「顕著」の意味や使い方の例文は?類義語・対義語も紹介!

「顕著」という言葉の意味を正確に理解して使うことはできていますか?ビジネスの場面やニュースなどでもよく耳にする顕著という言葉の意味をここでは類義語や対義語、英語も含めて解説していきたいと思います。間違った表現をせずにスマートに会話に盛り込んでみましょう!



目次

「顕著」の意味とは?


顕著(けんちょ)という言葉を目にしたり耳にしたことはあるかと思います。顕著というのは、例えばビジネスの場面などでよく使われ、目にすることも多くある言葉ですが正確に意味を理解して使うことができているか不安な方もいるかもしれません。

ここでは基本的な読み方や意味から応用した使い方を例文も使って解説し、類義語や対義語、英語などの表現も含めて紹介していきたいと思います。きちんと意味を理解して日常でも正しく使うことができるようにしていきましょう。



「顕著」の読み方や意味は



けん-ちょ【顕著】
[形動][文][ナリ]際立って目につくさま。だれの目にも明らかなほどはっきりあらわれているさま「顕著な業績」「徴候が顕著に現れる」
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「顕」という字は「明らか(形、色等がハッキリとしている)」「きらびやか」「目立つ」「際立つ」などといった意味を持つ漢字で、訓読みでは「顕す(あらわす)」という読み方をします。
「著」は、「あらわれる」「明らかになる」「書きあらわす」などといった意味を持つ漢字で「著しい(いちじるしい)」という読み方をします。

「顕」・「著」とも「明らかにする」といった同様な意味があり、 この2つが組み合わさって「明らかにする」ことが強調された意味の熟語となっています。



「顕著に表れる」は二重表現?


結論から言うと、「顕著に表れる」という言葉は二重表現ではありません。
二重表現とは例えば「頭痛が痛い」のような表現のことで、頭痛という言葉自体が頭が痛いという意味を表しているのにもかかわらず、さらに「痛い」という言葉を加えて同じ意味を二重に間違って表現しているということです。

そもそも「顕著」という言葉には、「はっきりとあらわれていること」などと「あらわれる」といった意味が含まれています。 そのため「顕著にあらわれる」だと「はっきりとあらわれるに、あらわれる」などと二重表現の使い方なような気がしてしまいます。 しかしながら「顕著」と「顕著に」では若干意味あいが異なります。

「顕著に」は「明らかに」「はっきりと」などといった意味での使い方をします。 また、「顕著」には「際立って目につくさま」といった意味もあります。 そのため、「顕著にあらわれる」は「はっきりとあらわれる」「明らかにあらわれる」といった意味となるので、二重表現にはなりません。



「顕著」の使い方・例文集4選!


それでは、ここで顕著の使い方を4つ例文にして紹介させていただきます。
例文を読んで顕著の使い方をしっかりマスターしましょう。

【例文1】顕著に表れる


・このアンケート結果を見ると、考え方の男女間の差が顕著に表れている。
・彼の書く文章には、ユーモアのセンスが顕著に表れている。  

【例文2】顕著に感じられる


・夏休み明けの学力別のクラス替えで上位クラスに入れたため、学力の向上を顕著に感じられた。
・部長のこわばった表情から、事の重大さが顕著に感じられた。



【例文3】顕著に見られる


・体のことを考えて食生活を見直す方法でダイエットをしたので、体型や体調に顕著な改善が見られた。
・その練習量から、どうにかしてピアノのコンクールで入賞したいという熱意が顕著に見られた。

【例文4】顕著な傾向が見られる


・日本の少子高齢化は最近ますます顕著な傾向が見られる。
・日本人の特性において最も顕著な傾向がみられるのは謙遜するという姿勢である。

「顕著」とよく似た言葉との違いは?


顕著という言葉には同じような意味の類義語がいくつかあります。似たような言葉には「如実(にょじつ)」「著名(ちょめい)」といった言葉があり、そのほかにも似たような意味や使い方のできる類義語がいくつかありますのでここで紹介、解説させていただきます。違いをよく確認して正しい使い方ができるようにしましょう。



「顕著」と「如実」の違い


「顕著」と「如実」はどちらも 「顕著に表れる」 「如実に表れる」 とうように、同じような使い方をすることができるので、どちらを使ったらよいか使い方を迷ってしまいやすい言葉です。しかしながら「顕著」と「如実」とでは意味が微妙に違ってくるので、しっかりとそれぞれの言葉の意味を理解してきちんと区別し、読み方も含めて間違わずに使えるようにしておきましょう。

「如実」というのは「現実のままであること」「事実のとおりであること」という意味があります。なので「如実に表れる」とは、「実際のまま表れる」「ありのまま表れる」という意味になります。 「顕著に表れる」は「はっきりと表れる」という意味なので、はっきりと表れるか、事実の通りに表れるかという意味の違いになるということです。

意味を理解してしまえば間違うことなく正しく簡単に使い分けることができそうですね。



「顕著」と「著名」の違い


「顕著」と「著名」はどちらも 「非常に明らかであるさま」という意味を持つのでこちらも混同して間違ってしまいがちな言葉です。しかしながら「顕著」と「著名」とでは使い方が少し違ってくるのでこちらも解説していきます。

著名とは顕著と同様に非常に明らかであるさまという意味を持ちますが、使われ方としてはその人や物事が著しく有名で、明らかに世間に知られている事を表す時によく使われます。たとえば、「彼は100万枚のCDセールスを叩き出した著名なアーティストだ」「バッハやベートーベンは最も著名な音楽家である」のような使い方をします。

顕著は明らかな様子を指しますが、著名は有名であることを表すときによく使用されます。



「顕著」の類義語・対義語と使い方


顕著の意味や使い方が分かったところで、ここでは「顕著」の類義語や対義語とその使い方を説明していきたいと思います。間違いやすい言葉も出てくるので、例文と合わせて紹介していきたいと思います。

顕著の類義語とその例文


まずは顕著と似たような意味を持つ類義語を例文と合わせて紹介したいと思います。

明瞭

 
意味:鮮やかではっきりしている性質、容易に解読される、文章や話の内容が簡単で分かりやすい
(例文)彼の英語の発音は明瞭でとても分かりやすい。



一目瞭然(いちもくりょうぜん)

 
意味:一目見てはっきりわかるさま
(例文)どちらが整然としていて清潔感があるかということは一目瞭然だ。

明々白々


意味:はっきりとみて取ることができるさま。はっきりとしている。疑う余地のないさま
(例文)明々白々たる犯罪の事実があるにもかかわらず、彼はなお、無実を主張している。

歴然


意味:間違いなく、確かに、はっきり見て取ることができるさま 事実などが隠そうとしてもすでにはっきりとしているさま
(例文)二人の体格の差から見ても、体力の違いは歴然としている。



顕著の対義語とその例文


次に顕著とは反対の意味を持つ対義語を例文と合わせて紹介したいと思います。

隠微(いんび)


意味:かすかで分かりにくいこと、表にあらわれない微妙なこと
(例文)彼女は隠微な性格で、何を考えているのか理解しがたい。

不分明


意味:はっきりとしないさま、区別がつかないこと
(例文)彼が姿を消してもう10年近くたつので、生死不分明である。



不明瞭


意味:明らかにならず、はっきりしないこと
(例文)書面でのやり取りをしなかったため、どちらの主張が正しいのか今となっては不明瞭である。

曖昧模糊(あいまいもこ)


意味:はっきりとせずに不明瞭なこと、ぼんやりしているさま
(例文)仕事内容をきちんと理解しないまま会議に参加したため、曖昧模糊な発言をしてしまった。

有耶無耶(うやむや)


意味:その事実があるのかないのか、はっきりしない状態や態度のこと
(例文)話し合いの途中で相手が泣いてしまったので、結局有耶無耶になって結論が出せなかった。



漠然


意味:その考え・気持ちの範囲や内容がぼんやりしていること
(例文)景気の先行きを正確に見極めることは難しく、漠然とした不安を持ったまま過ごしていくしかない。

茫々たる


意味:ぼんやりと霞んではっきりしないさま
(例文)この辺りは建物も全くと言って立っておらず辺りは茫々たる草原が広がっているだけである。

「顕著」の英語表現は?


Remarkable……顕著、著しい、素晴らしい、目覚ましい、格段



類義語


顕著、目立つ、 目覚ましい、奇抜、他と違って印象的な……striking
明らか、 明白、 顕著、一目瞭然、 明細……ovbious
良い意味で他人の目を引く……remarkable
悪い意味で他人の目を引く……conspicuous

いくつかの類義語があるのですが、使い方や意味のニュアンスがそれぞれ微妙に異なっているため、 もしも英語での使い方を迷った場合は「remarkable」を使っておくのが無難です。

(例文)My Japanese has remarkably improved since I started going to the language school.
(訳) 語学学校に通い始めてから、私の日本語の力は顕著に向上した。

「顕著」を正しい意味で使おう!



ここまで顕著という言葉について、意味や読み方、類義語、対義語、英語での表現を含めて紹介させていただきました。一見難しそうな言葉ではありますが、「はっきりとしている」という意味で使えば日常の会話にも自然とスマートに使うことができそうですね。大人として間違うことなく、さりげなく会話に盛り込んで使ってみていただけたらと思います。

(まい)
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