カラー後のシャンプーにはコツが必要!? 美容師直伝「ヘアカラーの色落ち」を防ぐ方法

カラー後の心配事のひとつである“色落ち”。美容室できれいに染めてもらった髪は、なるべく長持ちをさせたいですよね。でも、実際にセルフケアをするとなると「何をどうすればいいのかわからない……」とお悩みの方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、『GATTA』の美容師ライター・美容ライターのみなさんがおすすめするヘアカラーの色落ちを防ぐ方法をご紹介します。


目次

色落ちを防ぐ「おすすめヘアケア」


1:染めた当日はなるべくシャンプーをしない


カラーは定着するまでに時間がかかるので、染めたその日のうちにゴシゴシと強くシャンプーしてしまうと、定着しきっていないヘアカラーが、ごっそり落ちてしまうのでカラー持ちが悪くなる原因にも。

ヘアカラーの持ちを良くするには、髪を染めた当日はなるべくシャンプーをせずにおくことがおすすめですよ。


2:濡れっぱなしですぐに乾かさない


カラー後のシャンプーにはコツが必要!? 美容師直伝「ヘアカラーの色落ち」を防ぐ方法の1枚目の画像

出典: Zynatis/Shutterstock

髪の毛は濡れている状態が一番デリケートだといわれています。髪のキューティクルが緩んでいる状態なので、濡れたまま放置していては、どんどん色が抜けていってしまうことも……。

髪を濡らした後は、しっかりタオルドライして、できるだけ早めにドライヤーで乾かすようにしましょうね。



3:洗浄力が弱いシャンプーを使う


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出典: マハロ / PIXTA(ピクスタ)

お風呂で行う1番の目的はシャンプーですが、シャンプーに含まれる洗浄成分でカラーの持ちが変わることも! 特に洗浄力の強いスキャルプ系のシャンプーや炭酸系のシャンプーを多用してしまうと、カラーの色持ちが悪くなってしまう可能性があります。

毎日使うシャンプーに、カラーシャンプーを取り入れることをおすすめします。カラーシャンプーはアッシュ系、赤系、紫色など、最近は自分のカラーにあうさまざまな種類が用意されています。最近のカラーシャンプーは髪質をきれいに保つことができるものも多く、シャンプー自体のクオリティーが高くて良品です。

ぜひ自分に合うシャンプーを探して、3日に1回ほどカラーシャンプーに切り替えてみてください! カラーの持ちがグッと変わってくるはずですよ。


4:熱い温度のシャワーで髪の毛を洗う


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出典: マハロ / PIXTA(ピクスタ)

シャンプーをする際のお湯の温度にも、カラーの持ちを悪くする原因が……!

シャワーの温度は高温すぎると、カラーの色素が流れ出てしまう可能性があります。風邪をひかない程度に温度を下げてあげることで、カラーの持ちをよくすることが期待できますよ。

冬場でも40度未満でシャンプーをすることができれば理想。特にカラー入れたての髪は、シャンプーを控えて24時間ほど安静にする必要があります。



5:生え際を中心に洗う


髪を洗う前や洗った後は、必ずシャワーで髪を濡らしたりすすいだりしますよね。このとき、シャワーの温度が高ければ高いほど早くカラーが退色してしまう可能性があります。シャワーの温度はなるべく低い方が、カラーが色持ちしやすいですよ。不快に思わない程度に温度を下げましょう。


6:ヘアカラー用のシャンプーを使う


シャンプーは汚れを落とすために界面活性剤が含まれていることが多いですが、この成分がカラーの色素を分解して退色につながることがあります。特に髪は毛先ほど色が抜けやすいので、シャンプーをするときは生え際を中心に、毛先は洗いすぎないようにしましょう。



7:ダメージ補修をする


髪はダメージが進んでいるほどカラーの退色は早くなります。

理由はダメージのある髪は表面のキューティクルという組織が開いており、カラーの粒子が流失しやすくなってしまうからです。

カラーの退色を抑えるためには、日頃からしっかりと洗い流さないトリートメントを行い、このキューティクルを閉じさせ、内部からカラーの粒子が抜けにくくすることが大切! 「面倒くさいから」と手を抜かずに、毎日欠かさず行いましょうね。



きれいな色が長持ちする「おすすめヘアカラー」


■暗めでも可愛いベージュカラー


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学校や会社で明るさが決まっているところがたくさんあると思います。暗くなくてはいけない、でもそんな中でもオシャレにしたい人におすすめ!

明るさでいうと8トーンくらいで暗めなのですが、暗めでも透明感があるのと、なんといっても1番は柔らかさがあることがポイントです。

しっかりめのアッシュで暗くしてしまうと青みが強くなるのでどうしても顔色が悪く見えたり、くすんで見えたりしてしまうことも。そこを程よいアッシュを入れたベージュにすることで柔らかさがでて、肌の色をきれいに見せてくれます。どんな方でも似合うヘアカラーですよ。


■ハイライト入り柔らかベージュ


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出典: GATTA

こちらは全体にブリーチで細かくハイライトを入れた後にベージュを重ねたカラーリング。ベースを明るめに設定して染めているので強いコントラストは出ませんが、程よく動きが見えるハイライトでオシャレさが増していますよね!

黄色みがあるベージュにハイライト部分が染まるので、より柔らかさがでるのがポイント。



美容師直伝「セルフヘアカラー」のコツ


おうち時間が増える今、さまざまな“セルフ美容”に注目が集まっていますね。そのなかでもセルフヘアカラーは、美容室に行く時間がつくれないときに試そうとした方も多いのではないでしょうか? プロ直伝のコツを押さえて、チャレンジしてみて!


1:リタッチカラーを行う


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カラーには髪の毛全体を染める方法と、根元だけを染める方法があります。難易度が高いのは前者で、全体染めは根元の色と毛先の色をあわせるのがなかなか難しいです。

そこで比較的難易度の低い根元だけを染めるリタッチカラーをおすすめします。もともと染まっている毛先の色や明るさにあわせて、根元を染めるだけでもカラーはきれいに見せることが可能。根元だけカラーするほうが髪のダメージも進みにくく、きれいな髪をキープしやすいです。


2:染まりにくい場所を把握する


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出典: FastSlow / PIXTA(ピクスタ)

カラーは基本的に染まりにくい場所から順番に塗っていくのがセオリーです。

染まりにくい場所は、襟足部分と体温が低いもみあげ部分。逆にこめかみ部分や頭頂部は体温が高く、染まりやすいので最後に塗りましょう。

塗る順番もそうですが、塗布量も意識してください。染まりにくい場所は多くし、染まりやすい場所は少なくして、染まり具合を均一にすることが大切です。


3:塗布後はラップやタオルを被せる


塗布した後は、頭の温度を一定に保つためと空調などの温度変化に影響されないようにするため、頭にラップやタオルを巻いて温度管理をしましょう。

基本的にカラーの放置時間は20~30分で、カラーの発色は終わります。それ以上おいてもあまり色の変化はありませんが、髪のダメージにつながる可能性があるので、必ず放置時間内に洗い流すようにしてください。




普段のヘアケア習慣を見直すことや、色落ちしにくいカラーを選ぶことなど、しっかりポイントを押さえればある程度の色落ちは防ぐことができそう!

とはいえ、セルフカラーはあくまでも応急処置。髪色が気になるのに美容室に行けない……など、どうしてものときに試してみてくださいね。



※ こちらの記事はGATTAの過去掲載記事をもとに作成しています。

【画像】※マハロ、mits、FastSlow/ PIXTA(ピクスタ) Zynatis/Shutterstock

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