【おすすめ小説】香りから記憶が呼び覚まされる「プルースト効果の実験と結果/佐々木愛」

みなさん、こんばんは!
MOREインフルエンサーの乾ひかりです。

今回は佐々木愛さんの短編集「プルースト効果の実験と結果」から、表題作をご紹介します*
「プルースト効果」とは
特定の香りから、過去の記憶が呼び覚まされる現象のこと。マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』で主人公がマドレーヌを紅茶に浸したとき、その香りがきっかけで幼少時を思い出すことからこの名がついた。(引用)
「プルースト効果の実験と結果」のあらすじ
クラスで唯一私立大学を目指す“わたし”と小川さんは、ともに図書室で勉強をすることで親しくなる。

やがて小川さんは勉強をする前に必ず「たけのこの里」を食べていることを教えてくれた。入試本番前にも食べることによって、勉強した内容を思い出すことができるかを実験するためだという。

彼女は同じことを「きのこの山」で試すことにした。
「プルースト効果の実験と結果」を読んだ今日のコーデ
チョコレートのような色のニットに、真っ白なスカートを合わせてみました◎
ヘアリーニット前後2WAYカーディガン/nano universe 11550円
コットンレースロングスカート/Edit Sheen 3419円「プルースト効果の実験と結果」の感想
“わたし”は小川さんと「たけのこの里」と「きのこの山」のようにペアであると思っていたのに、あっけなく終わってしまう恋。受験は失敗してしまうのに、小川さんとの思い出に関しては遺憾無く発揮してしまうプルースト効果。

切ないはずなのにどこか爽やかな物語と、ひとつ経験値を上げて前を向く彼女の姿に魅力を感じました◎

ふたりを見守る図書館司書のマサコさんの言葉もとても胸に刺さるので、ぜひ味わって読んでみてほしいです*

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