男性からの食事の誘いが急になくなるのは"奢られ方"が下手だから?

発言小町に「ご馳走され方が粋じゃない」という投稿が寄せられました。女性のトピ主さんは、少し前から“イケメンでモテる先輩”に食事に誘われ、2人で何度か出かけていたそうです。「このままおつきあいになればいいな」と思っていたそうですが、最近お誘いがかからなくなったため、「また誘ってくださいよー」と伝えてみたところ、「またそのうちね」と曖昧な返事。

先輩と親しい同僚に聞いてみたところ、「(トピ主さんは)奢られ方が粋じゃないんだよなぁ、と言っていた」とのこと。「粋じゃない奢られ方ってどういうことでしょうか。なぜお誘いがかからなくなったのか、全くわかりません」と複雑な心境を吐露しています。

(C)LAURIER PRESS
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「とにかく今はNOなのだな」と受け止めるのがベストかも


数度の食事デートをした先輩と、関係がフェードアウトしそうな様子である。理由が気になりますよね。彼は「奢られ方が粋じゃない」と言ったそうですが、本当にそうかは定かではありません。以下のような可能性も考えられるでしょう。

・なんとなく、トピ主さんへの興味を失ってしまったから
・他に気になる女性ができて、そちらに関心が向いているから
・女性にごちそうする金銭的余裕がなくなってきたから
・本当に「奢られ方が粋じゃない」と思い、金銭面で疑問に思う部分があったから
・それも理由の一つだが、それ以外にも「トピ主さんと合わない」と感じる要素があったから

とにもかくにも、先輩は今、トピ主さんとの関係を進展させようという気持ちではない。これが唯一、はっきりしている点です。恋愛で思うように進展しないとき、どうしても相手の発言に囚われて悩んでしまいがちですが、本当の理由を知ったからと言って、挽回可能とは限らないもの。「理由はよくわからないけど、今のところ、この恋の答えはNOなのだな」と解釈するのが、一番賢明かもしれません。

傷つけずに振るために言ったかもしれない適当な発言……という可能性もあるなかで、その言葉に囚われてもやもやし続けたり、自信を失ったりするのは、トピ主さんにとってプラスではないからです。

「なぜお誘いがかからなくなったのか、全くわかりません」とのことですが、それも恋愛では一般的なこと。進展の途中で誘わなくなる理由がはっきりしているケースのほうが、むしろ少ないくらいではないでしょうか。

特に男性は、女性よりも“自分の気持ち”を見つめる時間が少ない傾向があるため、本人でさえも理由がわかっていない、ということもしばしばです。「なんとなく、気乗りがしなくなった」「よくわからないけど、気持ちが冷めてしまった」といった曖昧な感じでアプローチ行動を止めてしまう傾向は、女性に比べると強いように思います。もちろん全員がそうというわけではありませんが、もしかしたら、「気乗りしなくなった」というのが先輩の本音なのではないかな……とも推測します。

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“奢られ上手”を目指すならば、気をつけることは?


とはいえ、今回トピ主さんが聞いたのは、先輩が親しい同僚に漏らした言葉。であれば、多少なりとも本音が含まれていた可能性も感じます。もしトピ主さんが、今後のために「奢られ方」を改善したいと思っているのであれば、以下の2点を意識してみるのもおすすめです。

1.ごちそうしてくれるからといって、“何もかも”を奢られようとしない


デートをしていると、食事以外にもお金がかかる時がありますよね。カフェ代やドリンク代、駐車場代、入場料……などなど。相手がお金を出そうとしてくれるからといって、“何もかも”を奢られようとする態度でいると、相手は快い思いはしないでしょう。

「食事はごちそうしてもらったし、このくらいは出させてください!」と言って少額でもお返しをしようという姿勢があれば、奢ったほうも嫌な気持ちはしないはず。職場の先輩後輩なのであれば、後日、さりげなく気持ち程度のお返しをするのもいいかもしれません。相手側の考えにもよりますが、「食事をごちそうしてもらったとしても、“何もかも”を出してもらうのはやめよう」と心がけておくのはオススメです。

2.「奢られること」のリスクやマイナス点も考えてみる


先輩からのお誘いがなくなった今、トピ主さんは「半分払うから、あるいは私が全額出してもいいから、また食事に行きたい」と思いますか? 一度そんなふうに考えてみると、先輩の気持ちが少しわかるかもしれません。「奢ってでも、トピ主さんと食事に行きたいとは思えなくなった」というのが先輩の本音だとしたら、それはつまり、トピ主さんのデートに、時間やお金などの“コスト”をかけるほどの“価値”を感じられなくなってしまった……ということになります。

「誰にでも、いつでも気持ちよく奢れるほどのお金持ち」という場合は別ですが、男女問わず、人は多くのコストをかけると、その分の“見返り”も大きくないと納得できない心境になりがちです。今回の場合、見返りは「食事デートをして楽しい、うれしいと感じる気持ち」だったはず。その価値が減ってしまったのは、本当にトピ主さんの態度が理由だったのかもしれませんし、あるいは「他の女性が気になり始めた」など、彼側の原因である可能性もあるでしょう。

無配慮に奢られ続けると、自分が望まない展開になることも


ともあれ、気軽に会える関係でいたいならば、相手にばかりコストをかけさせないほうが長続きはしやすいのは事実。「全額出してもらうデートしかしたくない」というならば、極端な話、「それだけのコストをかける価値がある」と無意識にでも思ってくれる相手としかデートはできなくなってしまいます。

もちろん、「それくらい自分に価値を感じてくれる相手としかデートしない」というのも一つの生き方ですし、世の中には「女性には全額払う男でいたいし、そうしたいと思う女性としかデートしない」という男性もいます。そのため、「割り勘にすればいい」という単純な話ではないのですが、無配慮に奢られれば奢られるほど、「デートをするかどうかを決める最終権限」を相手側が握る関係にはなりやすいです。

トピ主さんがもし自分の行動に思い当たる節があれば、今後は少しこうした点も意識しておくと良さそうです。

「いやいや、私は奢られてばかりじゃなかった、上記のようなことは既にやっていた」ということであれば、先輩がトピ主さんと食事に行きたくなくなった理由は、奢る奢らない以外の別の点にある可能性が高いでしょう。

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挽回は可能!? しばらく時間をかけて様子見をしてみよう


恋愛の局面は、刻一刻と変わっていきます。先輩はとりあえず今のところ、「トピ主さんと食事したい」という気持ちがないようですが、今後もずっとそうとは限りません。女性側が「私に興味がないなら、私もあなたに関心を向けません」と追いかけずにいると、男性側の状況や気持ちが変わって、また誘ってくる……なんてことも多々実例としてあります。

逆に、ここでその先輩に執着して追いかけてしまうと、状況はますます望まない方向に向かうでしょう。一旦先輩とデートできていたことは忘れ、状況を立て直す意味でも、「しばらく先輩以外の男性にも目を向けてみるか!」くらいのスタンスでいるのが、一番トピ主さんにいい展開が起こりやすいのではないか、とも思います。

先輩との関係が挽回できるかは定かではありませんが、恋愛は“機を見極める”ことも重要。諦めるにしろ、そうでないにしろ、今の局面からどう行動していくのがベストか、少し落ち着いて考えてみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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