彼氏は欲しいけど恋愛はめんどくさい 将来のこと考えて無理してない?

発言小町に「彼氏が欲しいのにめんどくさくなってしまう」という投稿が寄せられました。地方に住むOLで、27歳女性のトピ主さん。半年前に4年間交際していた彼氏と破局し、最近婚活をスタートさせたそうです。婚活パーティーに参加したり、マッチングサイトに登録したりして、何人かの男性と連絡を取り、食事にも行ったとか。

(C)LAURIER PRESS
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しかし、なぜか連絡を取っている途中で面倒くさくなってしまうと言います。皆いい人なのだそうですが、「なかなか好きになるかもといった気持ちになれません」「好きになるってこんなに難しかったのか」と悩みを吐露し、「婚活されている方、同じような気持ち、時期、ありませんでしょうか」と投げかけています。

目次

婚活が途中から面倒くさくなってしまう、その理由は?


心から楽しんで取り組んでいる行動の場合、人は「面倒くさい」とは感じにくい傾向があります。疲れていても、大好きな人には会いに行ったり、楽しみな旅行の朝には自然に早起きができたりしますよね。

「恋」だって、本来はそういうものであるはず。ワクワクするような気持ちで取り組めるもののはずなのに、今のトピ主さんは心理的な「義務感」や周囲からの「強制力」ばかりを感じてしまっているのかもしれません。

「相手を見つけないと、この先自分が困るから」「結婚(婚活)をしないと、世間や周りからアレコレ言われるから」という気持ちで婚活を続けているのであれば、いったん立ち止まって、この先の方向性を検討し直してみましょう。

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「面倒くさい」と思う気持ちを減らす方法は?


今後について、具体的には以下の3つの方向性があるかと思います。

(1)結婚を、「自分にとって不可欠なもの」「絶対にしなければならないもの」と自覚する


もしもトピ主さんが「結婚は、自分の人生に絶対に必要なものだ!」と思っているのであれば、それを達成しないと、いつまでも強迫観念には苛まれることでしょう。

それならば、“義務”や“仕事”として、自分に「結婚」というタスクを課してみるのもひとつ。結婚への思いや認識を確かにし、「私には絶対にそれが必要なのだから、面倒がっていてしょうがない!」と本気で腹をくくれば、多少なりとも面倒くささは軽減するかもしれません。

(2)「結婚は、無理にしなくてもいいもの」という意識に変える


(2)は逆に、「結婚=しなくてはならないもの」と考えるのをやめる方法です。「結婚はどちらでもいい」「したい人が見つかったらしよう」と考え、義務感や強迫観念から自分を解き放つ。

この覚悟ができるのであれば、“今”に焦点を当てた生き方ができやすくなります。結婚ばかり追いかけず、自分が今したいことに伸び伸びと夢中で取り組んでいるうちに、結果的にパートナーが見つかる……なんてこともあり得るでしょう。

(3)「会うこと」を大事にしたスタイルに変える


いつでもどこでも連絡が取れるツールの弊害で、面倒くささが増大している可能性も考えられます。仮に初対面で多少の好感を抱いた相手でも、毎日のように連絡が来ると、「面倒くさい」「まだそこまで仲良くないのに」と感じることもありますよね。そして徐々に、相手と関わるのが嫌になってしまう。

知り合った相手からの“距離を縮められすぎる感じ”が面倒くささにつながっている場合は、チャットのような手軽なアプリは使わず、メールなどを連絡手段として使うにとどめ、「会うこと」に重点を置いた婚活スタイルを徹底するのもひとつです。

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今一番欲しいのは恋愛? 結婚? それとも?


投稿を見ると、「結婚もしたいし子供も産みたいなと思っている」「結婚したい気持ちはしっかりある」とあり、トピ主さんには明確な結婚願望がある様子。

ただ一方で、恋愛に関しては、こんな記述もあります。「恋愛はしなきゃいけないものでもないし、特にめんどくさいのにする必要性は全くない」としながらも、「なかなか好きになるかもといった気持ちになれません」「こんなんじゃ、誰からも好きになってもらえないよな、と反省しております」ともあります。

「自然な恋愛」を探すのには、多少時間がかかる!


「好きになる/なってもらう」ことをスタートとして結婚を目指す場合は、遠回りに思えても、趣味の場や友達のツテ、仲間内などで探したほうが、最適な相手は見つかりやすいかもしれません。

自然に出会って、好きになったりなられたり……という恋愛には多少の時間がかかります。その過程を省けるのが婚活の魅力ですが、一方で、目的感や合理性がつきまとうため、肝心の“気持ち”が置き去りになってしまうこともしばしばです。

逆に、今のトピ主さんが恋愛よりも「結婚」を求める気持ちの比重が大きくなっているならば、婚活の場では「人として好感が持てる」「気が合う」「結婚の意思がある」などの条件がそろった相手を探し、「そういう人と一緒に過ごす中で、恋愛感情は後からちょっと出てくればいい」くらいに考えてみるのもひとつ。

「愛し愛される恋愛をしたい」のか、それよりも「とにかく結婚がしたい」のか、「時間がかかっても恋愛と結婚の両方を満たす相手にこだわりたい」のか。トピ主さんはこの3択のうち、どれを選びたいでしょうか。

前向きなときだけ取り組むのも一案。「自分はどうするのか」を決めていこう


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投稿には、「気分が上がらない自分が嫌な人間に思える」「自分で壁を作らないようにはしなきゃ」「無意識に(出会いを)求めてしまう自分が嫌」など、さまざまにネガティブな気持ちが書かれています。人と知り合い、関係を深める過程では心身のパワーを使いますよね。あまりに婚活を頑張りすぎて面倒になっているのであれば、ペースを落としてみるのも一案です。

迷った時は、「そうする自分が好きかどうか」で判断するのもおすすめです。「今日は頑張るぞ!」「人に会って楽しく過ごせそうだ」なんて思える日は積極的に出かける。「今日はなんだか惨めな気持ちになりそう」「新しい人に会うのが億劫」なんて日には、キャンセルしてでも休む。「結婚すると決めたんだし、頑張っている私を褒めてあげよう」なんて前向きに思える日には、また出かけてみる――。

ネガティブな気分の日は、時間の力に任せるのがベスト。「ま、そんな日もあるよね」「元気がない日は休もう」と開き直って、自分を責めないようにしていきましょう。

今の時代、結婚や恋愛については、いろいろな考え方があります。周囲がどうこうではなく「私は当面、こういうスタンスでいこう」と決めてしまえば、氾濫する情報や心の迷いにも振り回されにくくなるはず。トピ主さんも“何となく始めた婚活”に疑問を感じ始めているならば、人生の方向性やその方法論について、一度見直してみる時期が来ているのかもしれませんね。このコラムが、ご自身で考える際の参考になれば幸いです。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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