コーヒーの持つ利尿作用について知りたい!メカニズムや注意点とは

朝の目覚めのコーヒー、午後のリラックスタイムのコーヒーなど、1日のなかでコーヒーを飲むことが習慣になっている方もいるでしょう。ですがコーヒーを飲むと決まって、すぐにトイレに行きたくなることはありませんか?これはコーヒーに含まれるカフェインの利尿作用によるものなのです。

この記事では、コーヒーの利尿作用のメカニズムとメリット・デメリット、飲むときの注意点を解説します。


目次

コーヒーっておいしいけど利尿作用ありますよね


コーヒーは気持ちをシャキっとさせたいとき、またはホッと一息つきたいときに欠かせない飲み物ですよね。1日に何杯も飲む方もいるのではないでしょうか。嗜好品として今やなくてはならないコーヒーですが、実は飲むことによって利尿作用を引き起こす飲み物でもあるのです。あなたも、コーヒーを飲んでトイレが近くなった経験をしたことはありませんか?

実はこれはコーヒーに含まれるカフェインという成分のせい。では、カフェインがどのように体に作用してトイレを近くさせるのでしょうか?利尿作用を引き起こすことのメリット・デメリットと併せて見ていきましょう!

コーヒーが持つ『利尿作用』について詳しく解説!



コーヒーに関する情報は、10世紀ごろにアラビアの医師が残した記録が最初のものと言われています。そして、すでにこのときの記録に「コーヒーには利尿の効果がある」と記されていました。コーヒーは単なる嗜好品にとどまらず、体にさまざまな効果をもたらす薬効的な意味でも飲まれ続けてきたのですね。

まずは、コーヒーの利尿作用について、詳しく解説していきます。

コーヒーの利尿作用のメカニズム



コーヒーは比較的多くのカフェインが含まれる飲み物で、コーヒー100mlあたりにおよそ60mgのカフェインが含まれると言われています。そしてこのカフェインが利尿作用に大きく関わっているのです。そのメカニズムを簡単に説明すると、コーヒーを飲むことによってカフェインが腎臓の血管を拡張させ、血液の巡りが良くなります。それに伴い尿の生成量も多くなり、結果としてトイレに行く回数が多くなるのです。

ちなみに、カフェインの効能は利尿作用だけではありません。眠気を覚ます覚醒作用、血管を収縮させることによる鎮痛作用、集中力や運動能力の向上など、さまざまな効能が認められています。

利尿作用があると体に長く留まらない


利尿作用があるということは、体の巡りが良くなるということです。のちほど詳しく述べますが、このことで体の老廃物も排出されやすくなり、むくみにくくなったり、体がすっきりしたりするといった嬉しい効果も。コーヒーの利尿作用は必ずしもマイナス面ばかりではないのです。

「脱水症状になる」は間違い



コーヒーを飲むことによってトイレが近くなり、水分が排出されやすくなることから「コーヒーは脱水症状を引き起こす飲み物だ」という意見もあります。しかし、最新の研究によると、コーヒーなどのカフェインを摂取した場合、摂取しなかった場合で1日あたりの排泄量に変化は見られなかったとのこと。さらに、カフェインを含む飲み物も、水分補給として有効であるとの結果も発表されているのです。

コーヒーを飲み過ぎてトイレに頻繁にいくことになっても、それが脱水症状につながるのではないのですね。

コーヒーの利尿作用にメリット・デメリットはある?


コーヒーを飲むことによって引き起こされる利尿作用には、メリット・デメリットの両方があります。それぞれ確認していきましょう。

メリットについて



まずはメリットからご説明します。カフェインが体の巡りを良くすることはすでにお伝えしましたね。この体の巡りが良くなる作用によって、体の中に滞っていた老廃物も一緒に体外へ排出されることが期待できるのです。むくみに悩んでいる方、塩分をついつい摂りすぎてしまう方はコーヒーの利尿作用をうまく活用して、体のなかに溜まった「要らないもの」を一緒に流し去ってしまいましょう。

また、飲み過ぎた翌日のつらい二日酔いにも、コーヒーの利尿作用が助けてくれることがあります。なんだか体がだるい、滞っている気がする……、そんなふうに感じたときは、コーヒーに助けを求めてみるのも良いですね。

デメリットについて



利尿作用があるということは、トイレが近くなるということ。好きなときにトイレに行ける状況であれば問題はありませんが、勤務中や移動中など、頻繁に行けない状況もありますよね。まさにそこが、コーヒーの利尿作用のデメリットなのです。

利尿作用には、個人差もあります。自分がどのくらいカフェインに対して敏感なのか、利尿作用の症状が出やすいかを把握できていると、コーヒーを飲むタイミング、飲む量なども調節できるようになるでしょう。

コーヒー好き必見!利尿作用を踏まえた注意点


コーヒー好きなら、自分の好きなときに、好きな量だけ飲みたいと思いますよね。ですが、コーヒーの利尿作用を考えると注意した方が良いシチュエーションもあるのです。後から後悔することのないように、頭の片隅に入れておいてくださいね。

寝る前には飲まない



寝る前に飲んだコーヒーのせいでトイレが近くなってなかなか寝付けなかったり、夜中にトイレに行きたくなって起きてしまったりするとつらいですよね。また、カフェインは覚醒作用もあり、寝たいのに目が冴えてしまって寝付けないといった症状を引き起こす場合もあります。眠気覚ましには良い飲み物ですが、就寝前に飲むのは要注意です。

寝る前にリラックスしたいときは、ハーブティーやホットミルクなど、ノンカフェインのものがおすすめですよ。

仕事中は飲み過ぎない



ついついコーヒーを飲み過ぎてしまうオフィス。コーヒーマシーンやポットがある場合はなおさら飲み過ぎてしまいますよね。集中して仕事するのにも欠かせないコーヒーですが、利尿作用もセットで付いてくるのは忘れないでくださいね。

大切な会議中にトイレに行きたくなって、まったく集中できなかった、パフォーマンスが発揮できなかった……、そんな事態を防ぐべく、コーヒーの量は適量かつ適切なタイミングに飲むようにしましょう。

移動中・観光中


見慣れない土地への移動中、または観光地での休憩中。コーヒーを片手にほっと一休みすることもあるでしょう。ですが、トイレが混みやすい、あるいはトイレの場所が分からないところでコーヒーを飲むのはちょっとした危険な冒険でもあります。コーヒーを飲むときには、すぐにトイレに行けるように場所や混雑具合をあらかじめ確認しておくと安心ですよ。

【番外編】他にもある!利尿作用のある飲み物


利尿作用のあるカフェインの含まれる飲み物はコーヒーだけではありません。カフェインの量の違いに差はあるものの、身近にあるいろいろな飲み物に含まれているのです。最後に、コーヒー以外でカフェインの含まれる飲み物をいくつかご紹介しますね。
 

紅茶



コーヒーと同様に朝や午後のティータイムに飲まれる機会の多い紅茶。フレーバーも多く、優雅なひと時が過ごせる飲み物として毎日のお楽しみにしている方もいるでしょう。この紅茶にも、カフェインは含まれています。カップ一杯あたりのカフェイン量はコーヒーのおよそ半分ほど。ペットボトル飲料などでもよく手にする飲み物ですが、決して少なくはないカフェインが入っているので要注意ですね。

緑茶・玉露



ペットボトル飲料などでもバリエーション豊富な緑茶は、食事とも合わせやすいので飲む機会も多いですよね。その緑茶には、コーヒーのおよそ3分の1の量のカフェインが含まれています。食事と一緒に飲むとついついたくさん飲んでしまいがち。利尿作用があることを忘れないでくださいね。

また、玉露に関しては、カフェインが多く含まれる新芽から作られるのでコーヒーの倍以上ものカフェインが含まれます。しかし一度に大量に飲む飲み物ではないため、カフェインの大量摂取にはつながりにくいでしょう。

ココア



寝る前にミルクココアでほっと一息、という方もいるでしょう。でも実はココアの原料となるカカオにもカフェインは含まれるのです。もしも、ココアを飲んだ後にトイレがいつもより近くなると感じるようであれば、それはココアに含まれるカフェインが原因かも。少しココアの量を調節するなど、工夫してみてくださいね。

スポーツドリンク


スポーツ中や炎天下での作業時などに欠かせないスポーツドリンク。体中に一気に行き渡る飲み心地の良さはたまりませんよね。思わずグビグビ、一気に飲んでしまう方もいるでしょう。水分補給にももちろん効果的ですが、利尿作用ももれなくついてきます。特に屋外で飲む場合は、トイレの場所が把握できていると安心ですね。

コーラ



コーラは、ソフトドリンクのなかでも比較的カフェインの多い飲み物です。シュワシュワとした刺激がクセになるドリンクですが、ある程度の中毒性もあるのはカフェインによるものでしょう。ハンバーガーなどのファーストフードとの相性も抜群のドリンクですが、カフェインも含まれる飲み物だということは知っておきたいですね。

お酒



ビールやサワーなどのお酒にもカフェインが含まれます。お酒の席だと、トイレの回数も多くなった経験がありませんか?また、お酒はお水やコーヒーなどとは比べ物にならないくらいの量を飲めてしまうことがありますが、その分もちろん排泄量も増えます。

一方で体内のアルコール濃度はすぐには薄まらず、どんどんアルコールが蓄積されていくことに。アルコールはソフトドリンクとは異なり、水分補給をしたことにはならないのです。トイレに行くたび、または新しいお酒を注文するたびにお水やソフトドリンクも一緒に飲んで水分補給することを忘れないようにしましょうね。

コーヒーの持つ利尿作用を知ってうまく活用しよう



コーヒーを飲むとトイレに行きたくなる理由は、コーヒーに含まれるカフェインが原因であることがお分かりいただけたでしょうか。コーヒーによる利尿作用はデメリットだけではありません。カフェインの作用で体の巡りが良くなるなど、うまく活用できれば嬉しい効果も得られるのです。

飲む時間やシチュエーションに少しだけ注意をすれば、コーヒーの持つ利尿作用とも上手に付き合っていけるでしょう。ぜひコーヒーの持つ嬉しい効果を活かしながら、あなただけのリラックスタイムを過ごしてくださいね。

(まい)

《参考》
全国コーヒー協会「カフェイン」
全国コーヒー協会「むくみ解消に役立つコーヒーの利尿作用」
キーコーヒー株式会社「コーヒーと健康」
健康長寿ネット「コーヒーの健康効果とは」
日本コカ・コーラ株式会社「“カフェインの脱水作用”。その真偽について。」
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