彼氏とケンカした!かなりまずい状況。こんなときどう行動するのが正解?

彼氏とケンカしたときは、彼女が彼氏より先に、ケンカしたことを忘れてあげる、それができなければ、忘れたふりをしてあげるというのが正解です。


男心から見た場合は、それが正解です。という言い方は、女性の方が「オトナ」になりましょうと解釈できるわけで、女性に苦労をかけてばかりでなんだか申し訳ないですが、でも男性ってなぜかそんな風にできているのです……。

目次

彼氏とケンカした!そんな時どうするのが正解?


ケンカした時彼氏は何を考えているの?


彼女とケンカした時、彼氏が心の中で何を思っているのかといえば、「いつ態度を改めようかな」です。ケンカの後、彼氏は彼女に高圧的に出てしまった自分に戸惑っています。


同時に、そのような自分を後悔しています。まるっといえば、彼は彼なりにケンカして悪かった、彼女に謝りたいと思っているのです。がしかし、彼が謝ることはほとんどありません。その理由が「男のプライド」などという言葉で説明されることがあるけれど、それでは「ちゃんと言えていない」のです。

男性は、なぜだか過去に生きがちなのです。過去とは、済んだことです。つまり、ケンカの例でいえば、ケンカ真っ最中が過去です。対して、今とは、ケンカが終わって彼女に詫びたい(でも詫びれない)と思っている時のことです。男性は過去に生きがちな生き物だから、「今」をないがしろにしちゃうんですね。「今」詫びたいと思っても、ケンカ真っ最中の、彼女に対して怒り狂っている自分が心を支配してしまって、「今」を「今」として生きられないのです。

「ケンカはもう終わり」と言ってあげる


そのような彼氏を、ケンカの翌日もその翌日も、ずっと放置しておくとどうなるのか?


彼はずっと、詫びたくても詫びられないという葛藤に支配されたままです。彼女に謝りたいという気持ちと、心が過去に支配されてしまって謝りたくても謝れないという気持ちの葛藤って、なかなかのものです。

簡単にいえば、生きている心地がしないのです。彼女がいるにもかかわらず「おれは天涯孤独なんだ」などと思ってしまうのです。心に北風が吹き荒れ、今後一切ハッピーなことなど起こらないように思えてくるのです。なぜならその葛藤は、誰かが「今」を教えてあげないと終わらないからです。

「もうケンカは終わったんだよ。今はたたかい飲み物でも飲んで、2人でまったりしようよ」例えば誰かがこう言ってあげないと、彼はずっと「天涯孤独」なのです。では誰がそれを言ってあげる?あなたしかいないじゃないですか。

「さっきはごめんね」とハグしてあげる


彼の彼女であるあなたが、彼に「ケンカはすでに終わっていること=今は、ケンカをしていたさっきとは違うこと」を教えてあげるのです。あなたが彼氏に時を告げる鐘を鳴らして「今」を教えてあげるのです。「今」は「さっき」とは違って、ケンカのない新しい時なのだよ、と。


すなわち、(あなたにご苦労をおかけしますが)、彼女の方から「さっきはごめんね」と言ってあげて、温かなハグをするのです。

男性って、愛のある世界がどのような世界なのかを知っています。でもそこへひとりでは行けないんですね。なぜかわからないけど、彼女(とか、彼女の愛)といったものがないと、男性は愛の世界にひとりで行けないのです。だから、彼氏とケンカしたときは、彼女が先に詫びて、彼女が彼氏の手を引いて愛ある世界へと導いてあげる必要があるのです。

ちなみに、そのような彼女のご苦労が結実するのは、結婚後5年くらい経ったときです。常に彼女が先に詫びる人、つまり、人間的に「先輩」であり「おねえさん」であれば、一族の長(おさ)は、自然と彼女に決まります。言うまでもなく、あなたが長です。ということは、旦那のことを、(もしあなたがそうしようと思えば)生涯、子分として付き従わせることができるのです。

彼氏とケンカしたら彼女の方が先に謝るというのは、長い目で見れば、かなり「おいしい」話なのです。

※参考 キルケゴール・S(鈴木祐丞訳)『死に至る病』講談社(2017)

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(ひとみしょう/作家・コラムニスト)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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