スプレーを先につける!? 脱ぺたんこ髪が叶う「ショートヘアスタイリング」STEP3
ショートヘアの醍醐味ともいえるシルエットやフォルムは、頭の形や髪質を悪く感じさせないのがマスト。
しかし、ぺたんこ髪になってしまうと、形が悪いためにダサ見えしてしまうことも……。“ボリュームコントロールの難しさ”に悩む人も多いですよね。
そこで今回は美容師の森下優也さんに、ぺたんこ髪に見せないスタイリングのテクニックを教えてもらいました。
STEP1:スタイリングは「乾かす」段階から注意が必要
最初にお伝えしたいのが、ぺたんこ髪へのアプローチで一番大事なのは“髪が濡れた状態からどう乾かすか”であること。ボリュームを出すことは重力に逆らうことでもあるので、はじめから潰れて乾いてしまってはふんわりシルエットに仕上げるのが難しいです。
まずはしっかりタオルドライをして、潰れやすいところから乾かします。このとき、髪を持ち上げて根元に風を当てましょう! そして乾いたら、冷風で一気に髪をしめます。そうすることでキューティクルが閉じ、根元から立ち上がりやすい髪へ近づけます。
変なクセがついてしまうとお悩みの方は、風で髪を左右に揺さぶったり、タッピングするようにして髪を動かしたりして乾かしてみてください。ダイレクトに風が当たってしまうと跡がつきやすくなってしまいます。ドライヤーも振って風を分散させましょう。
STEP2:先にスプレーを振ってシルエットをつくる
「意外!」と思う方もいるかもしれませんが、髪が潰れやすい方は髪を乾かしてボリュームを出した後、通常ならワックスを馴染ませるところにスプレーを振りかけてみましょう。スプレーは巻き髪をキープするような、ハードだけどほぐせるタイプがおすすめです。ガチガチタイプだと指が通らなくなるので注意!
ボリュームが出ているうちに根元近くへスプレーを振ることで、髪1本1本を根元からコーティングしてハリコシを出す役割が期待できます。ワックスの重さでぺたんとなってしまうと悩むなら、まずスタイリング剤を見直しましょう。
STEP3:正しいワックスの量と順番でスタイリングする
ワックスでスタイリングする際に気を付けたいのが、つける量と順番です。
ワックスは通常のショートくらいであれば、大豆1粒程度で十分。馴染ませる際に手の平全体にしっかり伸ばして、ワックスの色が透明になってから髪につけていきましょう。
そして、もう一つ気をつけたいのが順番です。最初は多くつくので内側を中心にスタートし、次に中段、そして表面、最後に前髪の順で、最終的にムラなく全体が馴染むようにつけましょう。表面からつけるとたくさんつきすぎて、ワックスの重さで髪が潰れてしまいます。
仕上げは髪の根元を立ち上げるように束で持ち上げたり、毛をずらして重ねたりすることで、立体感とボリュームを演出することが可能。最後にハードスプレーを少し離した位置から(30cmほど)ふわっとかけてキープすれば完成です!
スタイリングは乾かす段階からセットするのがポイント! 根元からボリュームが出るように、髪を濡らした状態からふんわり髪を目指していきましょう。
【画像】※Eri、FastSlow / PIXTA(ピクスタ)