自分がわからない原因ってなに?対処法&気持ちを整理するコツを紹介

「自分がわからない」という状況に陥ると、人は多少の不安を感じてしまいます。しかしそれは決して悪いことだけでなく、本当の自分を理解するための良い機会にもなり得るのです。

今回は、自分がわからないという人に向けて、そうなってしまう原因や適切な対処法をご紹介します。悩みを抱えている場合には、ぜひ参考にしてみてくださいね。



目次

自分がわからない…そんな気持ちになった経験はありませんか?


ふとした瞬間にこんな考えが頭をよぎること、ありますよね。「まぁいっか」とすぐに切り替えられる時もあれば、ずっとこの悩みが頭から離れず不安が強くってしまう時もあるでしょう。

改めて自分を見つめ直す機会に恵まれるのは素晴らしいことですが、本人が苦しいと感じるほどに悩んでしまうのは、心身の健康にとってはあまりよくない事態とも言えます。それでは、この心のモヤモヤをすっきりさせるために、どのような行動を取れば良いのでしょうか。

自分がわからない理由・心理



まずは、このような状態に陥ってしまう理由・心理を確認しておきましょう。

自分を受け入れられていない


どんなに完璧に見える人であっても、その人自信からしてみれば嫌いなところが一つや二つはあるのが当たり前です。それが度を超し、「自分の全部が嫌い」となってしまうと、自分自身でさえその存在を認めたがらなくなります。

プライドが高い、あるいは完璧主義であるなど、真面目な人ほどこの傾向が強くなります。

このタイプは自分に対して厳しく、常に「こうであるべきだ」「こうでなくては意味がない」という思考に縛られることも少なくありません。ゆえに、目標や基準をクリアできなければ「私はダメなんだ……」と思い込んでしまうのです。

もっと頑張らなきゃと感じているにも関わらず、周りからは良い評価を得られている、そんな人はこれに当てはまる可能性が高いでしょう。

何をしても楽しいと思えない



悲しい出来事があった、落ち込む出来事があった……。そんな状況の中で、物事を楽しめる人というのはごくまれでしょう。多くの人は何をするにも気力が失せてしまいます。しかしながら、特に思い当たる節もなく、やることなすこと全部が楽しく思えない、つまらない時は危険信号です。

つまらない日々が続くと、たまにふと「私って何で生きてるんだろう?」なんていう疑問が浮かんでくることもあります。長い期間、何の目的や目標も持てないまま過ごしていると、何のために生きれば良いのかがわからなくなってしまうのです。

他人に依存している


重大な選択に迫られた時、つい家族や恋人、友達に決定を任せてしまう、なんてことありませんか?アドバイスを求める程度なら良いのですが、最終的な決定までほかの人に任せきりになってしまうと、自分の人生にも関わらず、意思が反映される機会が徐々に減っていきます。

学生の頃は、特になんの躊躇や疑問もなく、他人の意見や選択に流されてしまう人も多いです。この場合、社会に出て職場で選択を迫られてはじめて、「私は一人じゃ何も決められない」と気がつくのです。

誰かの指示に従うことに慣れてしまうと、自分の意思が持てない大人になってしまいます。徐々に自分で考えることすら億劫になってしまう人もいるので、注意しましょう。

自分の感情にフタをしている


「否定されるのが怖いから周りに合わせよう」「私さえ我慢すれば丸くおさまる……」そんな風に、自分の意見や感情を素直に表に出せない人も増えてきていますよね。社会に出れば、その場の空気を読んで合わせる、という機会も子ども時代と比べれば確かに増えます。

ただ、ここで必要以上に自分の感情にフタをしたり押し隠したりすると、「自分がわからない」という状況に一層勢いを与えることになりかねません。

自分の感情を素直に表に出せない、あるいは感情と実際の行動とが一致していないと、「私って何がしたかったんだっけ?」と自分らしさを見失いやすくなります。普段、周りに合わせたり行動を制御したりしてしまっているという自覚のある人は、気をつけてくださいね。

「自分がわからない」という気持ちになってしまう原因は?



理由や心理については一通り解説しましたが、ではそうなってしまうおもな原因としてはどのようなことが考えられるのでしょうか。対処法をチェックする前に、まずはそこをはっきりさせておきましょう。

自己肯定感が低い


自分がわからない理由として、自分を受け入れられない・認められないことを挙げましたが、その根本にあるのが「自己肯定感の低さ」です。

自己肯定感が低いと、何をやってもダメ、こんなんじゃまだまだ一人前になれない、そんな思いに苛まれます。誰かに何かを言われたわけでもないのに、「やっぱり私はダメなんだ……」とレッテルを貼ってしまい、最終的には「なぜ私はここに存在しているのか」ということにすら疑問が生じるようになるのです。

あなたの長所は?と聞かれた時、何一つ思い浮かばなければ自己肯定感が低いのかもしれません。逆に、一つでも良いので長所を見つけられると、一気に自己肯定感は高まります。

夢中になれるものが何もない


日々の生活の中に楽しさを見いだせないと、「私の人生って何のためにあるの?」と感じてしまいますよね。楽しいと思えること、もしくは夢中になれるものがないと、日々の生活に活力を与えるのが困難になるのです。

仕事や恋愛、趣味など対象は何でも良いのですが、夢中になれるものに出会った時、「もっとこうしたい!」「こんなこともしてみたい!」という感情が芽生えます。そうなると自然に、自分の存在理由や存在価値をあれこれと考える機会も減っていくのです。

また、夢中になれるものや特技と呼べるものがなく、自己紹介で困った経験はありませんか?趣味や特技は、「自分がどういう人間か」を具体的にアピールするのにもってこいの話題です。それがパッと思いつかないと、自分とは一体何者なのか、本人でさえ適切な答えを探すのに苦労してしまうのです。

人生の目標や夢がない


目標や夢がない場合にも、注意が必要です。目標とするものが一つでもあれば、その実現に向けて何ができるかを考え、行動に移せます。一方、ない場合には、何を目指せば良いのか、一体どこに向かっているのかも明確にならないうちに、ただ淡々と時間だけが過ぎてしまいます。

仕事に行って帰ってきて夜ご飯を食べて寝るだけ……。毎日同じ繰り返しでは、生きることに対するモチベーションすらも下がってきてしまいます。そうなる前に、どんな些細なことでも良いので目標を立てるのが大切なのです。

親が過保護・過干渉だった


ほかの家庭の教育・子育て事情を知る機会は滅多にないので、親が過保護・過干渉だったかどうか比べる基準がない、という人もなかにはいるでしょう。

例えば、「危ないからこれは禁止」と子どもがやりたがることのほとんどに制限をかける、子どもが困っていると親が判断したり解決したりする、というのは一般的に過保護・過干渉の部類に入ります。

このような育てられ方をすると、自分の意思で物事を考えられる年齢になった時でも、親の判断や助言がないと何一つ決められず他人任せになります。楽なうちはそれでも良いですが、多くの人はふとした瞬間に「私って一人じゃ何もできない……」「私って一体何なの?」と首を傾げる機会が増えるのです。

抑圧・否定されることが多かった


過保護・過干渉と似ていますが、子どもの頃に親から抑圧される、あるいは否定されることが多かった場合も、この状態に陥りやすくなります。

「やりたいと思ったことをやらせてもらえなかった」というのが抑圧の一般的なケースですが、反対に「やりたくないことを無理矢理やらされた」というケースもこれに当てはまります。自分の欲望や行動を抑えつけられる、もしくは欲望とは違う行動を強いられるパターンの両方を指して「抑圧」と呼ぶのです。

また、子どもに厳しくしすぎるあまり、教育というよりも「否定」の意味合いが強く出てしまう親も少なからずいます。子どもが悪いことをしたら叱るのは当然ですが、過剰に責めたり、「だからお前は何をやっても上手くいかないんだ」と子どもを全否定するような言葉を言ってしまう場合も時としてあるのです。

このように、抑圧・否定されることの多い幼少期を過ごすと、何をする時にも他人の顔色を伺うようになります。空気が読めるというのは社会に出るにあたって必要なスキルではありますが、必要以上に意見や感情を押し殺すことにも繋がるのです。

自分がわからないときの対処法



さて、では実際にこうした状況に陥ってしまった時の正しい対処法はどのようなものなのでしょうか。原因に合った適切なものを見つけて、参考にしてみてください。

気持ちが落ち着くまで休む


「自分がわからない」そんな状況に陥ると、一刻も早くここから抜け脱さないと!という考えに捕われ、焦る人は多いものです。しかし、このような状況に陥ってしまっているということは、言い換えれば、すでに心の余裕がなく心身共に疲れ切っている状態なわけです。

そんな状態のまま「私は何者なのか?」と考えてみても、良い解決策は浮かびません。それどころかむしろ、ネガティブな思考のループにはまってしまう可能性も考えられるわけです。

「自分がわからない」そう感じた時にはまず、一度立ち止まってしっかりと休みましょう。アロマを焚いたり散歩をしてみたり、思い切って一日中ゴロゴロしてみたり……。解決策を探すのは、その後からでも全然遅くはないのです。

自分がわからない原因を考えてみる


休息をとって心も体もリフレッシュできたら、次にその原因を考えてみましょう。原因がわかれば対処法や解決策が見つかりやすくなりますし、再び同じような状況になることを避けるためにも非常に重要なポイントなのです。

すでにご紹介した原因の中から当てはまるものをチェックしても良いですし、もっと具体的に思い当たることがあれば紙などに書き出してみても良いでしょう。

原因がわかったら、それに合った対処法を一つずつ試してみてくださいね。

自分について周囲の人に聞いてみる


自己肯定感が低い人におすすめなのが、自分について家族や恋人、友達に聞いてみる方法です。自己肯定感を高めるには長所を理解するのが一番の近道ですが、それを自分で探すのは大体の人にとっては難しいのです。

家族や恋人、友達など一緒に過ごす時間が割と長い人たちなら、あなたの良いところも悪いところもいろいろと知っているはずです。本人は当たり前だと思っていても他人から見れば尊敬に値するようなこともありますし、自分では気づいていない意外な性格・考え方を指摘される場合もあるでしょう。

長所だけでなく、あなたらしさを発見するという意味でも、親しい人に意見を聞いてみるというのは大切なのです。

失敗を恐れずチャレンジする


成功体験が少ないゆえに、自己肯定感が低くなってしまう人もいます。このタイプは、「何をやるにも上手くいかず失敗ばかり」というよりも、むしろ「やる前からすでに諦めてしまっている」というケースの方が多いのです。

何も行動を起こさなければ失敗することはありませんが、それは成功の可能性すらも潰してしまうことになります。「株で大金を稼ぐ」「IT企業の社長になる」そんな大きすぎる成功でなくて良いのです。どんなに小さなことであっても、それを積み重ねていけば徐々に自信がついてきます。

例えば「資格を取る」というチャレンジならば、不合格になっても誰にも迷惑はかかりません。自分の知識として蓄えられたり、それによって視野が広がったりと、むしろメリットばかりです。自分にできそうなことから、少しずつ挑戦してみましょう。

やりたいこと・やりたくないことを明確にする


日々の生活が楽しくない、趣味と呼べるものが特にない、そんな人は、まずやりたいと思えることを考えてみてください。現実的にできる・できないは別として、とにかく今やりたいこと、あるいはこうなりたいというイメージをできる限り書き出してみましょう。

特に惹かれる物事が浮かばない時には、過去にはまっていたことや長期間続けてみて苦に感じなかったことでもかまいません。これらを書き出してみることで、自然と自分が楽しめること・夢中になれることが見つかるはずです。

前までは楽しかったことが、最近つまらなく感じてしまう……。という人は、心も体も疲れ切ってしまっているのが原因かもしれません。そんなときは、逆に絶対にこれはやりたくない!と思うことも明確にしてみましょう。

自分がやりたくないことを無理にする=自分を否定し抑圧することに繋がります。そんな状態に縛られていると、自分のしたいことすらよくわからなくなってしまうんですよね。最大限嫌なことは避けるようにすると、気持ちも楽になり本来の楽しみが取り戻せるかもしれません。

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