あんなにラブラブだったのに……男性が急に「彼女を振る理由」って?
あんなにラブラブだったのに急に彼女を振る男性心理について、今回は一緒に見ていきたいと思います。まずひとつ言えることは、彼女にとっては「急」であっても、彼にとっては「前から考えていたこと」だということです。まずはその説明からしましょう。
女子が彼と別れたいと思えば、その気持ちを正直に彼に伝えますよね?「ちょっと話がある」とかと自分から切り出して、ちゃんと話をしたうえで別れるというのが、おそらく多くの女子に共通する「別れ方」ではないでしょうか。
つまり、女子って自分が考えていることを相手に正直に伝えるのが「うまい」んですね。対して男は、彼女と別れたいと思っても、その気持ちを彼女に言えず言えないまま半年くらい過ぎて、いい加減「言えなさ」が自分でイヤになり急にプツっと終わるのです。
そのような男子の性向って、子どもの頃お母さんになにかを言えないときの「言えなさ」がベースになっています。た例えば、部活でレギュラーの座を下ろされたという、本人にとって不名誉なことをお母さんにさっと言える男子は、そう多くありません。たいていは、「そんなことを言ったらお母さんに叱られるかな」と思って言えません。あるいは「そんなことを言ったら、部活に協力的な母を傷つけることになるから言えない」と思います。
そうやって、子どもの頃から「言えなさ」と葛藤してきた男子は、大人になって、今度は彼女に対しての「言えなさ」に葛藤するようになるのです。
――彼女が自分のことを愛してくれているのはわかる。おれも彼女のことが好きだ。でも、彼女とは結婚できないからサヨナラを言わなくてはいけない。でも彼女にサヨナラと言えば、彼女が傷つくし、おれが悪者になってしまう。だから言いたくても言えない。これが彼の本音なのです。
以上の話のベースには、女子は「今」を生きており、男子は「過去」に生きているという端的な事実があります。女子って、たとえば「キラキラ」したデートとか、彼氏と「ラブラブ」とか、そういうのを楽しむのがうまいですよね?キラキラもラブラブも、「今目の前で起きていること」ですよね?
対して、男子は……「キラキラ」や「ラブラブ」を怖いと思っています。キラキラした「今」を生きるのは好きだけど、でもそのキラキラって実体がないからいつ終わるかわからないでしょう?そのわからなさを味わうくらいなら、地に足の着いた堅実な生き方をしたいと男は思っているのです。
そう思うと、言葉の世界に生きるようになります。キラキラとかラブラブなどという「それ以上言葉にしづらい動的な空気感」ではなく、「これはこうです」と言葉で説明できる世界に生きるようになるのです。言葉というものは「過去」だから、彼は過去に生きると言えるのです。
つまり、「今」自分が感じたり考えたりしていることに素直に生きられなくなるのです。「今」彼女と別れたいという気持ちを、「今」彼女に伝えればいいものを「これを言ったら彼女は哀しむかな」「おれが悪者扱いされるかな」などと、言葉を使って逡巡するから、いつまでもサヨナラを言えないのです。で、いい加減、言えなさに自分でイヤになった頃、彼は彼女のLINEをブロックし、音信不通になるのです。それを彼女の方から見たら「彼は急にわたしのことを振った」となるのです。
相手のことがどれだけ好きでも、相手が持っている「生きるうえにおいて前提としている感覚」は、わからないんですよね。彼が過去に生きているということも、ふつうに交際していたらわからないでしょうし、過去に生きている彼の感覚を理解しろと言われてもきっと困るでしょう。男が生きるうえで持っている前提条件は、「過去に生きる」です。
対して女子は、「今」を楽しみつつ生きています。この男女の「前提」における乖離が、「急」な別れを生むのです。
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彼氏がいるのに「なんとなく不安になってしまう……」その原因と解決法とは
彼氏が「こんな彼女なら手放さない!」と思う女子って一体どんな女子?
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
男性が急に「彼女を振る理由」って?
理由1.男は「言えなさ」を抱えている
女子が彼と別れたいと思えば、その気持ちを正直に彼に伝えますよね?「ちょっと話がある」とかと自分から切り出して、ちゃんと話をしたうえで別れるというのが、おそらく多くの女子に共通する「別れ方」ではないでしょうか。
つまり、女子って自分が考えていることを相手に正直に伝えるのが「うまい」んですね。対して男は、彼女と別れたいと思っても、その気持ちを彼女に言えず言えないまま半年くらい過ぎて、いい加減「言えなさ」が自分でイヤになり急にプツっと終わるのです。
理由2.お母さんに対して言えないのと同じ
そのような男子の性向って、子どもの頃お母さんになにかを言えないときの「言えなさ」がベースになっています。た例えば、部活でレギュラーの座を下ろされたという、本人にとって不名誉なことをお母さんにさっと言える男子は、そう多くありません。たいていは、「そんなことを言ったらお母さんに叱られるかな」と思って言えません。あるいは「そんなことを言ったら、部活に協力的な母を傷つけることになるから言えない」と思います。
そうやって、子どもの頃から「言えなさ」と葛藤してきた男子は、大人になって、今度は彼女に対しての「言えなさ」に葛藤するようになるのです。
――彼女が自分のことを愛してくれているのはわかる。おれも彼女のことが好きだ。でも、彼女とは結婚できないからサヨナラを言わなくてはいけない。でも彼女にサヨナラと言えば、彼女が傷つくし、おれが悪者になってしまう。だから言いたくても言えない。これが彼の本音なのです。
理由2.女子は「今」を生き、男子は「過去」に生きている
以上の話のベースには、女子は「今」を生きており、男子は「過去」に生きているという端的な事実があります。女子って、たとえば「キラキラ」したデートとか、彼氏と「ラブラブ」とか、そういうのを楽しむのがうまいですよね?キラキラもラブラブも、「今目の前で起きていること」ですよね?
対して、男子は……「キラキラ」や「ラブラブ」を怖いと思っています。キラキラした「今」を生きるのは好きだけど、でもそのキラキラって実体がないからいつ終わるかわからないでしょう?そのわからなさを味わうくらいなら、地に足の着いた堅実な生き方をしたいと男は思っているのです。
そう思うと、言葉の世界に生きるようになります。キラキラとかラブラブなどという「それ以上言葉にしづらい動的な空気感」ではなく、「これはこうです」と言葉で説明できる世界に生きるようになるのです。言葉というものは「過去」だから、彼は過去に生きると言えるのです。
つまり、「今」自分が感じたり考えたりしていることに素直に生きられなくなるのです。「今」彼女と別れたいという気持ちを、「今」彼女に伝えればいいものを「これを言ったら彼女は哀しむかな」「おれが悪者扱いされるかな」などと、言葉を使って逡巡するから、いつまでもサヨナラを言えないのです。で、いい加減、言えなさに自分でイヤになった頃、彼は彼女のLINEをブロックし、音信不通になるのです。それを彼女の方から見たら「彼は急にわたしのことを振った」となるのです。
相手のことがどれだけ好きでも、相手が持っている「生きるうえにおいて前提としている感覚」は、わからないんですよね。彼が過去に生きているということも、ふつうに交際していたらわからないでしょうし、過去に生きている彼の感覚を理解しろと言われてもきっと困るでしょう。男が生きるうえで持っている前提条件は、「過去に生きる」です。
対して女子は、「今」を楽しみつつ生きています。この男女の「前提」における乖離が、「急」な別れを生むのです。
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彼氏がいるのに「なんとなく不安になってしまう……」その原因と解決法とは
彼氏が「こんな彼女なら手放さない!」と思う女子って一体どんな女子?
(ひとみしょう/作家・コラムニスト)
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この記事を書いたライター
ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。