好きなモノがあるって楽しい!「マニアック」を追求することvol.2~プロテインマニア森口ひろ子~
誰にも理解されなくても、自分の好きなモノを追求する。好きなことを考えたり、楽しんだり、見たりしているときこそ、その人がその人らしく輝く瞬間です。「わたしって変なのかな?」そうやって“自分らしく輝くこと”を諦めないで!
今回は、これまで200種類以上のプロテインを試してきて、現在プロテインの商品監修にも携わっているというプロテインマニアの森口ひろ子さんにお話を伺いました。
はじまり
「ズボラなわたしでも続いた美容法」
Q.プロテインを好きになったきっかけは?
最初の出会いは、大学時代に友達のプロテインを味見させてもらったとき。印象は最悪で、“ムキムキになりたい人が無理して飲むマズいモノ”でした。再会したのは、地元福岡で婚活に失敗したあと。2度目の上京で、本気でダイエットに励んでいたのですが、ジムでレッスン終わりに飲むプロテインがおいしくて。今のプロテインってこんなにおいしくなっているんだと気づきました。しかし、仕事と運動の両立は続かず断念。
“食事改善”に切り替え、プロの方にアドバイスをもらったら、わたしの食事は“タンパク質が足りていない”ことがわかりました。とはいえ、お肉や魚といったタンパク質を毎日料理して摂るのは大変と悩んでいた矢先、ジムで飲んだプロテインのことを思い出したんです!
「プロテインを食事の一部に取り入れれば、結構ラクにタンパク質を補えるかも」そこからトレーナーや医師のアドバイスのもと、“プロテインでタンパク質を摂る生活”をはじめました。運動はしないので短期間で結果はでませんが、タンパク質を食前に摂るとお腹がいっぱいになるのでドカ食いが減り、カロリー摂取量も減りました。3ヵ月~半年くらいで少しずつ痩せていきましたね。美容面でも髪のボリューム感がでてきたり、爪が強くなったり、肌荒れが軽減されてきたり(※)。ラクだし、おいしいし、プロテインってすごくいいじゃん!とのめりこんでいきました。
Q.周りの反応は?
プロテインを飲んでいると言うと、「え?」と困惑されることが多かったです。「本当はすごいんだよ」と言ってもなかなか伝わらなかったので、『プロテインひろこ』というSNSアカウントでこっそり発信しはじめました。こっそりはじめたのは、友達にドン引きされる気がしていたから。実際に会社ではバレてしまい、笑い者にされました(笑) それでも、プロテインはただ誤解されているだけだと“可能性”を信じていたので、発信は続けました。
Q.プロテインを飲み続けるモチベーションは?
自分がプロテインに助けられたので、魅力をわかってもらいたい気持ちが大きいです。最初はお店をつくろうと考えました。粉を溶かして飲むって人工的な感じがするので、“プロテインスムージー”として展開すれば、“もっと気軽でおしゃれなもの”として広まるのではと。でも、お店は色々な壁があり断念。
そのとき、よく考えたら“普通の人(鍛えていない人)”でプロテインを語る人って誰もいないと気づいたんです。そこから、「運動しなくても飲んでいい」とわかってもらうには、先に認知をもっと広める必要があると考え、『運動しないプロテイン愛好家』として活動を開始しました。
これから
「ストイックに追い求める“みんながプロテインを飲む世の中”」
Q.仕事と趣味の両立は?
最多で3社同時に働いていたことがあって(笑) 当時はお店を持ちたい目標があったので、スムージー屋で店舗経営やレシピを学び、制作会社で媒体との関係づくりやコンテンツづくりを学び、食のマーケティング会社でPRやプロモーションを学びと、プロテインを世に広めるために必要な武器を身につけるため、「最短で習得していく!」と寝る間も惜しまず働いていました。自分でもよくやっていたなと思います。
しんどいときもありましたが、「ブームがくるはずだ!」と確信があり、“オリンピックまではやり抜く”と活動のゴールを決めていたので、駆け抜けられたのかもしれません。オリンピックは延期になってしまいましたが、実際にブームの波がきたことで、これまでの努力が報われたようでうれしかったです。
Q.今後挑戦していきたいことは?
より多くの人、特に体を鍛えていない人にプロテインの正しい知識を広めていきたいです。プロテインフードは増えつつありますが、まだ少し値段が高いんですよね。買いやすい世の中にするのが理想。たとえば、タンパク質を増やしたパンなど、身近で手に取りやすい商品の開発にもチャレンジしていきたいです。
思い入れのあるプロテインBEST5
1位 24/7Workout「ORIGINAL PROTEIN チョコ味」
「プロテインはまずい」という思い込みを変えてくれたプロテイン。一般向けには売っておらず、手に入りにくくなってしまいました。人生が変わるきっかけをつくってくれたプロテインなので、ほとんど残っていない袋を飲み切らずに大事にとっています。
2位 タマチャンショップ「タンパクオトメ すこやか朝バナナ味」
はじめて監修したプロテインです。もともと『タンパクオトメ』が好きで、いちファンとしてメディアでも紹介していました。「ご一緒しませんか?」と声をかけていただいたときは、とってもうれしかったです。朝はタンパク質が摂りにくいので、サッと準備ができて、しっかり栄養補給ができる“毎朝飲みたい美容専用プロテイン”を目指しました。
「1杯で25種もの栄養が摂れるズボラ仕様」「溶けやすくおいしい」「添加物をつかわない」と、わたしのわがままを詰め込んでいます!アレンジがしやすく、ヨーグルトや黒ゴマ、カカオパウダーと組み合わせて飲んでもおいしいですよ。
3位 DNS「プロテイン ホエイ 100」
1人で多くの種類のプロテインを飲むのは限界があります。今はシェアハウスに住んでいるので、共有スペースに置いて、誰でも自由に飲めるようにしています(笑) 飲み比べてもらって、感想を聞くことも。運動習慣がない人が多いので、客観的な意見をもらえます。みんなの消費ペースが一番早いプロテインが、DNSの『プロテイン ホエイ 100』。このプロテインを飲んで「あ、プロテインっておいしいんだね」と認識が変わり、習慣化した子もいます。初心者でも飲みやすいプロテインです。
4位 ゴールドスタンダード「100%ホエイプロテイン」
世界シェアNO.1の大人気プロテイン! コスパ・タンパク質の量・味のバランスがパーフェクト。もちろんわたしは美容のためにヘルシーなおやつとして飲んでいますが、プロテインの原点はやはり“筋トレ”。筋トレをしている人たちから支持される定番プロテインです。エクストリームミルクチョコ味がお気に入り!
5位 次々新商品が登場する「プロテインバー」
プロテインのマーケットをガラッと変えたのが、コスパのいい“プロテインバー”。去年マツキヨオリジナルブランド『matsukiyo LAB』とアサヒがプロテインバーを発売してから、マーケットがグッと広がりました。最近発売されたTOP VALUのプロテインバーは、1本98円の破格。150円でも驚きましたが、98円で15gのタンパク質が入っているコスパのよさはまさに革命です!
インタビュー中、“プロテインの魅力を広めたい”森口さんの熱い想いがひしひしと伝わってきました。「共感してもらえないのが怖い」と考える前に、あなたの好きなモノの魅力を信じることが大切。可能性を信じ、発信し続ければ、周りにもその熱意が伝わり、一緒に楽しめる環境が整うのかもしれません。
周りに共感し合える仲間がいない、忙しくて時間を確保できないそんなあなたも自分のペースで好きなモノを追い続けてみて!
今まで200種類以上ものプロテインを試してきた、運動しないプロテイン愛好家。『プロテインひろこ』の愛称で雑誌、テレビや新聞と幅広いメディアで活動中。今まで筋肉をつけるために飲むイメージの強かったプロテインを、きれいになる方法の一つとして提案しているInstagramは多くの女性の支持を集めている。自身が監修した『タンパクオトメ』、『プロテイン餃子』はメディアで取り上げられるほどの反響。
※プロテインの効果効能については個人の感想です。個人差があります。
photograph:Hirotsugu Soda