中とのこと。そういう状態のときに、恋人に自分ばかりを見続けられると無意識に辛い、しんどい……と感じやすいようにも思います。

そうしたサインに早めに気づき、関係性を修正していければ問題はないのですが、長い間放っておくと、破局につながることも……。良い関係を続けていくための方法を探っていきましょう。

“趣味探し”のコツは? ハマるものを見つけるには、時間と試行錯誤が必要


さて、恋愛以外に夢中になれる趣味を探すことは、確かに男女のバランスをキープするためには良い案です。趣味というと、どうしても“楽しいこと”というイメージですが、夢中になれる対象は極端な話、仕事でもいいし、勉強、買い物、節約、断捨離、投資やインターネットなど、何でもいいわけです。いわゆる“趣味”っぽくないものでも、「興味や関心が向くもの」くらいは、1つや2つあるのではないでしょうか。

「興味はあっても試すのにもお金が必要だったりしてしまうので、ついつい後で後でとなってしまう」というトピ主さん。「気になったらなんでも試して、これは楽しい!って思える物に出会えるでしょうか?」とのことですが、「気になったものは何でも試してみる」のは効果があると思います。「とりあえずやってみる、行ってみる」のスタンスですね。

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とりあえず行ってみるときの注意点は?


ただし、「思ったより楽しくなかった」「なじめなかった」ということも起こり得るのは、覚悟の上でいきましょう。楽しくなかったときに、すぐに「やっぱり辞めた」「面倒くさい」「お金の無駄」なんて即断してしまうと、なかなか夢中になれるものや自分に合う場所は見つけにくいです。「5回に1回くらいは、行ってよかったと思えるものがあればいいな」くらいの感覚で、フットワークは軽めに出かけてみましょう。

趣味そのものには大してハマらなくても、「そこにいる人たちと気が合い、その趣味の場にハマる」ということもあるので、「新しい友達づくりに出かけてみよう」なんてモチベーションで行動してみるのもおすすめです。あるいは具体的に、「月に一度は、気になっていた趣味の場所に出かけよう」などと目標を決め、それを実行したら自分にご褒美をあげるなどしながら頑張ってみるのも一案。「目標に向けて頑張っているものがある」ということだけで、彼との気持ちのアンバランスが改善する可能性もあるでしょう。

ともあれ、趣味や好きになれる居場所を見つけるには、それなりに時間と試行錯誤が必要。本当に趣味を見つけたいと思っているのであれば、急がず焦らず取り組んでいきましょう。

「マンネリに陥っている」のが問題!? 風穴を開ける必要があるのかも


「彼の邪魔をしないように趣味を見つけたい」というトピ主さん。しかし今回の本当の問題は、趣味うんぬんではないようにも思います。“きっかけ”にするのはいいと思いますが、「彼の邪魔をしないように」という動機で趣味に取り組み続けるのだとしたら、結局は彼氏に依存しているのと大差ないかもしれません。

結局のところ、トピ主さんが「趣味を探せば?」と言われるような状況になっているのは、交際に新鮮味がなくなり、二人がマンネリ状態に陥っているからだという気もします。

良好なパートナー関係を長期的に続けて行くためには、双方の努力も必要です。意識的に一緒に楽しめる新しい興味ごとを探したり、お互いが行きたい場所を計画したりしながら、定期的に新しい風を取り込んでいるカップルもいます。もちろん別々の世界を持ってうまくいっているカップルもいますので、「どのカップルもそのように努力しなければうまくいかない」ということではないのですが、“二人だけの世界”でずっと向き合い続けるのは限界があるもの。今の二人には、関係に風穴を開ける“何か”が必要なのかな? とも推測します。

「誰かと一緒なら、大体なんでも楽しめる」というタイプの人もいる


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もしかしたら、トピ主さんは一人で何かに熱中するタイプではなく、「好きな人や友達と一緒なら、どんなことをしてもそれなりに楽しいと思う」タイプなのかもしれませんね。

もしそうであれば、趣味を探すにあたっては
<A>彼氏と一緒に取り組める新しいことを探す
<B>人を集めるのが好きな知人や友人に便乗させてもらい、なんでもいいので“楽しめる場”を探す
<C>仲のいい友達と一緒に“趣味探し”そのものを楽しむ

といった方法がおすすめです。

彼氏と一緒に何かをしたいならば、「楽しませてもらおう」という姿勢ではなく、自分から積極的に「あれをしよう、これを一緒にできたらいうれしい」と伝えていきましょう。そして、彼氏が動いてくれた時は、めいっぱい喜ぶ。これを繰り返していけば、「トピ主さんと新しいことを一緒にすると楽しいな」と感じ、二人の関係がリフレッシュするかもしれません。

「趣味を見つけられない私が悪い」なんて記述もありますが、そこまで追い詰められるように無理をして“趣味”を見つけなくてもいいようには思います。それより、彼との関係を良好にしたいのであれば、「ラクだから、気を許せるから」といって、彼氏にばかり何もかもを頼りすぎないこと。ちょっとした甘えや怠け心を律して、「外」へ気持ちを向けていくといいと思います。友達とのおしゃべりでもお出かけでもいいので、まずは「彼氏といる」以外のことで自分が楽しいと思える時間を、日常の中に増やしていってみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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