妥協して付き合った相手との恋愛が長続きしない理由って?

「彼氏のことはまあまあしか好きじゃなかった。そんな彼と、付き合って3カ月で別れました」……こんなビックリするようなことを言う女子が、決して少なくないことに驚かされます。“まあまあ”しか好きじゃなくても交際する意味は当然ありますが、デメリットもあります。

そこで今回は、あまり好きじゃない男子と付き合うデメリットをいくつかご紹介しましょう。

目次

1. 周りと比較して、日常生活を楽しめない


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“まあまあ”しか好きじゃない相手と付き合っていたら、「他の子っていいなあ」と思えてくることがあるはずです。「“すごく”好きな相手と付き合えていて、ラブラブそうでいいなあ。うらやましいなあ」と。あなたの周りの子だって“まあまあ”しか好きじゃない相手と交際しているかもしれないのに、そういう実態が見えてこないんですね……。

プラス・マイナスのバランスが大切


つまり「すごく好きな人」と付き合えず、どこか妥協のすえに選んだ相手と一緒にいると、心がカタくなってきて、非人間的なまでに理想に目が奪われるということです。

世の中には、もちろん超ラブラブというカップルもいますが、おおむね「彼のこういうところは好きだけど、こういうところは嫌い」とか「今の彼氏よりステキな男性と付き合ってみたい」という思いを持っています。しかし、なぜか別れることができない、なぜか彼のことが好きというカップルだって大勢いるわけです。みなさんそれぞれに、「いい部分」と「他の人の方が素晴らしいと思える部分」の両方を胸に抱きつつ交際しています。だってそうでしょ? よく言われるように完璧な人間なんていないのだから。

多くの人は、プラスマイナスを上手く捉えて心の中でバランスをとり、その結果「それでも今の彼氏が好き」と思える、いわば超人間くさい思想(というか考え方)で交際しています。この人間くさいところが見えづらくなる……これって、まあまあ好きな彼氏と交際するデメリットです。

2. 優しさを失い、怒りっぽくなる


すごく好きな彼氏には、「もうなんだってやってあげたい! 無償の愛を差し出したい♡」と思えても、まあまあしか好きじゃない彼氏に対しては「え~~! また私の週末の貴重な時間を彼とのデートのために差し出さないといけないの? あぁカッタルイ」なんて思ってしまうこともありますよね。

見返りを求めていない?


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見返りを期待することなく、他人に何かをしてあげたいと思える。これって、「いい女」ひいては「いい人間」の基本みたいなものです。この人のために私は何かを「(イヤイヤながら)やってあげる」という、いわば上から目線の発想があなたの日常生活に入り込むと、人って簡単に心が折れやすくなります。心が折れたら、「なぜ私があんたに、これをしてあげなくちゃならないの?」なんて感じで、怒りっぽくなる人もいます。

上から目線で「彼に何かをやってあげる」としか思えなくなる……これって、あなたの心身にとってマイナス以外のなにものでもないでしょう。

3. 性格がどんどん暗くなる


先に述べたように、世のカップルって彼氏とラブラブで超好きな時期もあれば、こんな彼氏なんか捨ててしまってもっとステキな彼氏と付き合いたいと思う時期もあれば、いろんな時期を過ごしています。
でも、付き合い始めたときに「彼のことがすごく好き」と思って付き合った人は、ネガティブな時期を上手く乗り越えることができます。「最初の頃の輝きに戻るにはどうすればいいんだろう」と考えることができるからです。つまり、戻れる場所がある。
一方、最初から「まあまあしか好きじゃない相手」と付き合ってしまえば、戻る場所がないですよね? だから二人の恋の未来に希望を持てなくなって、そういう気持ちは恋だけでなく、あなたの人生すべてを支配し始めます。ゆえに暗い性格になりがちに……。

変わるきっかけをキャッチすべし!


まあまあしか好きじゃない相手であったとしても、“まあまあ”から“すごく好き”に気持ちが変わるきっかけってたくさんあります。そういうきっかけをキャッチできるかどうかって、すごく大切です。
たとえば学校でいえば、学力その他の要因で「まあまあしか好きじゃない学校」に入ったとします。でも数カ月経つと、周りの友達や先生たちがすごくいい人で「超いい学校だ」と思えて、いい思い出をたくさん作って卒業する人っていますよね?

気持ちが変わるきっかけをキャッチすること。開かれた気持ちがあれば、この辺のことは乗り越えていけるはずです。

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いかがでしょうか。
言うまでもなく、最初から“超好き”な相手と交際できれば、それはもう言うことがないわけです。が、世の中そう甘くないので、まあまあ好きというところからしか始めることができない恋だってあります。
あなたがそういう恋につかまってしまったら……物事のいい面を見る努力をするしかありません。その努力を支えるのは、「縁あって出会ったということは、なにかそこに意味があるのかもしれない」と思える気持ちです。この世において縁があったということは、そこになんらかの意味があるからです。

他人の恋愛をうらやましがってばかりではなく、意味を考えることで、“まあまあ”な恋があなた自身を成長させてくれます。
(ひとみしょう/studio woofoo)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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