整理収納アドバイザー直伝!狭い部屋を広くみせる「インテリアのコツ」13選
季節の変わり目、模様替えをしたいと考える方は多いのではないでしょうか? 「家具を置きたいけど、部屋はスッキリと見せたい」そんな悩みを持っている人はきっと多いはず。
今回は、整理収納アドバイザーのみなさんに聞いた、狭い部屋を広く見せる“インテリアのコツ”をご紹介します。
1:広い面積には「インパクトのない」柄とカラー
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目を引くおしゃれな柄物は存在感が出てしまい、モノ自体が前へ迫ってくる印象を与えます。前進してくるモノが多いと、圧迫感から空間も狭く感じてしまう結果に。
部屋を広く見せたいなら、広い面積をしめる壁クロスや、カーテンやベットカバーなどの大きなインテリアエレメントを、インパクトのない色柄にするのがおすすめ。ベージュなどの柔らかい淡い色を選べば、圧迫感は抑えられますね。
さらにクール感のある淡い色を選べば、寒色効果で後退して見えるので、奥行きもプラスされて広く感じる効果も。
2:家具は「軽さを感じる」素材とデザインで
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生活に必要な家具を置くことによって、空間が狭くなることは避けられません。けれど、家具の素材やデザインにも気を付ければ、圧迫感を最低限に抑えられることも。
たとえば、テーブルは脚が細いタイプにするなど、床に接する部分が少ないデザインに。
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また、天板や棚板がガラスやアクリルなど透明感がある素材なら、重量感がなく空間に圧迫感が出にくいです。
3:部屋の広さとモノのバランスに注目
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狭い部屋を広く見せるためには、すっきりしたイメージにするのが一番の近道。
部屋の広さに対してモノが多ければ、やはり部屋は狭く見えてしまいます。その反対に、部屋の広さに対してモノが少なくすっきりした印象になれば、部屋は広く感じるはず。
しかし、部屋を広く見せるためだけに、モノを減らすという考えはNG! まずは、自分の暮らしに合ったモノの持ち方を知ることが大切です。
今の自分に必要なモノを見極めて、不要なモノを手放すことからはじめましょう。“今の自分”に焦点を合わせて整理すると、意外とモノの量をコントロールできることも多いので、その上で部屋の広さとモノの量のバランスを見ていきましょう。
4:色の効果を利用
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部屋を広く見せるためには、色のバランスに注目するのも効果的。インテリアに使う色味を抑えて、すっきりしたイメージにすると、部屋も広く見えるようになります。
カーテンやベッドカバーといった面積の大きなモノは、部屋のイメージを決める大事なポジションです。ごちゃごちゃした印象にならないように、やわらかい色を選ぶのがおすすめ。また、柄のモノよりも無地のモノを選ぶと、すっきりした印象に。
5:空間の使い方にメリハリを
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空間の使い方のメリハリをつけることも大きなポイント。
普段よく使うゴールデンゾーン(目線~腰高くらい)は出し入れしやすくゆとりをもって収納し、使用頻度が低い上段や下段などは収納ボックスなどを使ってギュッギュッと収納することでメリハリのある空間に!
狭い家といえど、すべてのスペースをパンパンに収納してしまうと使い勝手が悪くなり、散らかるもとです。
使用頻度と置き場所の使いやすさを考えて、メリハリのある収納を意識してみましょう。
6:ゾーニングをはっきりさせる
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モノが溢れて収納がないと考えてしまうお宅に多く見られるパターンが、どこに誰のなにを置くかの“ゾーニング”が曖昧になっているということ。
どこを誰がどのくらい使っていいという線引きを決めない場合、「ここにまだ置けるし、捨てなくても大丈夫だろう!」とついスペースに関しての認識が甘くなりがちです。
ゾーニングが曖昧でモノが溢れてしまうお宅は、まずはここから見直してみて。
・まずエリアごとに、誰がなにをする場所かのゾーニングを決める
・決めたゾーニングに、できる限り収まるようにモノの量を調整する(できる限り手持ちの家具や造り付け収納を活用)
このゾーニングに入る量が、本来のそのお宅でのモノの適正量。
まずはそこにどのくらい収めることができ、どのくらい溢れてしまうのかを把握してみることが大事です!
7:生活感のあるモノを隠す
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部屋をスッキリ見せるには、生活感のあるモノを出しっぱなしにしないことが大切。
生活感のあるモノが目に入るだけで、部屋はごちゃごちゃした印象になり、狭く見えてしまいます。
きちんと定位置を決めて、見えないように収納するようにしましょう。
出したままにしておいたほうが便利なモノはカゴにまとめ、インテリアの一部にすることで、生活感が出にくくなり部屋をすっきり広く見せることができます。
8:インテリアには壁面やつり下げアイテムを
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インテリアとして飾る雑貨は、場合によってはごちゃごちゃした印象になってしまい、部屋を狭く見せてしまうことも……。
そこで、おすすめなのが壁面を使ったインテリア。ポスターやアート、ファブリックパネルなどの壁面を使ったインテリアは、部屋のスペースを狭めることなく、おしゃれな部屋づくりを叶えてくれます。
また、つり下げるインテリアを取り入れることも◎。モビールやドライフラワーをつり下げて飾ることで、空間に奥行きが生まれ、部屋を広く見せてくれる効果が!
9:モノが多い部屋は明るめカラーで色味を統一
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こちらのリビングのテーマカラーは、
・ベースは、グレー
・家具の無垢、ナチュラルカラー
・差し色に、イエロー&ブルー
で統一。
ダイニングテーブルとチェアを明るめの色味に統一したことで、狭い空間に広さをより感じられるようになりました。
出典: GATTA(ガッタ)
こちらは変更前の同じリビングの写真。サイズはだいぶ小さいのに色味のせいで、結構圧迫感がある印象になってしまっています。
ダイニングテーブルのサイズも1.5倍になり、ダイニングチェアも4つに増えましたが、変更後のほうがむしろすっきりとした印象になっていますよね。
10:出しっぱなしでもおしゃれに見えるひと工夫を
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必要なもの以外は”置かない”ことが部屋をスッキリ見せるポイントですが、ティッシュやゴミ箱、リモコンなど出しておかないといけない物もあります。
そういった物は、おしゃれな木製の物を選び、出しっぱなしでもごちゃついて見えないようにしましょう。
リモコンは伏せておくとボタンが見えない物を使うことで、キッチンカウンターになじませて生活感が見えないように工夫することも可能です。
11:部屋の中央にはスペースを
出典: GATTA(ガッタ)
部屋をスッキリ見せるコツは、部屋の中央にスペースを空けること。
たとえば、写真のようにリビングにソファテーブルは置かず、中心のスペースを空けてみます。また、その他の家具もできるだけ壁側に寄せるとよいでしょう。
もちろん、床に置きっぱなしや出しっぱなしも、できるだけないように心がけること。部屋の中心にモノがないだけでも、だいぶ広く見える効果があります。
ちょっとした空間でもスペースをしっかりと空けておくことで、空間がありスッキリとした印象になりますよ。
12:主役になる家具を選ぶ
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あまり広くない部屋に家具がいくつもあると、部屋が狭くなるのはもちろんですが、見た目の印象もごちゃごちゃしたものになってしまいます。
インテリアで大切なのは、全体のバランス。まずは主役となる家具を決めて、そこからインテリアを考えてみましょう。
家具は一度購入すると、なかなか手放すタイミングがありません。そこで、購入する際には、部屋全体をイメージして選ぶことがポイント。
また、収納家具がいくつもある場合、間に合わせで購入してしまったため、デザインや収納量、使い勝手に納得がいかずに、また別の家具の購入が必要になってしまったということがあります。
収納家具を選ぶ際には、デザインだけでなく、収納量や使い勝手もしっかり検討し、収納家具として主役になるモノを選ぶことが大切です。
13:扉付きの収納家具を選ぶ
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部屋を広く見せるには、扉付きの収納家具を選ぶのがおすすめ。
扉付きの家具は、オープンタイプの家具に比べて、ごちゃごちゃした印象をなくし、すっきり見せる効果があります。
すっきりした印象は、限られた空間を広く見せるために一番有効な方法です。
普段のインテリアや家具の置き方にひと工夫加えるだけでも、部屋の印象をグッと変えることができます。ぜひ自分の求める空間を目指して、模様替えを楽しんでみてくださいね。
※ こちらの記事はGATTAの過去掲載記事をもとに作成しています。
【画像】 Photographee.eu、Antoha713、Jack Frog、 MAX BLENDER 3D / Shutterstock