女性医療×AIのvivola、不妊治療データ検索アプリ「cocoromi(ココロミ)」を4月22日より正式リリース

vivola株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:角田夕香里、以下「vivola」)は、4月22日(木)、当社が運営する不妊治療データ検索サービス「cocoromi(ココロミ)」のスマートフォンアプリの提供を開始したことをお知らせいたします。また、この度、ANRI株式会社(代表パートナー: 佐俣アンリ、以下ANRI)、DEEPCORE(代表取締役社長:仁木勝雅、以下DEEPCORE)を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドにて3,000万円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。


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「cocoromi」:https://lp.cocoromi.com/


不妊治療データ検索サービス「cocoromi」開発の背景

 国内における少子化は加速しており、2020年の出生数は87万人で過去最少となり、深刻度を増しています。また一方で、子供を産みたくても産めない、不妊治療をしている女性が50万人以上いることは早急に解決すべき社会課題と、vivolaは考えています。
 厚労省が2021年3月に公表した「不妊治療の実態調査」によると、不妊治療を行う当事者の経済負担は大きく、特に体外受精については1回あたり平均約50万円もの費用がかかっていることがわかりました。不妊治療を取り巻く課題として、このような経済的負担のみならず、「自分に合った情報が得られない」「通院頻度が多く仕事との両立が難しい」「治療の長期化により、経済的・身体的・心理的負担が大きい」などといったことが挙げられます。
 vivolaは、まずは「自分に合った情報が得られない」という課題を解決すべく、不妊治療を経て妊娠した人のデータをわかりやすく可視化し、誰もが自分に合った治療情報を得られるようなデータ検索サービス「cocoromi」を開発し、2020年6月よりWebサイトサービスとして提供してまいりました。そしてこの度、通院スケジュール管理や治療ログといった新機能追加やUIUXの改善を行い、スマートフォン向けアプリとして正式にリリースをいたしました。
 今回のアプリリリースにより、「cocoromi」を利用するユーザーは分析データの閲覧だけでなく、日常的に自分の治療をログしていく事で、より自分に合った治療データ(=同質データ)が表示されるようになります。また、ユーザーのみならず、不妊治療の患者を担当する医師は、「cocoromi」を通じて、患者の治療知識の向上により、診療におけるコミュニケーションの円滑化が可能になります。


不妊治療データ検索アプリ「cocoromi」について


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1.通院スケジュールや治療ログ管理
 通院頻度が高い不妊治療。Googleカレンダーとの連携が可能なアプリのカレンダーで通院スケジュールを管理する事ができます。毎回の診療内容も、採卵、移植、検査等のカテゴリーごとに記録していくと、周期ごとの治療サマリ表示が可能で、どのような治療をして、どのようにホルモン値が変化したのかを一覧で振り返る事ができます。転院をする際には、このサマリをコピーして医師へ提出いただく事でコミュニケーションが円滑に行えます。

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2.データから不妊治療を徹底分析
過去に不妊治療で妊娠した方の統計データだけでなく、女性の年齢やAMH(抗ミュラー管ホルモン)、妊孕性に影響のある疾患(男女)等から同質性を定義し、データべースから自分と似た人の同質データが閲覧可能。マイデータと比較しながら今後の治療計画を立てられます。治療ログをつけていただく程、あなたと似た人の参考になる同質データを表示していく事が可能です。


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3.トークルームや病院検索で必要な情報を収集
 専門用語や病院による治療方針の違い等、分からない事の多い不妊治療。カテゴリーごとに悩みや疑問を患者同士で共有しして情報交換が可能なトークルームを同アプリ内に用意。また、病院検索では、土日診療や夜間診療などの条件を指定して全国の病院検索が行えます。今後は、セカンドオピニオンやオンライン診療可能な病院検索、病院ごとの治療成績や保有設備等の情報も追加予定です。


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生殖医療専門医 日本卵子学会理事 日本受精着床学会理事 齊藤英和先生 コメント

「不妊の治療をこれから受けようと思われている方や、すでに受けておられる方は、いろいろ情報を知って、より良い治療を受けたいと思われていると思います。是非、本サイトにある、いろいろな情報を活用して、ご自分にあった、またはご自分が意とした治療が選択できることを願っています。また、ご自分の経験も是非登録していただき、皆さんで、より良い情報源となるよう、ご協力いただけると幸いです。」


資金調達の概要と今後の展開について

1.アプリの改善、マーケティング費用
不妊治療データ検索アプリ「cocoromi」のさらなるユーザビリティ向上に向けた開発や、医師や企業との合同イベント、キャンペーン等のマーケティング強化費用として使用します。

2.企業への福利厚生導入支援費用
不妊治療をしている社員を支えるための職場環境の構築を目的に、医師やNPOと共に動画やリーフレットの啓発コンテンツの制作費用として使用します。

3.オンライン診療システムの開発費用
通院負荷を低減するための、地域医療ネットワークを活かした新しい不妊治療の診療システムの開発費用に使用します。


今後の展開

アプリのユーザービリティの改善と機能追加
cocoromiアプリでは、今後、薬の服用アラーム機能や病院情報などのユーザー様からリクエストのあった機能を順次追加していく予定です。また、より詳細な分析が可能な個別分析レポート(有料)やオンラインでの医師のセカンドオピニオン等のサポート機能もご提供を予定しております。
同質症例DBの開発 
 また、皆様にこのアプリをご活用いただく事で、2年間で3万人の体外受精のデータを取得する事を目標とし、収集したデータの分析により、個別最適化された治療プロトコールの提供の一助となる、医療機関向けの同質症例DBの開発へ取り組んで参ります。


投資家からのコメント

・江原 ニーナ氏(ANRI)
「体系的な理解や仕事との両立の困難さ、高額の金銭的負担、周囲への相談の難しさが招く精神的負担など、多くの課題が残る不妊治療業界。vivolaは、情報の非対称性解消を起点に、この業界にブレイクスルーを起こすと信じています。代表の角田さんは、目標に一意に取り組む真面目な側面と、複雑に絡み合った業界の課題を根気強く解決するという強い信念を持って人を巻き込む人間的な魅力も兼ね備えており、これから一緒に事業を伸ばしていけるのが楽しみです!」

・宮崎 勇典氏(ANRI)
「不妊は少子化等の大きな社会問題でもありながら、自分自身が年を重ねるにつれて多くの友人らが不妊治療をするという非常に身近な"痛み"でもありました。男女を問わず精神的に大きな負担を強いる不妊治療・生殖医療ですが、未だ科学的にもわからないことが多いと思っています。解くべき課題が沢山ある領域ですが、実直なお人柄と根っからのエンジニアでもある代表の角田さんらと一緒に一つずつ取り組みながら前進させて行きたいと思います。」

・左 英樹氏(DEEPCORE)
「従来、不妊治療患者さんは自分に合った病院や治療法を客観的に選ぶことが難しい環境にあり、結果的に高い転院率や治療の長期化・高額化につながってしまうという根強い課題がありました。また、不妊治療における患者データの活用という面においても、アカデミアやクリニック双方にデータが点在しており、充分に活用されてこなかった現状があります。cocoromiのリリースを皮切りに、角田さんをはじめとするvivola社のメンバーが患者さんやクリニックが抱える課題の解決に取り組み、最終的にはすべての不妊治療患者さんがデータ・エビデンスに基づいた最適な治療法や病院を探すことができる、そんな世界を作ることができると信じています。今後も同社の成長を支援していきます。」


vivola代表取締役 角田夕香里 コメント


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「2020年6月からβ版のWebアプリをリリースし、ユーザーの皆様から改善点や追加機能について沢山のご意見を頂戴し、そのお声をできるだけ反映する形で、この度iOS/android対応のネイティブアプリのリリースさせていただきました。私自身が長年の不妊治療で感じた課題である、「定量的なデータエビデンスへのアクセシビリティ」を改善し、より戦略的に、主体的に治療に取り組める環境を作る事で、後悔のない納得のいく生き方につながると信じています。また、今回ANRI社やDEEPCORE社という強力なパートナーの皆様に投資いただき、優秀な社内人材も参画しましたので、大学や医療機関との連携も強化して、より一層スピーディに医療データの分析を進めていく予定です。
 不妊治療を取り巻く様々な課題に正面から向き合い、1つずつ丁寧に解決の糸口を探り、企業や医療機関、自治体の皆様にもご協力を仰ぎながら、この根深い社会課題に対してしっかりと解決策を考え、社会実装をしてきたいと思っています。1日でも早く不妊治療患者さんの不安と孤独を解消できるよう邁進していきますので、今後ともvivolaをどうぞよろしくお願いいたします。」


vivolaについて

 人生100年時代と言われ、女性の社会進出、晩婚、晩産化が進む現代、ライフスタイルやキャリアの在り方には変化が起きつつあります。しかし、寿命が延びていても女性の出産適齢期は大きく変化しておらず、医学的な妊娠、出産のベストタイミングは、現代の感覚とずれが生じてきています。当社は人生100年時代のライフステージの捉え方を見直し、女性医療を支えるAIサービスを提供してまいります。


会社概要

会社名: vivola株式会社
代表者: 代表取締役 CEO 角田夕香里
設立年月:2020年5月
本社 : 東京都渋谷区渋谷3-6-2 エクラート渋谷5F
URL : https://www.vivola.jp/