女にとってはデートでも男にとってはそうじゃない? 男女が思うデートの定義の違い

前回の記事では、「女性が初めてしたデート」についてリサーチした。
女性の初デートの思い出は、目的場所に行くことよりも「彼と過ごした時間が楽しかった」……という初々しい内容がほとんどだった。

では男性たちの「初めてのデート」はどのようなもので、女性とは何が違うのだろうか?
今回はそれをリサーチしてみたので、「男女の違い」を楽しんでみてほしい。

目次

俺の部屋で


・「大学生になり念願の一人暮らしデビュー。初めて彼女を部屋に呼ぶ時はチョー緊張した! いつもはロクに掃除もしないのに、気合いを入れてベッドカバーやシーツまで洗ってみたけど、さすがに初回からソレを使用することはなかった(笑)。『へえ、意外と部屋キレイなんだね~』なんて話をしながらただお茶をして、彼女が買って来たケーキ食べておしまい……だったけど、あの時ほど気合い入れたことはなかったなぁ~」(40代・物流)

――男性から意外と多かった答えがコレ。「初回から彼の部屋!?」と女性側はビックリするかもしれないが、それは男性と女性の“初デート”の認識の違いによるものなのかも。女性は“中学生時代のハンバーガーショップでのお喋り”をもデートに含めるが、男性が「アレがデートだったな~」と印象深く思い出すのは「もしかして彼女を抱けるかもしれなかったあの機会」だけ……ということなのだろう。

映画館の暗闇で」


・「映画館って“ふたりだけ”って気分になれるでしょ? おまけに暗闇で、手を握っても他人に気付かれない……って状況に憧れてて。嫌がる彼女を当時流行ってたホラー映画へと強引に連れてった初デート。もちろん、いつ抱き付かれてもいいようにと思ってたのに……上映中涙目で恐れおののいてたのは俺のほう(笑)。計画は台無しだわ、彼女にカッコ悪いとこ見られるわでホント泣きたかった。『○○くんて意外と怖がりなんだねえ~』って笑い飛ばしてくれた彼女に頭が下がります……」(30代・精密・計測機器)

――前回の女性編にもあった「映画館デート」だが、男性バージョンは“若干の下心”が含まれているのがポイントだ。男性も女性も上映中の暗闇を利用して、互いの距離をさりげなく縮めたい……というのは同じなのだが、男性の願望はもう少し具体的。このケースでは失敗してしまったが、男性にとっては「手を握る機会」があるかいなかで初デートをカウントするのかもしれない。

彼女の家で!?


・「『ねえ、来週末うちの両親留守なんだ、家に来ない?』と高校時代の彼女に言われ、舞い上がりまくった1週間! 柄にもなく新しい服を買ってみたり、オーデコロンをつけてみたり、コンドームをどう入手しようかと目論んだり……。そして迎えた当日、期待と緊張で震えながら彼女の家に行った俺を出迎えてくれたのは、……彼女のお母さんだった! 『ごめんね~、お母さんたち急に旅行が中止になっちゃったの~』って後から彼女に謝られたけど、あの時みたいなショックと脱力感はいまだ味わったことがない(笑)。結局彼女の一家総出で“おもてなし”されて、夕食をごちそうになった……ホント残念だったなあ(笑)」(30代・医療機器関連)

――これは同情を覚えるエピソードではないだろうか(笑)。今ならばLINEで即座に「両親がいるよ」と連絡がつくのだろうが、現在ほど連絡手段が発達していなかったころはこの手の“不運”に遭遇することも多かったのである。男性の下心たっぷりの初デートにはけっこう困難が伴った……ということなのかも知れない。

男性と女性の“初デート”の違いって?


男性編・女性編のエピソードを見て頂ければ分かるように、女性は“彼との初デート”を“文字通り初めて一緒に出かけた機会”と捉えるのに対し、男性側は“成功した、しないに関わらず、彼女とボディタッチを望めそうな機会”を「最初のデート」と捉えることが多いようだ。これは男性にとってショッピングだけのデートはデートにあらず……というよりも、それだけ男性と女性の「期待値」が違う、と言えるだろう。

また、女性側は「初デート」でのときめきや揺れ動く恋心をエピソードに乗せて語る人がほとんどだったが、男性側の「最初のデート」はドジ話や笑える出来事が多かった(笑)。これは彼女との性的な接触を望む男性側が、初回のデートではいきなりそれを果たせることは少ないゆえに、失敗談になってしまう……ということのなのかもしれない。

気になる男性がいるあなたは、その彼と食事に行く時に、さりげなくこう探りを入れてみると良いかもしれない。

「なんかこれってデートみたいだね~」
「ねえ、これってもしかしてデートなの?」
……と。
そこで彼が「え、ただの食事なんだけど……」と引く様子を見せれば、残念ながら脈はないかも。しかし「そうだね、デートだよ」と言われたら……彼は“あなたと寝たい”という下心アリ、あるいは少なくとも“女性として見ている”可能性はある。
どうぞ“素敵な脈アリのデート”を!
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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