斎藤薫さんがセレクト! ”令和”を象徴する名品10選

「MAQUIA」11月号では、長年にわたりコスメの変遷を見守り続けてきた、美容ジャーナリストの齋藤薫さんが選ぶ100の名品をご紹介。コロナウイルスの影響で価値観が大きく変わった今こそ、美容は新しい未来への道しるべになるという。これからの人生を共に歩むべきコスメとは? 価値観が根底からくつがえされた今だからこそ、気づくことができる美しさの真実。生きる力すらも与えてくれる美容とは。

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一生モノの審美眼を手に入れよう
美の請負人・齋藤 薫が選ぶ
新しい時代を生きるための100名品

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美容ジャーナリスト

齋藤 薫さん

    女性誌編集者を経てフリーに。数多くのメディアで連載エッセイをもつほか、美容記事の企画やアドバイザーなどとしても活躍。その的確な視点で常に美容界の潮流を捉え、力強く発信し続けている。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)など著書も多数。

    今を生きる私たちに必要な美容とは?

    コロナ禍で見えてきた
    忘れていた美容の本質
    「美容とは何か?」。今この2020終盤において、その答えが少し変わった気がしている。言うまでもなく、“価値観が180度ひっくり返る出来事”があったから。本来ならば2020はお祭りであり、健康であることを最大の喜びとする年だったはず。化粧品は化粧品で、人生100年と言う新しいテーマも相まって、美しく生きるための未来を見せようとしていた。ところが事態は一変した。まるで100年前に戻ったような“新しい生活様式”。何よりマスクにリモートワーク。はっきり言って、美容をあまり意味のないものにしてしまう日常を強いられた。そう、だから見えてきたのだ。忘れていた美容の本質が。マスクをして口元を隠すと、個性がすっかり消えてしまう。美しいかどうかまでも。それでもすれ違いざま、振り返られるような気配の美しさ……透明感を感じるような、良い香りがするような、そういうものを備えた女性にならなければいけないという、人の魅力の本質をそれは教えてくれたのだ。


    美しさとは、相手を
    幸せにする佇まい
    でもその一方で、リモートワークでの打ち合わせや飲み会では、思いがけなく自分の顔がPCに写し出され、客観的に自分を見る形となった。知らなかった自分の顔を急に見せられ、欠点も明快に見せられて、逆にすべきことがハッキリしたという人は少なくないはずなのだ。まさにこれまでの“美容の盲点”は、他人の目で自分を見ることができないから、とても独りよがりだったこと。それを不測の事態が思い知らせたのだ。
    鏡の中よりPC画面に映る自分の方が本当の自分であり、喋っている自分が本当の自分。しかも不機嫌な顔に見えては絶対にいけないことにも気づき、心地の良い顔を作らなければと改めて思ったはず。美しさとは、すなわち心地よさなのだと知るのは、極めて重要な開眼。肌もメイクも表情も人にとって心地よく、相手を幸せな気持ちにすることが美しさなのだという開眼……。今だから気づけたことである。さらに自粛自体が、美容にも不意の休みをくれたこと、それが、がむしゃらな美容を必死で続けるより、心と体のゆとりが澄み切った美しさを取り戻させてくれるのを教えてくれたのだ。


    思いを込めたお手入れが
    生命力を高めてくれる
    ただ時代の流れとは見事なもので、そうした心の変化も予期していたように、コスメ市場には新しい未来につながる製品が目白押し。瞑想を促すコスメから、好奇心を肌のハリに変えるもの、人工皮膚膜を作るもの、医学とリンクするもの、ハイブリッドなものまで、中身は濃厚かつ斬新にして、いずれも人を楽にし、ゆとりを持たせながらも、未知の美しさを引き出す簡潔な美容へと劇的な進化を始めていたのだ。あとは私たち自身が思いを込めて美容するだけ。化粧品がどんなに進化しても、最強の道具は“人の手”であり、“丁寧”や“心を込めること”が美容の命だったりもする。だから劇的進化が人を楽にしてくれる分だけ、私たちも献身的に自らを美容するべきなのだ。
    でも何のために? 美容は一体何のため? それも今こそ問い直すべき時……。おそらく自粛期間にストレスがしんしんと溜まった原因の一つは、生命力の減退。そして心の乱れ。スッピンのまま過ごす日々は、パジャマのまま寝起きするような心の淀みを生んだはず。でもたまに軽くメイクするだけで、自分が生き生き輝いて見え、無性にどこかに出かけて行きたくなる。それはひとえに、美容が生きる意欲につながる証。“外出したくなること”は、そのまま生命力の高まりを意味するのだ。そして明日の予定が何もなくても丁寧に思いを込めてお手入れをすると、それだけで乱れた心が整うはず。美容は心を整える儀式でもあるのだ。だからお手入れは日々祈るように……。それこそが美容の神髄なのである。


     


    “令和”を象徴する、
    新しい可能性を秘めた名品たち
    類まれな技術力と柔軟な発想力でコスメや美容のあり方を変えた、新時代を代表する名品を齋藤さんがセレクト!

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    エスト 
    バイオミメシス ヴェール
    「人工皮膚が美容の常識になる未来をリアルに予感させてくれる」。超薄膜の人工皮膚で湿潤環境に。ディフューザー ¥50000/花王

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    ヤーマン 
    メディリフト ネック
    「“纏うだけのリフト機器”は筋肉スリミングの未来そのもの」。首の筋肉を刺激し、シワやたるみをケアするEMS美容器。¥29000

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    ランコム 
    アプソリュ ゴールデンマスク
    「この価格でも自腹買いしたい。化粧品が出来ることの限界まで到達」。贅と技術を尽くした24金シートマスク。1枚入り ¥5000

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    クレ・ド・ポー ボーテ 
    クレームヴォリュミザント S
    「将来必ず若返りの主役となる“ゴースト毛細血管を蘇らせる美容”を最速で製品化」。充実のハリ感。(医薬部外品)50g ¥36500(9/21発売)

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    アルビオン 
    フローラドリップ
    「“計画発酵”なる独自処方で7500種もの酵素の効果を1本に詰め込む開発力はアッパレ」。肌を最適に導く化粧液。80ml ¥7000

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    B.A 
    グランラグゼIII
    「精神論頼りの“心と肌の繋がり”を科学し発明に変える研究力に驚愕」。“好奇心”で美肌に導く美容乳液。(医薬部外品)50g ¥72000/ポーラ

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    BAUM
    ハイドロ エッセンスローション
    「森林浴を本気で再現しつつのお手入れ提案に地球の美容が行くべき未来が示された」。樹木の恵みで肌に良循環を。150ml ¥6500

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    TSUDA 
    UVカラーバーム
    「“治療する美肌膜”はドクターズコスメの未来」。炎症をケアしカバー。SPF50+・PA++++ 全2色 各¥5600/ドクター津田コスメラボ

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    B.A
    ローション

    「37歳分の若さを取り戻す計算。本当に“効く”遺伝子ケアに一番乗り」。ハリの遺伝子スイッチを一斉にオン。120ml ¥20000/ポーラ

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    日清食品
    ヒアルモイストW+ホワイト
    「大袈裟でなく“飲むヒアルロン注射”級の即効性」。体内でヒアルロン酸を生み出す乳酸菌配合のドリンク。50ml×10本入り ¥5000

    Column 齋藤薫の審美眼
    手が痛くなるほど丁寧に、肌にうるおいを叩き入れるドモホルンリンクルのお手入れ法は、ほんと感動の仕上がりだ。

    MAQUIA 11月号
    監修・文/齋藤 薫 撮影/松本一芭〈TRIVAL〉、東 晃司(物) 取材・文/小田ユイコ 松井美千代 構成/吉田百合(MAQUIA)

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