初めてのおせちづくり! 「レンジでつくる筑前煮」で目指せお料理上手♡
お正月と言えば、おせち料理は欠かせない! 数あるおせちの中で1品くらいは手作りしたいところですが、慣れない煮物料理は時間がかかるもの。そんなときの強い味方! 忙しいお正月の準備にお役立ちできるレンジで仕上げる簡単「筑前煮」のレシピです。今回は、 今年初めておせちを手作り人にもおすすめ♡ とっても簡単にできる「筑前煮」をご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね♡
記事の後半には、お正月におせち料理を食べる理由、おせち料理の由来や意味をご紹介します。みんなで囲んで食べるお正月に話のネタになること間違いなしです♡
鶏もも肉 150g(今回は唐揚げ用のカット済みのものを使用)
人参 1/2本
ごぼう 1本
れんこん 100g
こんにゃく 100g(アク抜き不要の商品)
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ4
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
ごま油 小さじ2
水 50ml
ごま油を入れることで、香ばしさがプラスされます。レンジ調理だと炒める作業がないので、コクがない状態になりがちですが、ごま油を入れれば解決します!
鍋で仕上げる煮物と違って、調理中品水分を飛ばすことが難しいレンジ調理。仕上げに放置しておくことで、水気が飛び、味が馴染みます。※味の馴染みが薄いなと感じた場合は、レンジ調理後に鍋で水分を飛ばすと◎
肉といろんな種類の野菜が入った筑前煮は、不足しやすい食物繊維やビタミンB群などが含まれ、栄養バランスもばっちりです。歯ごたえの良い根菜類やこんにゃくなど、しっかり噛むことで満腹感・腹持ちも良いです。ダイエット中の方で、カロリー抑えたい場合は根菜類を少なくし、鶏肉やこんにゃくの量を増やすと◎
今ではおせち料理は、お正月に食べるお祝いの料理のことをいいますが、昔はお正月に加え、五節供と呼ばれる特定の日(1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5日間)を祝うため、神様にお供えして御節供(おせちく)と呼ぶものを食べていました。平安時代では貴族間で行われていた行事ですが、江戸時代になると、この行事が庶民の間で広まり、お正月に1年で1番大切なお正月に振舞われる料理となりました。当時は、収穫の報告・感謝の意をこめて、その余地で採れたものをお供えしていたそうですが、時代の変化とともに山海の幸を盛り込んだご馳走料理となり、今のおせちが出来上がったと言われています。
おせちの歴史を学んだ上で、現代のおせちを食べること自体、どんな意味があるのか、おせち料理の豆知識をご紹介します。
今回ご紹介したレシピの筑前煮には、穴が空いているレンコンは、将来の見通しがきくとされる意味、土の中で根を張るごぼうには、家や家業がその土地に根付いて安定するという意味があります。根菜類やこんにゃく、鶏肉、椎茸など、たくさんの種類の食材を一緒に煮ることから、家族が仲良く一緒に結ばれ、末永く繁栄しますようにという願いが込められています。
黒豆にはさまざまな意味があり、マメに働き、マメに過ごせるように、豆のシワからシワができるまで長生きできるようと1年の健康に願いを込めた意味があります。また黒い色は、魔除けの意味を持ち邪気を払い、災いを防ぐと言われています。
主に関東で食べられるものです。昔はイワシを畑の肥料として使い、豊作になったことから、豊年豊作を願ったものになります。
主に関西で食べられるものです。ごぼうには筑前煮で説明したとおり縁起物です。またごぼうをたたくことで運が開くという「開運」の意味を持っています。
紅白という正月にぴったりのめでたい色合いには紅色には魔除け、白色には神聖さを表しています。また半月の形には日の出に似ていることから新年にふさわしい食べ物として重宝されています。
黄色は金運を呼ぶとされ、豊かな1年間を願うもの。また栗は勝ち栗と呼ばれ、縁起の良い食べ物とされています。
くるくると巻かれたかわいい見た目は巻物のように見えることから学問や文化の繁栄の意味を持っています。
数の子はニシンの卵です。ニシンを二親と表し、その粒の多さから子宝や子孫繁栄の意味を持っています。
こんぶにはよろこぶとの語呂合わせから家族の幸せを願う意味が込められています。中に巻くものはニシンなど縁起物の魚が多いです。
おせちの中でも中心に置かれ、ひときわ目立つ海老。背が曲がっていることから、腰が曲がるまで長生きできますようにという長寿の願いが込められています。また、海老は脱皮することから命が新しく続いていくこと、出世を願う意味もあります。
いかがでしたか? 良い1年が送れるよう、たくさんの願いが込められたおせち料理。ぜひ作って食べてみてください♡
(倉田 沙也加)
記事の後半には、お正月におせち料理を食べる理由、おせち料理の由来や意味をご紹介します。みんなで囲んで食べるお正月に話のネタになること間違いなしです♡
【お正月に食べるおせち料理】初めて作る人にもおすすめ! レンジで簡単筑前煮
筑前煮の材料 <2〜3人前>
鶏もも肉 150g(今回は唐揚げ用のカット済みのものを使用)
人参 1/2本
ごぼう 1本
れんこん 100g
こんにゃく 100g(アク抜き不要の商品)
たれ
砂糖 大さじ2
醤油 大さじ4
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
ごま油 小さじ2
水 50ml
あると便利なジッパー
筑前煮の作り方
1.材料を切ります。人参は乱切りに。ごぼうは5cm幅に切り半分に切り、水にさらします。れんこんは乱切りし、水にさらします。こんにゃくは一口大に手でちぎります
2.耐熱容器に全ての材料(たれを含む)を入れます。ふんわりとラップし、600Wのレンジで10分加熱します
3.ラップをはずし、蒸気を逃がしましょう。そのまま常温で冷まし、水気を飛ばします
4.器に盛り付ける。※おせちはお重に詰めます
知ってると「さすが♡」って言われるかも! 「筑前煮」の豆知識♡
筑前煮のポイント
ごま油
ごま油を入れることで、香ばしさがプラスされます。レンジ調理だと炒める作業がないので、コクがない状態になりがちですが、ごま油を入れれば解決します!
余熱で蒸気を逃すこと
鍋で仕上げる煮物と違って、調理中品水分を飛ばすことが難しいレンジ調理。仕上げに放置しておくことで、水気が飛び、味が馴染みます。※味の馴染みが薄いなと感じた場合は、レンジ調理後に鍋で水分を飛ばすと◎
筑前煮の栄養ポイント
肉といろんな種類の野菜が入った筑前煮は、不足しやすい食物繊維やビタミンB群などが含まれ、栄養バランスもばっちりです。歯ごたえの良い根菜類やこんにゃくなど、しっかり噛むことで満腹感・腹持ちも良いです。ダイエット中の方で、カロリー抑えたい場合は根菜類を少なくし、鶏肉やこんにゃくの量を増やすと◎
なぜお正月におせち料理を食べるようになったの?
今ではおせち料理は、お正月に食べるお祝いの料理のことをいいますが、昔はお正月に加え、五節供と呼ばれる特定の日(1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5日間)を祝うため、神様にお供えして御節供(おせちく)と呼ぶものを食べていました。平安時代では貴族間で行われていた行事ですが、江戸時代になると、この行事が庶民の間で広まり、お正月に1年で1番大切なお正月に振舞われる料理となりました。当時は、収穫の報告・感謝の意をこめて、その余地で採れたものをお供えしていたそうですが、時代の変化とともに山海の幸を盛り込んだご馳走料理となり、今のおせちが出来上がったと言われています。
おせち料理の意味
おせちの歴史を学んだ上で、現代のおせちを食べること自体、どんな意味があるのか、おせち料理の豆知識をご紹介します。
筑前煮(煮しめ)
今回ご紹介したレシピの筑前煮には、穴が空いているレンコンは、将来の見通しがきくとされる意味、土の中で根を張るごぼうには、家や家業がその土地に根付いて安定するという意味があります。根菜類やこんにゃく、鶏肉、椎茸など、たくさんの種類の食材を一緒に煮ることから、家族が仲良く一緒に結ばれ、末永く繁栄しますようにという願いが込められています。
黒豆
黒豆にはさまざまな意味があり、マメに働き、マメに過ごせるように、豆のシワからシワができるまで長生きできるようと1年の健康に願いを込めた意味があります。また黒い色は、魔除けの意味を持ち邪気を払い、災いを防ぐと言われています。
田作り
主に関東で食べられるものです。昔はイワシを畑の肥料として使い、豊作になったことから、豊年豊作を願ったものになります。
たたきごぼう
主に関西で食べられるものです。ごぼうには筑前煮で説明したとおり縁起物です。またごぼうをたたくことで運が開くという「開運」の意味を持っています。
紅白かまぼこ
紅白という正月にぴったりのめでたい色合いには紅色には魔除け、白色には神聖さを表しています。また半月の形には日の出に似ていることから新年にふさわしい食べ物として重宝されています。
栗きんとん
黄色は金運を呼ぶとされ、豊かな1年間を願うもの。また栗は勝ち栗と呼ばれ、縁起の良い食べ物とされています。
伊達巻
くるくると巻かれたかわいい見た目は巻物のように見えることから学問や文化の繁栄の意味を持っています。
数の子
数の子はニシンの卵です。ニシンを二親と表し、その粒の多さから子宝や子孫繁栄の意味を持っています。
昆布巻き
こんぶにはよろこぶとの語呂合わせから家族の幸せを願う意味が込められています。中に巻くものはニシンなど縁起物の魚が多いです。
海老
おせちの中でも中心に置かれ、ひときわ目立つ海老。背が曲がっていることから、腰が曲がるまで長生きできますようにという長寿の願いが込められています。また、海老は脱皮することから命が新しく続いていくこと、出世を願う意味もあります。
いかがでしたか? 良い1年が送れるよう、たくさんの願いが込められたおせち料理。ぜひ作って食べてみてください♡
(倉田 沙也加)
ライフスタイルに関する人気キーワード一覧
この記事を書いたライター
倉田 沙也加
フードコーディネーター。大手食品商社にて2年勤務後、独立。料理番組出演、料理動画サービスレシピ制作・撮影、料理記事の執筆や講師など多岐にわたり活躍。真似しやすく簡単な家庭料理のレシピ制作を得意とする。2017年〜渡星し、シンガポールにて弁当レシピを開発・販売。和食の発信に務めた。「手作り料理で大切な人を大事にできる社会を創る」ことを目標に掲げ活動中。