【本日ドキュメンタリー公開】森と、ピアノと、 「計画」を手放すことから始まった、ものがたり。

作為のない軌跡を収めたドキュメンタリー『森と、ピアノと、 紡がれていく物語』を公開。

株式会社とわいろ(本社:長野県茅野市、代表取締役:廣瀬明香)は、1日ひとり限定のプライベート空間「森と、ピアノと、 」につきまして、構想から5年の軌跡を収めたドキュメンタリー映像『森と、ピアノと、 紡がれていく物語』を、本日2025年6月13日(金)より公式サイトにて公開いたしました。
ドキュメンタリー映像『森と、ピアノと、 紡がれていく物語
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1965年製のオールドヤマハと呼ばれるグランドピアノ。まだ大量生産に舵を切る前、合成樹脂やプラスチックではなく、膠や鹿の皮などの自然素材が用いられ、職人の手仕事によってつくられた、希少な時代の一台です。(C) Tetsushi Ishibashi


このドキュメンタリーは、ひとりの想いとたくさんの対話から生まれた一枚のスケッチが、さらに人と自然との出会いを重ねるなかで、想像もしなかった豊かな物語へと育っていく記録です。

大切にしたのは、単なる『自然(Nature)』ではなく、『自然体(Natural)』であること。
その思想から、建築は土地の声に耳を澄まし、そこにある石や土と対話するように形づくられました。計画や作為を超え、森が、ピアノが、そして関わる人々の想いが重なり合い、物語が自然と「紡がれていく」。その軌跡を捉えました。

効率やスピードが求められる現代社会のなかで、あえて立ち止まり、コントロールできないものに身を委ねる時間。この場所に流れる空気や時間の源泉を、映像を通して感じていただくことで、私たちがいま本当に求めている豊かさについて、共に考えるきっかけとなることを願っています。


森の中にたたずむ建築 (C) Tetsushi Ishibashi

■ドキュメンタリーで描かれること
構想から5年、2024年10月の上棟式を経て完成に至るまで。森の声や偶然の出会いに導かれ、物語が自然と生まれてくる様子を、ありのままに映し出しています。

森の呼吸を整える、はじまりの時: 建築より先に、森が心地よくあることを目指した数年間の軌跡。

土地と対話する建築: そこにある石や土の声を聴き、変化し続ける森に寄り添うように形づくられていく様子。

「育てていく建築」という想い: 困難な現場を支えた、職人たちの哲学と2024年10月の上棟式の記録。

響き合うピアノと自然: 人工物でありながら、森の一部として静かに佇む木製のピアノが象徴する、自然との共生の形。

無数のご縁が紡ぐ、ものがたり: クラウドファンディングから始まった、多くの人々の想いが重なり合う瞬間。

■代表・廣瀬明香よりメッセージ
このプロジェクトのはじまりは、「森の中でピアノを弾いてみたい」という、ひとつの小さな想いでした。 でもそれを口にしてみたら、「面白いね」と言ってくれる人や、共感してくれる人がいて、少しずつ仲間が増えていきました。

気づけばこれは、私ひとりの夢ではなく、みんなのプロジェクトになっていきました。 私自身、これまでどこかで「誰かの期待に応えるように生きてきた」と感じていました。 だからこそこの空間では、誰かの目を気にせず、自分の“好き”に没頭できる時間をつくりたかったのかもしれません。

「没頭と解放」というテーマのもと、建築という“作為”そのものとどう向き合うか。 自然とはどんな感覚なのか── そんな問いを抱えながら、この場所は、森の声や人との関係性の中で少しずつ形づくられていきました。

なにかを押しつけるのではなく、ここに流れる空気感が、訪れた人の感覚にそっと語りかけてくれるような、そんな余白のある空間になっていたらうれしいです。

この映像は、想いが重なり合っていった日々の記録であり、 その過程こそが、何よりかけがえのない価値だったのだと、あらためて感じています。 たくさんの人の想いや手が重なり、そこに集まっていった見えないエネルギーのようなもの。 それがこの空間に満ちていることが、映像からも伝われば幸いです。

■「森と、ピアノと、」施設概要
「森と、ピアノと、」はおひとりさま限定のプライベート空間です。森に抱かれた空間で、“好き”に没頭し、本来の自分と静かに向き合うひととき「とっておきのおひとりさま時間」をお届けします。

予約方法: 公式サイト(https://morito-pianoto.com/)より受付中
・1日プラン(9:00~17:30)…80,000円(税抜)
・半日プラン(13:00~17:30)…36,000円(税抜)


(C) Tetsushi Ishibashi

■本件を多角的に捉える3つの視点
私たちの取り組みは、以下のようなテーマや文脈で捉えていただくことも可能かと存じます。
記事をご検討いただく際の、ひとつの参考としてお役立ていただけますと幸いです。

1.タイパ社会への、静かな問いかけ
効率や計画性が重視される現代に、「作為を手放す」「余白に委ねる」という体験は、ウェルビーイングや精神的な豊かさを求める読者層にとって、新しい価値観を考えるきっかけをご提供できるかもしれません。

2."ものがたり"が主役の場所づくり
完成形を提示するのではなく、場所が紡いでいく「物語のプロセス」そのものを共有していくアプローチは、共感を軸とした新しいブランド構築のあり方として、ひとつの事例になる可能性を秘めていると考えています。

3.人と自然の"対話"から生まれる建築思想
素材の是非ではなく「自然体なあり方」を追求する建築思想は、サステナブル建築やデザインの文脈において、新たな視点を提供するものと捉えることもできます。プロセスそのものが価値となる、これからの空間づくりを考える上での一助となるかもしれません。

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社とわいろ 広報担当
Email:mori.to_piano.to@towairo.world

■会社概要
社名:株式会社とわいろ
本社所在地:〒391-0001 長野県茅野市ちの3502番地1 ベルビア2階 ワークラボ八ヶ岳 221
代表取締役:廣瀬明香
設立:2023年8月16日
事業内容:「森と、ピアノと、 」の施設運営、アートイベントの企画、心豊かな時間を提案する事業等 HP:https://morito-pianoto.com/