なんでも言いなり男子に対して不満が溜まる女の本音

「彼氏は優しくて、私の話に耳を傾けてくれる人がいいな~。できればオレ様なんかじゃなくって……」

――傲慢で自己中な男性に苦しめられたことのある女性ならこんな願いを持たない人はいないはず。そういう女性の夢を反映してか、近ごろでは「話を聞いてくれる」「希望を受け入れてくれる」素直な男性が増えているという。

それならば願ったり叶ったり! ……のはずだが、なぜか「言うがままの彼氏」に対してため息をつく女性が多い。今回はどうして女性が「従順な彼氏」や「言いなり男子」に不満を抱くのか、イヤならばどうすればよいのか対策を探ってみよう。

目次

1.自分の意思はないの?


「恋人のA男はとてもおとなしくてのんきな人。ファストフードばかりの彼の食生活を見兼ねて『野菜もちゃんととったほうがイイよ!』って私が忠告すれば『うん!そうだね』って次の日からは野菜炒め定食ばっかり頼むし……。他にも『そのロゴのついたTシャツダサいよ! もっとこんなの着れば?』って言えば私がすすめたスタイルの服ばかり着続けたり……。友達には『素直な彼氏でイイね~』って言われるけど、あまりに私の言うことを聞きすぎて“自分の意思ってものがないわけ?” “本当に何も考えてないのでは?”って不安になる。なんでも言うことを聞いてくれるのはもしかしたらぜいたくな悩みなのかもしれないけど……」(30代・自動車関連)

――このエピソードを読んであなたはどう思うだろうか? 「いい彼氏じゃん、何も悪いところないし」「逆らったら逆らったでそれはまたムカつくんでしょ?」という感想を抱く人もいるだろうが、あまりに自分の指示通りにされてしまうと人と付き合う面白さにかけるというもの。
まるで自分が操作している従順なロボットのようでは人間味は感じられない。
多少反抗的でも「自分の考えのある」男性と付き合ったほうが人生は豊かになり、楽しいのではないだろうか。

2.面倒を避けたいだけじゃないの?


「付き合って2年になるけど、彼は私の提案を拒んだことなど一度もない! 『次は○○に行きたいな~』なんて呟けば『じゃあそうしようか』とその願いが翌週には実現してる。最初は“彼は本当に私のこと愛してるんだ~”なんてうれしかったんだけど、『○○でなきゃヤダ!!』みたいな理不尽な私のワガママも『わかった、そうしよう』みたいに受け入れる彼を見るとなんか次第に“コイツ情けない男”だとか“これって面倒なことを起こしたくないだけなんじゃ……?”と思うようになった。聞くところによると職場でも上司や同僚のいうことに逆らったり断ったこともないみたい。お人よしというか彼のその“言いなりグセ”のせいで、のちのち何かトラブルに巻き込まれないかすっごく心配……」(20代・通信)

――この彼女の懸念は正しい。“ただひたすら目の前の面倒を避けたいがために、自分より声の大きいものの言い分をただ受け入れる人間”は自分で問題解決ができない。
「私のことを愛してるから言うことを聞いてくれる男性」と「困難や問題に立ち向かうのを回避したいだけの逃げ腰男性」を混同しないように気をつけよう。

3.もっとリードしてほしいのに……


「デートの場所も食事のメニューも、なにかを“選ぶ”場合決めるのはいつも私。日曜日は横浜に行くか品川に行くか、中華の店に入ったら坦々麺にしようか炒飯にするか……。そんな細かいことまで彼は『どっちにしたらいいかなぁ?』って聞いてくる。“ぜんぶ私の希望通りにことが運ぶからラク~”って感じた時期もあったけど、最近ではもう『なんでぜんぶ私が決めなきゃならないの?』『それぐらい自分で決めなよ!』って彼にキレることのほうが多くなっちゃった。私だってたまにはリードされたいのに……」(20代・IT)

――恋愛においては「男性にはやっぱりリードされたい」という願望を持つ人もまだまだ多いはず。そのため「ホントは引っ張ってほしい女子」が決断力の甘い男子と付き合うと最終的にはこんな不満が噴き出してしまうのだ。
女にとって男の優しさと優柔不断は紙一重。
「彼氏はやっぱり頼りになる人がいい……」と思っているなら、「言いなり君」とは最初から付き合うべきではないだろう。

「ラクラク彼氏」は付き合うと「イライラ彼氏」に変わる!!


女性向け恋愛マニュアルの中で、「『なんでもいいよ~』という丸投げ女は男に選ばれない」「男に尽くす女は捨てられる」「言いなりになってると男のワガママは増長する」……なんてたぐいの内容をあなたは何度も目にしたことがあるだろう。
この“恋愛における法則”は、対象が女性であれ男性であれ同じである。

自分というものを持たない“人形のような人間”は最終的には選ばれない。

最初こそ「ラク」でいいが、次第に“いつも自分の思い通りにコトが進むことに物足りなさ”を感じるようになり、「この人、自分というものはないのだろうか……」と相手に“憤り”をぶつけるようになるのである。
「ラクラク彼氏」は付き合うと「イライラ彼氏」に変わるのだ!
一時的な「快適さ」や「楽ちんさ」は必ずのちのち裏目にでる。

本当に「ラクな人」とは、何時間いてもずっと一緒にいてもあなたを苛立たせることはないはずだ。

誰かの言いなりなどでなく自分の意思や意見を持ちつつ、時として相手を尊重できる「お互いさま」こそが長く続く一番ラク~な相手なのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

関連記事