20代の転職・異動・転勤のよくある悩みにアンサー! 新しい職場に溶け込めない、飲み会が面倒な時はどうしたら?etc.

新しい職場でのお悩みあるあるQ&A
“前の会社と全然違う” “人見知りで職場に全然なじめない” etc.新しい職場で働き始めると、さまざまな悩みがわき出てきた。キャリアコンサルタントが、解決の糸口を教えます!

■教えてくれた人
『リクルート キャリア』キャリアコンサルタント 岩山笑子さん
Q 仕事を早く覚えなくちゃと焦る反面、周りの人に質問もしづらくてパンクしそう……
A 直近の成長計画を立てて、それを職場に理解してもらおう
「これはまさに、心がけの“テーマ設定”がおすすめです。職場からは即戦力になることを期待されるかもしれませんが、そもそも会社側も新たに採用した人材が成果を出すまでに、1年程度はかかると見越しているのが普通です。自分のペースを保って成長すれば問題ありません。そのために実践してほしいのが、小さな目標設定や成長計画を立てる“テーマ設定”。そうすることで仕事の進め方の道筋が見えてきて、抱えている仕事の優先順位がわかるはず。また、そういった成長計画を上司と相談しながら立てるのも効果的です。上司としても、適切な仕事の割り振りや、フォローのしどころが明確になります」(岩山さん、以下同)
Q 私の前職での仕事ぶりを知らない上司とイチから信頼関係を築くのが難しい!
A 一日に1回以上、職場の人と“真面目な雑談”にトライ
「できるだけストレスが少ない状態で仕事をしていくためには、職場内で積極的にコミュニケーションをとり、環境づくりをすることが大切です。特に、上司との信頼関係の構築は必須課題。ひとつの方法としては、短時間でいいので、一日1回以上、“真面目な雑談”に挑戦してみてください。たとえば、今取り組んでいる仕事で気にかかっていることや進捗状況、この職場で新たに挑戦してみたいと考えていることなど自分自身のことはもちろん、新しく入った立場だからこそ気負わずにいろんな質問をしてみるのもいいと思います。お互いの考えを上司や同僚と共有することで、相互理解が深まり、良好な関係を築くことができます」
Q 人見知りで積極的に新しい職場に溶け込む自信がありません
A 自分の長所を生かすことこそ、職場に溶け込む最短ルート
「自らコミュニケーションをとりにいくことが苦手な人は、些細なことと思えることでもよいので、仕事をするうえでの自分の長所を思い出してみてください。たとえば、“誰よりもメールの返信が速い”、“名前と顔を覚えるのが得意”、“言葉遣いが丁寧”などなんでもいいのです。職場の人は、こういった日々の何気ないと思える言動を、あなたの個性としてしっかりと見て、評価してくれます。無理に性格を変えようとしなくても、こういった個性を自然に発揮していくだけで、コミュニケーションの糸口になりますよ」
Q みんなでのランチや飲み会など、新しい職場の慣習に疲れぎみ
A まずは一度、お互いを知るいい機会と思ってみては?
「職場の人たちの仕事中では見えてこない一面を知ったり、自分がどういうタイプの人間かを伝えやすい機会という考え方にシフトしてみてください。こういった場を活用して、上司や同僚と少しでも理解が深められたら、自分では予想していなかったところで同じ考えを持っている人に会えたり、社内に心のよりどころが見つかる可能性もあります。また、初めの段階で自分の性格や理想の働き方を知ってもらうことができれば、その後は無理につきあうことなく、きちんと断れる関係性も構築できるでしょう」

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取材・原文/海渡理恵 監修/岩山笑子(リクルート キャリア) イラスト/Shapre ※全国の22~32歳有職女性を対象に、100名にインターネットによるアンケートを実施

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