「なんだよパパ活かよ!」怒った男性が女性に求める条件とは?

先日、久しぶりに会う女友達と外食を楽しんでいたときのことでした。おしゃべりに盛りあがっていたところ、座っていた椅子にガツンと何かがぶつかったような、衝撃を感じたのです。


何かと思って振り返ると、後ろの卓、わたしと背中合わせに座っている男性が、連れの男女に向かってなにやら激昂している。その最中、勢い余って後ろに大きく仰け反るアクションを取り、わたしにぶつかってしまったようなのです。


人にぶつかったら「すみません」と謝るのが普通だと思うけれど、激しく興奮しているせいか、男性はわたしにぶつかったことには気が付かない様子で、同じ卓についているカップルに向かい「ありえねーだろー!」と怒りを振りまいています。我を忘れるほどの何が彼の身にあったのかと好奇心がくすぐられ……いや、人様の会話を盗み聞くために耳を澄ませるなんて品性のないことはしませんけれど、それでも男性の声が非常に大きいために、勝手に耳へと飛び込んで来てしまうのだから仕方ない。


目次

男性が激昂している理由

いわく「焼肉奢ったんだよ、高級な焼肉を! なのに、タクシー代5千円くれって言われて、なんだよ! パパ活かよ!」って、店中に響き渡るくらいバカでかい声で、なんつー話しているのだ。


33歳で婚活中の彼は、出会い系アプリなどを駆使して相手探しをしているそうで、しかしマッチングした女性とデートをした際、タクシー代をせびられたことにいたくプライドを傷つけられ、どうしても納得がいってないらしいのです。


Tシャツにハーフパンツ姿で、髪に緩くパーマをかけた彼は、年齢的にもルックス的にも“パパ”とされるには少し若い気がする。しかし、それは四十代のわたしから見てであって、例えば20歳の女性からだったらどうだろうか。マッチングアプリでニーズ高のお年頃であれば、一回り以上の年が離れた男性と会った際には、帰りのタクシー代くらい頂戴くださいませ、と思うような気がしないでもない。


彼が女性に求める条件

「だいたい、俺は年収が860万から1000万くらいはあるけどさ。でもそこに惹かれるような女は嫌なんだよ。俺は俺の魅力で好かれたいんだよ!」という咆哮を聞き流しつつ、苦い経験を糧にしてよき人が見つかればいい……とぶつかられたのも他生の縁、幸せを祈っていたところ、タクシー代の男の独演場にいよいようんざりしたのか、カップルの男のほうが「じゃあ、お前が相手に求める条件は?」と問いただしたのです。


するとタクシー代の男性は、迷うことなくこう言ったのでした。「それは……顔のかわいい子。だって絶対にかわいい子がいいだろ。そこだけは譲れない」


札目当ての女は嫌だけど、自分は顔で選ぶとはよく言う。「……それじゃタクシー代をねだられるのも仕方ないな」と苦笑する女友達に、深く頷きつつ、ふと思い浮かんだのは『世の中ね顔かお金かなのよ』という回文でした。世知辛い。


Text/大泉りか


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