開き直っている女子の方がモテる? モテる女子の共通項

若いころはとくに「ダサいか、ダサくないか」ということを考えると思います。アルバイトを選ぶときも「ダサい制服」のところは避けたい(あるいは、制服がオシャレなところを選びたい)とか、彼氏を選ぶときも、友だちに「ダサい彼氏」と思われるような人は避けたいとか……。

目次

「ダサい・ダサくない」は、みんなの必須課題


若さをはるかに通り越しても、「ダサい」か「ダサくない」か、という問題はついてまわります。
ついてまわると言うか、「ダサい・ダサくない」という課題は、みんなの必須課題として、しかるべき時間をかけて考えなくてはならないようになっているのではないかと思える事例がいっぱいあります。

たとえば……だれの学生時代も、一心不乱に髪を乱して勉強に打ち込むことって、どことなく「ダサい」とされていたと思いますが、そのなかで洋服のことも恋のことも忘れて一生懸命勉強して、立派な国家資格をとり、高給取りになりました……という男子の場合、「あとから」遊ぶことになるケースがあります。

たとえば30歳くらいで、おしゃれな男性誌を読み漁るようになり、失われた学生時代を取り戻すかのようにファッションに興味を持ち、洒落た時計やカバンや靴を買い漁り、人によっては洒落たキャバクラにハマるケース(取材をしていたら、そうと思しき男性によく会います)。

あるいは、キャバクラにハマらないまでも、オシャレな職業の女子とどうにか結婚するケース(たとえばキャビン・アテンダントと結婚するケース)。

一方で、中学生くらいから、「ダサい・ダサくない」問題に真剣に取り組んできた人たちは(というか、それにしか興味がなかった人たちは)、25歳も過ぎると疲れ果て、「ダサい・ダサくない」を度外視して恋人を選び始める……こういうケースもよく見かけます。
誰の人生においても「ダサい・ダサくない」問題は、避けて通れないということでしょう。

モテている女子は「幕の内弁当」的ではない


あまりに人目を気にしすぎて、「これはダサく思われるからやるのをやめておこう」という判断ばかりしている……つまり、万人にそれとなく「嫌われない」女子のことを幕の内弁当女子と言います(いま、著者が勝手にそう名付けました)。でも、モテている女子は「幕の内弁当」的ではない。こういう事実も、取材を通して感じるところです。

モテている女子は、幕の内弁当的ではなく、アクが強すぎるのではないかと思うほどの、自分の価値観とか、世間とはちがうベクトルの執着を持っているように見受けられます。
それはたぶん「**をする」ということではなく、「**だけは絶対にしない」という考えを持っている方が多いということでしょう。

満員電車だけには絶対に乗らない……だからあたしは午後から出社できる会社にしか就職しない。これも立派なひとつの「価値観」でしょう。

あるいは、あたしはお尻が大きいことがコンプレックスだけど、ダイエットに疲れたから(あるいはどうやってもお尻が小さくなってくれないから)今日からはお尻を隠さない。これも立派なひとつの「価値観」であり「執着」でしょう。

開き直りとも思えるほどの、その女子ならではの価値観やこだわりを、男たちは見ています。男はなにも女子のおっぱいとお尻にしか興味がないわけではなく、「その女子だけのもの」を見ています。
その女子のなかに「おれだけのスペース」がほしいから。
(ひとみしょう)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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