~万博が未来をみちびく~企画展「万博で夢見たサイエンス展」を開催します!前期:12月6日(金)~1月26日(日)/後期:2月5日(水)~4月6日(日)

大阪市立科学館は、12月6日(金)より企画展「万博で夢見たサイエンス展」を開催します。本企画展では、1970年の大阪万博で人々が夢見たサイエンスを資料で振り返り、現在までの進歩を展望します。

【会期中の関連イベント】

■全国巡回展示「イトカワの石、リュウグウの石」 1月28日(火)~2月11日(火・祝)
■スペシャルナイト「はやぶさ・はやぶさ2が持ち帰ったもの」 2月1日(土)
■スペシャルナイト「月の石ナイト」 3月1日(土)
■プラネタリウム「HAYABUSA2 ~REBORN」 12月6日(金)~3月2日(日)
■プラネタリウム「月世界への道」3月4日(火)~5月(予定)

前期展示 IBM System/360コンピュータ(京都コンピュータ学院 KCGコンピュータミュージアム 所蔵)

後期展示 月の石(アポロ15号採取)高さ 約5cm、重さ 約100g 写真提供:一般財団法人日本宇宙フォーラム

メッセージ
 1970年の万博では、人々は宇宙やコンピュータなどのサイエンスと出会い、そこにいずれ実現するだろう未来を夢見ました。人々は会場で、モノレールや人間洗濯機、携帯電話や電気自動車などの展示を楽しみ、体験することができました。その中には、当時から見れば未来にあたる現在において、花開いているものもあります。
 本企画展では、当時の万博の様子をサイエンス分野に注目して記録映像やパネルで紹介するほか、未来へのメッセージとして作られたタイム・カプセルの中身も展示します。
 さらに前期は、当時人気を博したコンピュータをテーマに、万博で使用されたものと同機種の大型コンピュータIBM System/360や当館所蔵で初公開のコンピュータなどを展示、後期は当時話題になった宇宙開発をテーマに、NASA所蔵の「月の石(※)」を宇宙服(レプリカ)などとともに展示します。
 2025年大阪・関西万博の開催への関心が高まる中、あらためて万博の価値を伝え、万博で夢見たサイエンスが現在を含む未来につながることをご紹介します。
※1970年万博の展示資料とは違うサンプルです。
見どころ
■タイム・カプセルに託した夢
 1970年万博の松下館にて企画され、大阪城天守閣前に埋められたタイム・カプセルEXPO’70には、5000年後に開封される物品が封入されています。現在を未来に伝えたいという当時の思いを、5000年の時を刻む時計など、大阪歴史博物館所蔵のタイム・カプセルの封入資料の実物もまじえて紹介します。

5000年の時を刻む時計(大阪歴史博物館所蔵)

タイム・カプセルEXPO’70に封入された児童の絵画(大阪歴史博物館所蔵)


■コンピュータに見た夢(前期)
 1970年万博では、アイ・ビー・エム館、古河グループパビリオンでコンピュータが稼働し、操作体験することができました。一般の人、ことに子どもたちがコンピュータのリアル体験をした端緒です。また万博会場の交通管制や総合インフォメーションにも大々的にコンピュータが使われ報道されました。コンピュータによって作られる未来を人々は感じたのです。
 展示では、当時使われた主力コンピュータでほとんど実機が残っていないIBM System/360の実物が登場するほか、万博に続く1970年代初頭のコンピュータ教室で使われたコンピュータFACOM mateIIや入出力装置に使われた紙テープライタも展示。続く1980年代のPCの本格登場や現在のスマートフォンなどに向け、コンピュータが万博からどのように世の中に広がっていったのかをご紹介します。

FACOM mateII(大阪市立科学館所蔵)

紙テープライタ(大阪市立科学館所蔵)


■宇宙に見た夢(後期)
 1970年万博で、最大の呼び物となったのは、アメリカ館で展示された米国のアポロ月着陸船が月から採取してきた「月の石」でした。またソ連館も宇宙展示を展開し、それぞれ1970年万博で最大の動員を誇りました。
 当時の興奮を、「月の石」の実物サンプルや当時の宇宙服、ロケットのレプリカ・模型やパネルなどを通じて紹介します。
 また、現在の日本で展開されている宇宙探査・宇宙開発も、開発中の最新式宇宙服や月面探査車の模型をまじえて紹介します。

月面活動用の宇宙服(レプリカ) 写真提供:一般財団法人 日本宇宙フォーラム

企画展「万博で夢見たサイエンス展」開催概要
■会 期:12月6日(金)~2025年4月6日(日)
     前期:12月6日(金)~1月26日(日)/後期:2月5日(水)~4月6日(日)
     ※1月28日(火)~2月2日(日)は資料入れ替えのため一部閉鎖のうえ公開
■時 間:9:30~17:00(展示場の入場は16:30まで)
■休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、12月28日(土)~1月4日(土)、
     2月4日(火)
■会 場:大阪市立科学館 展示場1階
■観覧料:展示場観覧料でご覧いただけます。
     大人400円・学生(高校・大学生)300円・中学生以下無料
■主 催:大阪市立科学館
■協 力:京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学
     一般財団法人日本宇宙フォーラム
     大阪歴史博物館
     大阪府
     パナソニック ホールディングス株式会社
     朝日放送テレビ
     プラネタリウム100周年記念事業実行委員会、JAXA宇宙科学研究所 地球外物質研究グルー  
     プ、東京大学 大学院理学系研究科 宇宙惑星科学機構、名古屋市科学館
関連イベント
▶宇宙の物質を間近に見られる!
全国巡回展示「イトカワの石、リュウグウの石」

 2010年6月に小惑星探査機「はやぶさ」が地球に届けた小惑星イトカワの粒子と、2020年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に届けた小惑星リュウグウの粒子の実物を同時に展示します。

(左)イトカワの粒子、(右)リュウグウの粒子 (C)JAXA

■開催日:1月28日(火)~2月11日(火・祝)
■時 間:9:30~17:00(展示場の入場は16:30まで)
■休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、2月4日(火)
■会 場:大阪市立科学館 展示場1階
■観覧料:展示場観覧料でご覧いただけます。
     大人400円・学生(高校・大学生)300円・中学生以下無料
■協 力:プラネタリウム100周年記念事業実行委員会、JAXA宇宙科学研究所 地球外物質研究グルー  
     プ、東京大学 大学院理学系研究科 宇宙惑星科学機構、名古屋市科学館

スペシャルナイト「はやぶさ・はやぶさ2が持ち帰ったもの」
 期間限定で展示する小惑星イトカワの粒子と小惑星リュウグウの粒子について飯山学芸員が解説を行います。また小惑星探査機「はやぶさ」の旅を描いた全天周映像「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」の上映を行います。小惑星イトカワの粒子とリュウグウの粒子の見学もできます。

■開催日:2月1日(土)
■時 間:18:00~19:45(開場17:50)
■会 場:大阪市立科学館 プラネタリウム
■定 員:250名
■参加費:800円(大人・こども同額)
■申込方法:科学館公式ホームページからのWeb販売、または、科学館チケットカウンターにて前売券をお求めください。
■販売開始:12月17日(火) 9:30~
先着順(定員になり次第販売を終了します)




スペシャルナイト「月の石ナイト」
 月の石の展示にあわせて、月の石の価値をさらに知るイベントを実施します。宇宙物質のスペシャリスト、立命館大学の山 明(つちやま あきら)教授の講演と月を探査したアポロ11号の全天映像で、思いを遙か月世界にはせてください。

■開催日:3月1日(土)
■時 間:18:30~20:30(開場18:00)
■会 場:大阪市立科学館 プラネタリウム
■定 員:250名
■参加費:1,500円(大人・こども同額)
■申込方法:科学館公式ホームページからのWeb販売、または、科学館チケットカウンターにて前売券をお求めください。
■販売開始:1月7日(火) 9:30~
先着順(定員になり次第販売を終了します)



山 明教授


▶日本の宇宙探査を迫力の映像とともにお届けします!
 プラネタリウム「HAYABUSA2 ~REBORN」 12月6日(金)~3月2日(日)
 小惑星「リュウグウ」への2回の着陸をはじめ、探査機「はやぶさ2」の活躍をリアルなCGで解説します。

(C)「HAYABUSA2 ~REBORN」製作委員会

 プラネタリウム「月世界への道」 3月4日(火)~5月(予定)
 アポロからSLIMまで人類の月探査の歴史を振り返り、月がどんな世界なのか、そして将来の展望をご紹介します。

■投影スケジュールは大阪市立科学館公式ホームページをご覧ください。
■プラネタリウム観覧料(1回につき)
大人600円・学生(高校・大学生)450円・3歳以上中学生以下300円
大阪市立科学館の施設及びアクセス情報
〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1
電話:06-6444-5656 FAX:06-6444-5657 公式HP:https://www.sci-museum.jp/
(最寄駅)Osaka Metro四つ橋線「肥後橋駅」3 号出口から西へ約 500 メートル
     京阪電車 中之島線「渡辺橋駅」2 号出口から南西へ約 400 メートル
     JR 大阪環状線「福島駅」、JR 東西線「新福島駅」2 号出口、
     阪神本線「福島駅」3 号出口から南へ約 1000 メートル


本リリースに関する問い合わせ先
地方独立行政法人大阪市博物館機構 大阪市立科学館 広報担当 石坂、竹浦
電話:06-6444-5656 FAX:06-6444-5657 E-mail : kohoteam@sci-museum.jp
※地方独立行政法人大阪市博物館機構は大阪市内の6つの博物館を設置・管理しています