彼氏の影響を受けやすい女子の心理とは?

あるときはサブカルにはまったかと思えば、あるときはサーフィンにハマってみたり、外国人と付き合って海外志向になったかと思えば、またあるときはDJを始めてみたり……。そのときつきあっている恋人に影響を受けやすいタイプの女性、皆さんの周りにもいませんか? 自分自身がそうだという方もいるでしょう。なぜこのタイプの女性は、積極的に恋人にかぶれることを好むのか。そうして恋愛を通じて“すてきな大人の女性”になっていくためには、どんなことが大切なのか。そのあたりを探ってみました。

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自分の好きなものを“極めている男性”に憧れる女性たち


彼氏の影響を受けやすい女性に多いのは、「相手の近くにいることによって、自分も変わりたい!」という向上心や変身願望が強いタイプ。「恋愛を通じて自分が磨かれていきたい」という気持ちが強く、自身の成長のプラスになる恋愛をしたがる傾向があります。

否定的に見る人もいるでしょうが、「自分の興味に貪欲で、人生を満喫しようという意欲がある」という見方もできますよね。得るものがない恋愛はしたがらないことから、エゴイスティックにも見えるかもしれませんが、どんな恋愛だって多かれ少なかれエゴイスティックな要素を含むもの。「見た目のいい異性」「収入の高い異性」「自分を安心させてくれる異性」などを望む人たちだって、見方を変えれば十分にエゴイスティックですよね(笑)。

つまり、「自分が成長できる、プラスになる恋愛」をしたがる女性たちは、経済力よりも容姿よりも安心感よりも、「自分が磨かれる、成長できる恋愛であること」が最重要で、この観点で恋愛を選んでいることが多いと言えるでしょう。そのため、彼女たちが好きになるのは、仕事や趣味など何かの分野を“極めている”男性。特に自分の好きな分野を極めている男性には、強い憧れや尊敬の念を抱き、恋人になりたい!と願うことが多くなるようです。

「若いだけの女のコ」になりたくないなら、趣味は続けてみよう!


このタイプの女性たちの動向について、作詞家の秋元康さんは著書でこんな指摘をしています。「彼氏の影響を受けてせっかく始めた趣味も『これからが楽しい』ということころで止めてしまうことが多い」と。その理由として「女のコは基本的に『時間がない』と常に思っている生き物であるからかもしれない」「女のコは『若いうちしかこんなことはできない』と“わけのわからない焦り”に常に追いまくられているように思う」と鋭い分析をしています。

その上で、秋元氏は「やったことがあること(趣味など)が多いのはいいことだ」と評価し、「焦らなくてもいい。『若いだけの女のコ』に時間はなくても、『好きなことがある大人の女性』には時間がある」とアドバイスしています。

たとえ別れてしまっても、その相手から影響を受けて始めた趣味や勉強は続けてみよう――というのは、いいアドバイスですよね。最終的に成就はしなくとも、相手のおかげで素敵になれたり、その後の自分まで豊かになったりするのであれば、それは人生において、大切ないい恋愛だったと言えるような気もします。

「成長できる男性」しか好きになれないなら、自分も刺激を与えられる女性になろう!


“成長できる恋愛”は、裏を返せば、成長できなくなるとうまくいかなくなりやすい恋愛とも言えます。飽きて自分の興味関心事が変わったり、相手から影響を受け尽くしてしまったりすると、破局を迎えてしまうことも少なくありません。適齢期になると、「刺激はもらえるけれども家庭は築けそうにない相手だから」とこのタイプの恋愛を自ら卒業していく女性も少なからずいます。

しかし一方で、「何歳になっても、一緒にいて成長できる男性しか好きになれない」という女性たちもいます。スムーズに結婚に至れず悩むケースもあるでしょうが、決してこのことを、マイナスにばかり考えなくても良さそうな気がします。結婚した後も、自己成長や趣味に関心を持ち続ける人が増えている時代。”お互いに刺激を与え合えるパートナー”を選び、一緒に歩いていく――という選択肢も考えてみるといいのではないでしょうか。

ただそのためには、相手から何かをもらおうとするばかりではなく、自分も相手に刺激や価値を与えられる女性になることが必須です。秋元氏の言うとおり、「女は若さがすべてだから」と一度取り組んだものを中途半端でやめていては、そうはなれませんよね。「せっかくだし、一生の財産となるくらい極めてみよう!」などと努力を継続していく姿勢が大切な気がします。

学べるものがある相手と一緒にいるならば、一時期の”ブーム”だけにせず、しっかりと自分の中に取り込んで”魅力”として身につけていく。そんなふうに生きていれば、年齢を重ねても魅力的だと思われ続ける”大人のいい女”にもなれそうです。自分が成長できる男性に恋をしてしまう人、彼氏の影響を受けることが多いという人は、ぜひこんなこともちょっぴり意識しておくと、いっそう豊かな恋と人生を謳歌していけるのではないかと思います。
(外山ゆひら)

(参考)「「わがままな女」になろう エゴイスティックな恋のルール」秋元康著、角川文庫

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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