子どもがサッカーをすることは「習い事」だと思う世帯は65%。 認定NPO法人love.futbol Japanが日本の「貧困」と「サッカーの機会格差問題」に関する、最新の調査報告書を公開。
認定NPO法人「love.futbol Japan」は、今年春の活動で支援した44都道府県363世帯を対象に、経済的な貧困や社会格差によるサッカーの機会格差に関するアンケート調査を実施しました。本調査は毎年実施し今回で5回目になります。調査の結果、65%の世帯が、子どもがサッカーをすることは「習い事」だと思うと回答。また、93%の子どもが「サッカーは大切な居場所である」と感じており、居場所と感じる理由に【誰かが応援してくれているから】という、「応援される経験」が大切であることが確認できました。日本で経済・社会格差を理由に「サッカーをしたくてもできない子どもたち」を関する課題とニーズ、当事者の声をまとめています。
love.futbol Japanは、2021年より日本で、経済的な貧困等でサッカーをしたくても諦めている、続けることが困難な子どもたちを対象とする活動「子どもサッカー新学期応援」を、富樫敬真選手(アトランタユナイテッドFC)、小林悠選手、家長昭博選手(川崎フロンターレ)などサッカー選手20名以上とともに取り組んでいます。サッカーの奨励金5万円以上の給付、用具寄贈、子どもの精神的なサポートをする活動を実施し、これまで5年間で2400万円以上の奨励金を給付し、45都道府県子どもたち2100人以上を応援しています。
この調査は、本分野の課題とニーズを見える化し日本スポーツ界と共有することで、子どもたちが直面している体験格差の問題改善に繋げていくことを目指しています。
<調査概要>
回答者 : 2025年度事業の受益363世帯の保護者
地域 : 44都道府県(受益者の所在地)
方法 : アンケートを郵送し、自記式の任意回答の上、郵送で返答
回収期間 : 2025年3月10日~3月31日
回収率 : 100%
<サマリー>
- 65%の世帯が、子どもがサッカーをすることは「習い事」だと思うと回答。
- 少なくとも27%の世帯が、所属チームで遠征や合宿が企画されているが参加していないと回答。
- 60%の世帯が、子どもがサッカーできるように食費を削っていると回答。サッカーをすることと、食費を削ることがトレードオフの関係にあることが確認。
- 93%の子どもが、「サッカーは大切な居場所である」と回答。その理由として、「誰かが応援してくれるから」が上位5位に挙がった。応援する人の存在と、応援される体験の有無が子どもにとってサッカーが居場所になるかどうか影響を与える。
- 世帯年収が200万円以下の世帯は全体の約60%。3年連続で同等の結果。
- 33%の世帯が、子どもがサッカーをするために「借入」を経験したと回答。
- 38%の子どもが、「家計を心配してサッカーをやめると家族に話した経験がある」と回答。けれども、54%の世帯が、子どもが経済的な理由等でサッカーを諦めたりするときに「相談をしたいが相手がいない」と回答。
- 60%の世帯が、子どもに家庭の経済事情を話したことがあると回答。そのうち49%の世帯は、子どもが小学生の頃に話をしている。また、約30%の世帯は、「諦めさせる」ことを目的に話している。
- サッカーをすることで身についたと思う非認知能力は、「最後まで諦めない」、「継続して頑張る」など【自分を高める力】分野と、「仲間を大切にする」、「他者と協力する」などの【他者と繋がる力】分野に回答が高い一方で、「自信を持つ」、「前向きでいる」などの【自分と向き合う力】は傾向的に低い結果となった。
- 100%の世帯が、今後もこのような支援を希望すると回答。5年連続で100%。
- 74%の世帯が、中古用品の寄贈を希望。昨年と同等の結果
▷アンケート調査報告書の閲覧・ダウンロードはこちら
https://www.lovefutbol-japan.org/posts/56936778
また、今回の調査では、下記内容についても確認しています。
・子ども1人のサッカーにかかる毎月および1年間の費用(所属別)
・物価高による子どものサッカー機会の変化
・1年間の合宿および県外への遠征(日帰り)の回数
・所属チームによる、ひとり親向けまたは生活困窮世帯向けの補助制度の実施状況や、希望する補助制度の内容
・希望する支援詳細
・プロチームのサッカー観戦の経験有無
・子どものサッカーに対する支援活動は、食料や教育など生活インフラの支援と同じくらい必要としている世帯の割合
・子どものサッカーに対する支援活動は必要だが、支援を求めることに抵抗を感じる世帯の割合
・子ども本人が回答:サッカーから得たと感じている力(非認知能力)の詳細
・子ども本人が回答:サッカーが居場所だと思うその理由
・子ども本人が回答:自分の町に欲しいサッカーコートの特徴
<参画選手およびOB選手一覧> 計23名
富樫敬真 選手(アトランタユナイテッドFC)
小林悠 選手(川崎フロンターレ)
家長昭博 選手(川崎フロンターレ)
齋藤学 選手(アスルクラロ沼津)
新井直人 選手(サンフレッチェ広島)
三丸拡 選手(柏レイソル)
ポープウィリアム 選手(横浜F・マリノス)
茂木力也 選手(大宮アルディージャ)
山本摩也 選手(INAC神戸)
野口竜彦 選手(ヴィアンティン三重)
ハンホガン 選手(水原三星ブルーウイングス)
朴一圭 選手(横浜F・マリノス)
下澤悠太 選手(元FC大阪)
岡庭愁人 選手(レノファ山口)
宮澤ひなた 選手(マンチェスターユナイテッドWFC)
山根視来 選手(LAギャラクシー)
新井章太 選手(ヴィッセル神戸)
平尾知佳 選手(アルビレックス新潟レディース)
三好康児童 選手(VfLボーフム)
奈良竜樹 選手(アビスパ福岡)
田邉 草民 氏
森谷賢太郎 氏
山田大記 氏
<団体概要>
love.fútbol Japanは、日本とアジアで、経済的な貧困や社会格差によって安全にサッカーをしたくてもできない子どもたちの「環境」を変える活動に取り組むNPO法人です。地域課題の解消と子どもたちが誰でも遊べる居場所を共創する「コミュニティ型のスポーツグラウンドづくり」や、日本で「子どもサッカー新学期応援事業」、サッカー選手たちが年俸の1%を寄付して子どもたちを支援するプラットフォーム「1% FOOTBALL CLUB」の運営をおこなっています。
団体名:認定NPO法人 love.futbol Japan
設立:2018年1月12日
代表理事:加藤遼也
公式HP :https://www.lovefutbol-japan.org/
1% FOOTBALL CLUB :https://onepercentfc.com/
【問い合わせ先】
love.futbol Japan 広報部
MAIL: team@lovefutbol-japan.org
love.futbol Japanは、2021年より日本で、経済的な貧困等でサッカーをしたくても諦めている、続けることが困難な子どもたちを対象とする活動「子どもサッカー新学期応援」を、富樫敬真選手(アトランタユナイテッドFC)、小林悠選手、家長昭博選手(川崎フロンターレ)などサッカー選手20名以上とともに取り組んでいます。サッカーの奨励金5万円以上の給付、用具寄贈、子どもの精神的なサポートをする活動を実施し、これまで5年間で2400万円以上の奨励金を給付し、45都道府県子どもたち2100人以上を応援しています。
この調査は、本分野の課題とニーズを見える化し日本スポーツ界と共有することで、子どもたちが直面している体験格差の問題改善に繋げていくことを目指しています。
<調査概要>
回答者 : 2025年度事業の受益363世帯の保護者
地域 : 44都道府県(受益者の所在地)
方法 : アンケートを郵送し、自記式の任意回答の上、郵送で返答
回収期間 : 2025年3月10日~3月31日
回収率 : 100%
<サマリー>
- 65%の世帯が、子どもがサッカーをすることは「習い事」だと思うと回答。
- 少なくとも27%の世帯が、所属チームで遠征や合宿が企画されているが参加していないと回答。
- 60%の世帯が、子どもがサッカーできるように食費を削っていると回答。サッカーをすることと、食費を削ることがトレードオフの関係にあることが確認。
- 93%の子どもが、「サッカーは大切な居場所である」と回答。その理由として、「誰かが応援してくれるから」が上位5位に挙がった。応援する人の存在と、応援される体験の有無が子どもにとってサッカーが居場所になるかどうか影響を与える。
- 世帯年収が200万円以下の世帯は全体の約60%。3年連続で同等の結果。
- 33%の世帯が、子どもがサッカーをするために「借入」を経験したと回答。
- 38%の子どもが、「家計を心配してサッカーをやめると家族に話した経験がある」と回答。けれども、54%の世帯が、子どもが経済的な理由等でサッカーを諦めたりするときに「相談をしたいが相手がいない」と回答。
- 60%の世帯が、子どもに家庭の経済事情を話したことがあると回答。そのうち49%の世帯は、子どもが小学生の頃に話をしている。また、約30%の世帯は、「諦めさせる」ことを目的に話している。
- サッカーをすることで身についたと思う非認知能力は、「最後まで諦めない」、「継続して頑張る」など【自分を高める力】分野と、「仲間を大切にする」、「他者と協力する」などの【他者と繋がる力】分野に回答が高い一方で、「自信を持つ」、「前向きでいる」などの【自分と向き合う力】は傾向的に低い結果となった。
- 100%の世帯が、今後もこのような支援を希望すると回答。5年連続で100%。
- 74%の世帯が、中古用品の寄贈を希望。昨年と同等の結果
▷アンケート調査報告書の閲覧・ダウンロードはこちら
https://www.lovefutbol-japan.org/posts/56936778
また、今回の調査では、下記内容についても確認しています。
・子ども1人のサッカーにかかる毎月および1年間の費用(所属別)
・物価高による子どものサッカー機会の変化
・1年間の合宿および県外への遠征(日帰り)の回数
・所属チームによる、ひとり親向けまたは生活困窮世帯向けの補助制度の実施状況や、希望する補助制度の内容
・希望する支援詳細
・プロチームのサッカー観戦の経験有無
・子どものサッカーに対する支援活動は、食料や教育など生活インフラの支援と同じくらい必要としている世帯の割合
・子どものサッカーに対する支援活動は必要だが、支援を求めることに抵抗を感じる世帯の割合
・子ども本人が回答:サッカーから得たと感じている力(非認知能力)の詳細
・子ども本人が回答:サッカーが居場所だと思うその理由
・子ども本人が回答:自分の町に欲しいサッカーコートの特徴
<参画選手およびOB選手一覧> 計23名
富樫敬真 選手(アトランタユナイテッドFC)
小林悠 選手(川崎フロンターレ)
家長昭博 選手(川崎フロンターレ)
齋藤学 選手(アスルクラロ沼津)
新井直人 選手(サンフレッチェ広島)
三丸拡 選手(柏レイソル)
ポープウィリアム 選手(横浜F・マリノス)
茂木力也 選手(大宮アルディージャ)
山本摩也 選手(INAC神戸)
野口竜彦 選手(ヴィアンティン三重)
ハンホガン 選手(水原三星ブルーウイングス)
朴一圭 選手(横浜F・マリノス)
下澤悠太 選手(元FC大阪)
岡庭愁人 選手(レノファ山口)
宮澤ひなた 選手(マンチェスターユナイテッドWFC)
山根視来 選手(LAギャラクシー)
新井章太 選手(ヴィッセル神戸)
平尾知佳 選手(アルビレックス新潟レディース)
三好康児童 選手(VfLボーフム)
奈良竜樹 選手(アビスパ福岡)
田邉 草民 氏
森谷賢太郎 氏
山田大記 氏
<団体概要>
love.fútbol Japanは、日本とアジアで、経済的な貧困や社会格差によって安全にサッカーをしたくてもできない子どもたちの「環境」を変える活動に取り組むNPO法人です。地域課題の解消と子どもたちが誰でも遊べる居場所を共創する「コミュニティ型のスポーツグラウンドづくり」や、日本で「子どもサッカー新学期応援事業」、サッカー選手たちが年俸の1%を寄付して子どもたちを支援するプラットフォーム「1% FOOTBALL CLUB」の運営をおこなっています。
団体名:認定NPO法人 love.futbol Japan
設立:2018年1月12日
代表理事:加藤遼也
公式HP :https://www.lovefutbol-japan.org/
1% FOOTBALL CLUB :https://onepercentfc.com/
【問い合わせ先】
love.futbol Japan 広報部
MAIL: team@lovefutbol-japan.org