心が満たされない原因とは?寂しい気持ちを埋める対処法&習慣を紹介
心にどこかぽっかりと穴があいているように感じてしまうことはありませんか?
この記事ではそんな方に向けて、心が満たされない原因を探り、寂しい、楽しくないといった気持ちから抜け出す対処法や、今後そうならないようにするためのおすすめ習慣などをご紹介します。
仕事は順調だし、彼氏も友達もいる。まわりにはすごく充実した生活を送っているように見えているだろうし、実際に恵まれた生活をしている方だと思う。
それなのになぜか毎日が楽しくないし寂しいとさえ感じてしまう……。そんな思いを抱えたことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
生活にはこまってないけど心が満たされないというのは、人によってはぜいたくな悩みととられることもあるでしょう。漠然(ばくぜん)とした悩みなので、人には相談しづらいと思う人もいるかもしれません。
ですが、毎日そんな思いにとらわれながら暮らすのはつらいことです。もし心が満たされなくて寂しい、楽しくないと思っているのなら、原因と対処法を知って、そこから抜け出せるようになりましょう。
はたから見ると充実した生活を送っていてもむなしさを感じてしまう原因はどんなところにあるのでしょうか。
心が満たされない理由はひとつだけではありません。自分の心が満たされない原因を探してみましょう。
向上心が高い人に多いパターンです。
常に自分を高めていきたいという気持ちが強い人は、自分の目標に向けての努力をおしまないので周囲の評価も高く、仕事でも成功しやすい反面、常に今の自分はまだまだ未熟だと考えてしまいがちです。
向上心が高いことは長所でもありながら、どれだけ頑張って結果を出しても、なお理想の自分と今の自分のギャップに落ち込み、心が満たされない原因になってしまうのです。
人からほめてもらっても、それが皮肉に聞こえてしまうということはありませんか?
誰にでも良いところと悪いところがありますが、自分の良いところに目がいかず悪いところばかり気にしてしまっているのかもしれません。
そうなると、まわりの人の言動を素直に受け止められなくなって、人間関係もぎくしゃくしてしまいます。あまりにコンプレックスにばかりとらわれてしまうと、いつまでたっても心は満たされません。
仕事でも勉強でも、あるいは料理やメイクでも、自分が思い描いた結果にならなくてイライラしたことはありませんか?
ここぞというときの失敗ならともかく、日常的にそういった感情を抱いているようであれば、あなたは完璧主義者なのかもしれません。
晴れの日もあれば雨の日もあるように、毎日のコンディションはそのときどきで変わります。何にしても同じレベルの結果をずっと出し続けることは難しいでしょう。
常に何もかも完璧にしておきたい人は、それができなかった自分にイライラしてしまうので、心が満たされづらい状況にあります。
最近では特にSNSを通して、友人・知人にかぎらずいろいろな人のライフスタイルやファッションを毎日目にします。
キラキラと輝くような生活を送っている人たちを見て、自分はなんてつまらない毎日を送っているんだろうかと考えてしまっていませんか?
あの子は彼氏がいてラブラブ、この子は仕事がばりばりのキャリアウーマンで、この人はいつもすごくオシャレできれい、みんな私よりも幸せそう……、そんな風に考えはじめてしまうと、自分の心が満たされることはありません。
彼氏や夫がいても、心が満たされなくて寂しいと思っている方もいるでしょう。
特に、自分は相手のことが好きなのに相手からは同じだけの愛情を感じられない、あるいは浮気をされたことがあるなど、恋愛関係・夫婦関係においてその気持ちが対等ではないと感じている場合は、なかなか心が満たされません。
反対に自分が相手に対してそれほどの愛情を感じられない場合や、求められている愛情を返せない場合もまた、彼氏や夫がいても心が満たされない原因となります。
満たされないとひとことにいっても、その中には寂しさ、不安、孤独、むなしさ、あるいは言葉にうまくできないけどただモヤモヤするなど、さまざまな感情があります。
心が満たされないときの心理は一体どんなものでしょうか。
心が満たされていないと、何をしてもネガティブな面に目がいってしまいます。
友達と遊んだり、彼氏とデートしたり、楽しいはずのことでも相手の言動に対して「本当は相手はこんなことしたくないんじゃないだろうか」とか「本心で言ってるのかな」と、すべてを疑った見方でとらえてしまうので、なかなか心の底から楽しめません。
自分の良さを認められないと心が満たされないということは前項でもご紹介しました。
自分で自分を認められない人は、かわりに他者に自分を認めてもらいたいと思うようになります。そこで彼氏や友人がいないと、自分は孤独だとか誰からも愛されないと感じて寂しい気持ちになってしまうのかもしれません。
心が満たされていない人は、わけもなく不安におそわれることがよくあります。
心が満たされていないということは、言いかえれば自分になにか足りないところがあると常に感じているということで、そんな気持ちが急な不安を引きおこす原因となります。
一方で、まわりからは何が原因でそんな不安におそわれるのかなかなか理解してもらえず、それがまた余計に孤立感へとつながっていきます。
寂しかったり、つらかったりというわけではないけれど、とにかく毎日が退屈で心が満たされないという人もいます。
朝起きて、会社に行って仕事をして、あとは帰ったら寝るだけ……、そんな日々をひたすらくり返していく中で、自分の人生には何も楽しいことがないと感じ、どこか満たされない思いを抱えるのです。
心が満たされないとき、人はどういった行動に出てしまうでしょうか。
自分の行動に当てはまるものがある方は、自覚がなかったとしてもどこか心が満たされていないのかもしれません。
人は心が満たされないとき、何か代わりのもので満たそうとします。
よくあるのは甘いものや脂っこいものなど、普段はなるべく食べないように我慢しているものを一気に“どか食い”して、胃を満たすこと。
実はこの食べたいものをおもいっきり食べるという行動は、人体に幸福感をもたらすエンドルフィンという脳内物質の放出をうながすと言われており、実際に胃だけでなく心を満たしてくれる行動でもあります。
ですが、もちろん体に良くありませんし、後から後悔してしまうことを考えると決しておすすめの行動とはいえません。
食べものではなくお酒に逃げてしまう人もいます。お酒は飲むと良い気分になり、寂しさやイライラを忘れさせてくれます。
ですが、満たされない心を埋めるために飲んでいると次第に摂取量は増えていきます。ひとりで飲んでいる場合は特に酒量が増えていることを自覚しづらく、気づいた頃にはアルコール依存症になってしまっていることも。
特に女性は体質的に、男性よりも少ない飲酒量・飲酒期間でアルコール依存症になりやすいといわれています。一度アルコール依存症になってしまうと心が満たされないどころか、健康にも人生にも大きな影響をおよぼします。
寂しくてついついお酒を飲んでしまうという人は、一度自分の飲み方について冷静に見直してみましょう。
女性はショッピングでストレス発散という方も多いでしょう。満たされない心を物で埋める行動です。確かに新しいものを買うとウキウキしますよね。
心が満たされない人は自己肯定感が低い傾向があり、高価なブランドのアイテムを買うことで自分の価値を高めたいという思いもはたらくようです。
ですが、ものを買ってウキウキする心は長続きせず、たいていの場合、本当に欲しいものを厳選してひとつ買うというよりも、ちょっといいなと思ったものを次々と買っていく行動に出てしまいがちです。
買ったものをたくさん並べるとなんだか満たされたような気になり、ひとときの満足は得られるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
なかには買い物がやめられず、借金問題をかかえてしまう人もいるでしょう。
心が満たされていない人は「誰かに必要とされたい」という思いが強く、その結果、依存型の恋愛や不倫にはまってしまうことがあります。
自分で自分のことが認められないので他人に認めてもらいたいという心理のあらわれです。また、満たされない心のかわりに体を満たしてもらいたいという思いもあります。
そのようにして始まった恋愛ではお互いの気持ちのバランスがとれておらず、相手に対して一方的に求めることの比重が大きくなってしまって「重い」と思われたり、かえって満たされない気持ちが助長されてしまうことになります。
寂しさを埋めたいがために不倫の恋に手をだしてしまう人もいますが、こちらはさらに危険です。あなたとの時間が終われば相手は家へと帰っていってしまいます。ひとときの満足のあとは、よりむなしさや寂しさが増してしまうだけではないでしょうか。
ものや人で心を埋めようとすると、それがないと生きていけない依存状態へとつながります。そしてそれが手にいれられないとき、さらに満たされない気持ちを抱えてしまうことになります。
自暴自棄な行動でそのときをやりすごすのではなく、正しく対処する方法を学びましょう。
まず、大前提として「100%自分に満足することはない」と知りましょう。人は誰しもたくさんの望みを抱えています。ひとつかなえると必ずその次の望みが、そしてまたその次が……、と限りがないものです。
はたからは完璧に見える人でも、現状に100%満足していて何も他に望むものがないという人はほとんどいません。つまり「あれができていない」「自分にはこんなところが足りない」と思うのは人としてあたりまえのことです。
常に完璧でありたいと思う、その志(こころざし)は素晴らしいことですが、それはあくまで目標であって達成できることではないのだと考えてみてください。
昔から「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、人のものは自分のものよりも良く見える傾向があります。つまり、自分の評価を他人との比較で決めてしまうと、どうしても低くなってしまうのです。
特にSNSでは、ほとんどの人が日々のすてきな部分だけを切りとって見せているため、それが生活のすべてではありません。その裏側には人に見せないさまざまな苦労や困難がかくれていることでしょう。
人は人、自分は自分という思いを強くもつことが大切です。
毎日がつまらなくて心が満たされないという方は、なにか新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。
日々同じことのくりかえしだと、誰しも退屈で気持ちも鬱々(うつうつ)としてくるものです。
新しい趣味を始めてみるとか、新しい人に出会うとか、何かしら自分にとって刺激になることをすることで、これまで見えていなかった世界が開けてくるかもしれません。
ひとり暮らしの孤独感で心が満たされない人もいます。
少しでも時間ができたら誰かにメールしたり電話したり、あるいは誰でもいいから相手をしてくれる人をさがして出かけてみたり……。
寂しさをまぎらわせるのに良い方法でもありますが、一方で、都合よく誰かが見つかるときは良いけれど、誰もつかまらなかったらより一層孤独感が増してしまいます。誰かがいないと生きていけない、そんな依存にもつながります。
そこで発想をかえて、ひとりを楽しむ時間にしてしまうことをおすすめします。
誰にも気をつかわずに好きなものを食べたり好きな映画をいくつも観たり、あるいは好きなだけ長風呂をしたり。人には見せられないようなだらしない格好をしていたっていいんです。
ひとりだからこそできる、ひそかな楽しみを見つけましょう。最初はひとりぼっちで寂しいと感じるかもしれませんが、慣れると楽しいものですよ。
「毎日がつまらない」「自分の人生が無意味だと感じる」、そういった思いを抱えてしまう人は、実は少なくありません。
いろんな対処法を試してみても、やはり心のどこかにぽっかり穴が空いているという人は、もしかしたら心が疲れきってしまっていて楽しいことや面白いことをキャッチできなくなってしまっているのかもしれません。
そんなときに無理をしてどんどん新しいことにチャレンジしても、かえってむなしくなってしまいます。
頭痛や腹痛がひどいときに美味しいものを食べても楽しめないのと同じことで、心が健康でないときになにかをしても楽しめません。そんなときは思いきってゆっくり休んでみるのもひとつの手段です。
特に向上心が高い人や完璧主義の人は、体調を崩してもいないのにゆっくり休むことに抵抗があるかもしれませんが、どれだけ健康管理をしていても風邪をひいてしまうことがあるように、誰しも心に不調を抱えてしまうことがあります。
つらいなと思ったら自分をいたわってあげましょう。
毎日のちょっとした習慣で、心のすきまを少しずつ埋めていくことができます。
人は時間があるとつい、いろいろなことを考えてしまいます。
それは決して悪いことではないのですが、心が満たされておらず寂しさを感じているときにあれこれ考えはじめると、ポジティブな方向へは向かいません。
特に自己肯定感が低い人や完璧主義の人はこんなときに自分のダメなところを探してしまいがちです。考えても良い方向に向かわないのであれば、友達と会ったりジムに行ったり、いろいろな予定を入れて考える時間を減らすようにしましょう。
どんなに小さな予定でもスケジュール帳に書き込んでみるとカレンダーがだんだん埋まってきて、ちょっとした満足感につながりますよ。
誰かと会ったり電話で話したり、という行動は寂しい気持ちを埋めてくれます。時には話さなくても誰かと一緒にいるだけで安心感があって心が満たされることもあるでしょう。
恋人や親友など身近な存在の人がいるのはいいものですが、そんなときに会ったり話したりする相手をひとりに限ってしまうとその相手に依存してしまったり、うまくいかなかった場合のダメージがより大きくなってしまいます。
深い話をする相手はひとりでも良いので、気軽に会ったり話したりできるような人のつながりをなるべく多く持つようにしましょう。
運動は体にも良いのですが、心にも効くといわれています。実際、ウォーキングやジョギングなどの運動をしたらさっぱり爽快な気分になったという経験のある方は多いのではないでしょうか。
運動は、幸福感をもたらすエンドルフィンや、安らぎをもたらすセロトニンといった脳内物質の放出をうながすといわれています。体と心の健康の両方を手に入れられる、一石二鳥の方法です。
いきなり無理をすると余計なストレスがかかってしまうので、軽い運動からとりいれるようにしましょう。
運動が苦手な人にはウォーキングやストレッチがおすすめです。好きな音楽をかけながらやるのも気分転換になります。
心が満たされない人は自己肯定感が低い傾向があるということを前にもご紹介しました。自己肯定感を高めるトレーニングとして、毎日ちいさな目標をたてて実行していくことをおすすめします。
「いつもより15分早く起きる」「仕事の前にデスクをきれいにする」といったようなささやかな目標で良いので毎日ひとつたて、達成できたら自分をほめるようにします。
自分でちいさなごほうびを決めてもよいでしょう。もしも達成できなかったとしても、その努力をした自分をほめてあげるようにします。
自分をほめ、認めるという習慣をつけていくことで自己肯定感を少しずつ高められます。
何をしていても誰といても、どこか心が満たされない……。
そんな気持ちを抱えてしまったことが、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
逆に言えば、生きているかぎり完全に心が満たされることはほとんどありません。私たちの求めるものはどこまでも限りなく、ひとつ満たせばまた次の欲求が出てくるからです。
ですが、毎日そんな気持ちにとらわれて寂しい、楽しくないと思いながら暮らしていくのはつらいですよね。自分の心が満たされない原因と対処法を知ることで少しずつ隙間を埋めて上手につきあってみてはいかがでしょうか。
(まい)
この記事ではそんな方に向けて、心が満たされない原因を探り、寂しい、楽しくないといった気持ちから抜け出す対処法や、今後そうならないようにするためのおすすめ習慣などをご紹介します。
目次
なんだか心が満たされなくて悩んでいるあなたへ
仕事は順調だし、彼氏も友達もいる。まわりにはすごく充実した生活を送っているように見えているだろうし、実際に恵まれた生活をしている方だと思う。
それなのになぜか毎日が楽しくないし寂しいとさえ感じてしまう……。そんな思いを抱えたことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
生活にはこまってないけど心が満たされないというのは、人によってはぜいたくな悩みととられることもあるでしょう。漠然(ばくぜん)とした悩みなので、人には相談しづらいと思う人もいるかもしれません。
ですが、毎日そんな思いにとらわれながら暮らすのはつらいことです。もし心が満たされなくて寂しい、楽しくないと思っているのなら、原因と対処法を知って、そこから抜け出せるようになりましょう。
心が満たされない原因は?
はたから見ると充実した生活を送っていてもむなしさを感じてしまう原因はどんなところにあるのでしょうか。
心が満たされない理由はひとつだけではありません。自分の心が満たされない原因を探してみましょう。
自己否定している
向上心が高い人に多いパターンです。
常に自分を高めていきたいという気持ちが強い人は、自分の目標に向けての努力をおしまないので周囲の評価も高く、仕事でも成功しやすい反面、常に今の自分はまだまだ未熟だと考えてしまいがちです。
向上心が高いことは長所でもありながら、どれだけ頑張って結果を出しても、なお理想の自分と今の自分のギャップに落ち込み、心が満たされない原因になってしまうのです。
自分の悪い部分ばかり気にしてしまう
人からほめてもらっても、それが皮肉に聞こえてしまうということはありませんか?
誰にでも良いところと悪いところがありますが、自分の良いところに目がいかず悪いところばかり気にしてしまっているのかもしれません。
そうなると、まわりの人の言動を素直に受け止められなくなって、人間関係もぎくしゃくしてしまいます。あまりにコンプレックスにばかりとらわれてしまうと、いつまでたっても心は満たされません。
完璧でないと気がすまない
仕事でも勉強でも、あるいは料理やメイクでも、自分が思い描いた結果にならなくてイライラしたことはありませんか?
ここぞというときの失敗ならともかく、日常的にそういった感情を抱いているようであれば、あなたは完璧主義者なのかもしれません。
晴れの日もあれば雨の日もあるように、毎日のコンディションはそのときどきで変わります。何にしても同じレベルの結果をずっと出し続けることは難しいでしょう。
常に何もかも完璧にしておきたい人は、それができなかった自分にイライラしてしまうので、心が満たされづらい状況にあります。
自分と人とを比べてしまう
最近では特にSNSを通して、友人・知人にかぎらずいろいろな人のライフスタイルやファッションを毎日目にします。
キラキラと輝くような生活を送っている人たちを見て、自分はなんてつまらない毎日を送っているんだろうかと考えてしまっていませんか?
あの子は彼氏がいてラブラブ、この子は仕事がばりばりのキャリアウーマンで、この人はいつもすごくオシャレできれい、みんな私よりも幸せそう……、そんな風に考えはじめてしまうと、自分の心が満たされることはありません。
恋愛・夫婦関係が対等ではない
彼氏や夫がいても、心が満たされなくて寂しいと思っている方もいるでしょう。
特に、自分は相手のことが好きなのに相手からは同じだけの愛情を感じられない、あるいは浮気をされたことがあるなど、恋愛関係・夫婦関係においてその気持ちが対等ではないと感じている場合は、なかなか心が満たされません。
反対に自分が相手に対してそれほどの愛情を感じられない場合や、求められている愛情を返せない場合もまた、彼氏や夫がいても心が満たされない原因となります。
心が満たされないときの心理
満たされないとひとことにいっても、その中には寂しさ、不安、孤独、むなしさ、あるいは言葉にうまくできないけどただモヤモヤするなど、さまざまな感情があります。
心が満たされないときの心理は一体どんなものでしょうか。
何をしても楽しくない
心が満たされていないと、何をしてもネガティブな面に目がいってしまいます。
友達と遊んだり、彼氏とデートしたり、楽しいはずのことでも相手の言動に対して「本当は相手はこんなことしたくないんじゃないだろうか」とか「本心で言ってるのかな」と、すべてを疑った見方でとらえてしまうので、なかなか心の底から楽しめません。
寂しい気持ちを常に抱えている
自分の良さを認められないと心が満たされないということは前項でもご紹介しました。
自分で自分を認められない人は、かわりに他者に自分を認めてもらいたいと思うようになります。そこで彼氏や友人がいないと、自分は孤独だとか誰からも愛されないと感じて寂しい気持ちになってしまうのかもしれません。
わけもなく不安におそわれる
心が満たされていない人は、わけもなく不安におそわれることがよくあります。
心が満たされていないということは、言いかえれば自分になにか足りないところがあると常に感じているということで、そんな気持ちが急な不安を引きおこす原因となります。
一方で、まわりからは何が原因でそんな不安におそわれるのかなかなか理解してもらえず、それがまた余計に孤立感へとつながっていきます。
毎日が退屈に感じられる
寂しかったり、つらかったりというわけではないけれど、とにかく毎日が退屈で心が満たされないという人もいます。
朝起きて、会社に行って仕事をして、あとは帰ったら寝るだけ……、そんな日々をひたすらくり返していく中で、自分の人生には何も楽しいことがないと感じ、どこか満たされない思いを抱えるのです。
心が満たされないとどうなる?
心が満たされないとき、人はどういった行動に出てしまうでしょうか。
自分の行動に当てはまるものがある方は、自覚がなかったとしてもどこか心が満たされていないのかもしれません。
“どか食い”に走る
人は心が満たされないとき、何か代わりのもので満たそうとします。
よくあるのは甘いものや脂っこいものなど、普段はなるべく食べないように我慢しているものを一気に“どか食い”して、胃を満たすこと。
実はこの食べたいものをおもいっきり食べるという行動は、人体に幸福感をもたらすエンドルフィンという脳内物質の放出をうながすと言われており、実際に胃だけでなく心を満たしてくれる行動でもあります。
ですが、もちろん体に良くありませんし、後から後悔してしまうことを考えると決しておすすめの行動とはいえません。
お酒に逃げる
食べものではなくお酒に逃げてしまう人もいます。お酒は飲むと良い気分になり、寂しさやイライラを忘れさせてくれます。
ですが、満たされない心を埋めるために飲んでいると次第に摂取量は増えていきます。ひとりで飲んでいる場合は特に酒量が増えていることを自覚しづらく、気づいた頃にはアルコール依存症になってしまっていることも。
特に女性は体質的に、男性よりも少ない飲酒量・飲酒期間でアルコール依存症になりやすいといわれています。一度アルコール依存症になってしまうと心が満たされないどころか、健康にも人生にも大きな影響をおよぼします。
寂しくてついついお酒を飲んでしまうという人は、一度自分の飲み方について冷静に見直してみましょう。
無駄に買い物をしてしまう
女性はショッピングでストレス発散という方も多いでしょう。満たされない心を物で埋める行動です。確かに新しいものを買うとウキウキしますよね。
心が満たされない人は自己肯定感が低い傾向があり、高価なブランドのアイテムを買うことで自分の価値を高めたいという思いもはたらくようです。
ですが、ものを買ってウキウキする心は長続きせず、たいていの場合、本当に欲しいものを厳選してひとつ買うというよりも、ちょっといいなと思ったものを次々と買っていく行動に出てしまいがちです。
買ったものをたくさん並べるとなんだか満たされたような気になり、ひとときの満足は得られるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
なかには買い物がやめられず、借金問題をかかえてしまう人もいるでしょう。
依存型の恋愛や不倫にはまってしまう
心が満たされていない人は「誰かに必要とされたい」という思いが強く、その結果、依存型の恋愛や不倫にはまってしまうことがあります。
自分で自分のことが認められないので他人に認めてもらいたいという心理のあらわれです。また、満たされない心のかわりに体を満たしてもらいたいという思いもあります。
そのようにして始まった恋愛ではお互いの気持ちのバランスがとれておらず、相手に対して一方的に求めることの比重が大きくなってしまって「重い」と思われたり、かえって満たされない気持ちが助長されてしまうことになります。
寂しさを埋めたいがために不倫の恋に手をだしてしまう人もいますが、こちらはさらに危険です。あなたとの時間が終われば相手は家へと帰っていってしまいます。ひとときの満足のあとは、よりむなしさや寂しさが増してしまうだけではないでしょうか。
心が満たされない時の正しい対処法
ものや人で心を埋めようとすると、それがないと生きていけない依存状態へとつながります。そしてそれが手にいれられないとき、さらに満たされない気持ちを抱えてしまうことになります。
自暴自棄な行動でそのときをやりすごすのではなく、正しく対処する方法を学びましょう。
100%の満足はあり得ないと知る
まず、大前提として「100%自分に満足することはない」と知りましょう。人は誰しもたくさんの望みを抱えています。ひとつかなえると必ずその次の望みが、そしてまたその次が……、と限りがないものです。
はたからは完璧に見える人でも、現状に100%満足していて何も他に望むものがないという人はほとんどいません。つまり「あれができていない」「自分にはこんなところが足りない」と思うのは人としてあたりまえのことです。
常に完璧でありたいと思う、その志(こころざし)は素晴らしいことですが、それはあくまで目標であって達成できることではないのだと考えてみてください。
人と比べるのをやめる
昔から「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、人のものは自分のものよりも良く見える傾向があります。つまり、自分の評価を他人との比較で決めてしまうと、どうしても低くなってしまうのです。
特にSNSでは、ほとんどの人が日々のすてきな部分だけを切りとって見せているため、それが生活のすべてではありません。その裏側には人に見せないさまざまな苦労や困難がかくれていることでしょう。
人は人、自分は自分という思いを強くもつことが大切です。
新しいことを始めてみる
毎日がつまらなくて心が満たされないという方は、なにか新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。
日々同じことのくりかえしだと、誰しも退屈で気持ちも鬱々(うつうつ)としてくるものです。
新しい趣味を始めてみるとか、新しい人に出会うとか、何かしら自分にとって刺激になることをすることで、これまで見えていなかった世界が開けてくるかもしれません。
ひとりでいることを楽しむ
ひとり暮らしの孤独感で心が満たされない人もいます。
少しでも時間ができたら誰かにメールしたり電話したり、あるいは誰でもいいから相手をしてくれる人をさがして出かけてみたり……。
寂しさをまぎらわせるのに良い方法でもありますが、一方で、都合よく誰かが見つかるときは良いけれど、誰もつかまらなかったらより一層孤独感が増してしまいます。誰かがいないと生きていけない、そんな依存にもつながります。
そこで発想をかえて、ひとりを楽しむ時間にしてしまうことをおすすめします。
誰にも気をつかわずに好きなものを食べたり好きな映画をいくつも観たり、あるいは好きなだけ長風呂をしたり。人には見せられないようなだらしない格好をしていたっていいんです。
ひとりだからこそできる、ひそかな楽しみを見つけましょう。最初はひとりぼっちで寂しいと感じるかもしれませんが、慣れると楽しいものですよ。
ゆっくり休んでみる
「毎日がつまらない」「自分の人生が無意味だと感じる」、そういった思いを抱えてしまう人は、実は少なくありません。
いろんな対処法を試してみても、やはり心のどこかにぽっかり穴が空いているという人は、もしかしたら心が疲れきってしまっていて楽しいことや面白いことをキャッチできなくなってしまっているのかもしれません。
そんなときに無理をしてどんどん新しいことにチャレンジしても、かえってむなしくなってしまいます。
頭痛や腹痛がひどいときに美味しいものを食べても楽しめないのと同じことで、心が健康でないときになにかをしても楽しめません。そんなときは思いきってゆっくり休んでみるのもひとつの手段です。
特に向上心が高い人や完璧主義の人は、体調を崩してもいないのにゆっくり休むことに抵抗があるかもしれませんが、どれだけ健康管理をしていても風邪をひいてしまうことがあるように、誰しも心に不調を抱えてしまうことがあります。
つらいなと思ったら自分をいたわってあげましょう。
心が満たされるようになるおすすめ習慣
毎日のちょっとした習慣で、心のすきまを少しずつ埋めていくことができます。
スケジュールをなるべく埋める
人は時間があるとつい、いろいろなことを考えてしまいます。
それは決して悪いことではないのですが、心が満たされておらず寂しさを感じているときにあれこれ考えはじめると、ポジティブな方向へは向かいません。
特に自己肯定感が低い人や完璧主義の人はこんなときに自分のダメなところを探してしまいがちです。考えても良い方向に向かわないのであれば、友達と会ったりジムに行ったり、いろいろな予定を入れて考える時間を減らすようにしましょう。
どんなに小さな予定でもスケジュール帳に書き込んでみるとカレンダーがだんだん埋まってきて、ちょっとした満足感につながりますよ。
人とのつながりを増やす
誰かと会ったり電話で話したり、という行動は寂しい気持ちを埋めてくれます。時には話さなくても誰かと一緒にいるだけで安心感があって心が満たされることもあるでしょう。
恋人や親友など身近な存在の人がいるのはいいものですが、そんなときに会ったり話したりする相手をひとりに限ってしまうとその相手に依存してしまったり、うまくいかなかった場合のダメージがより大きくなってしまいます。
深い話をする相手はひとりでも良いので、気軽に会ったり話したりできるような人のつながりをなるべく多く持つようにしましょう。
軽い運動で気持ちをリフレッシュする
運動は体にも良いのですが、心にも効くといわれています。実際、ウォーキングやジョギングなどの運動をしたらさっぱり爽快な気分になったという経験のある方は多いのではないでしょうか。
運動は、幸福感をもたらすエンドルフィンや、安らぎをもたらすセロトニンといった脳内物質の放出をうながすといわれています。体と心の健康の両方を手に入れられる、一石二鳥の方法です。
いきなり無理をすると余計なストレスがかかってしまうので、軽い運動からとりいれるようにしましょう。
運動が苦手な人にはウォーキングやストレッチがおすすめです。好きな音楽をかけながらやるのも気分転換になります。
毎日ちいさな目標をたてる
心が満たされない人は自己肯定感が低い傾向があるということを前にもご紹介しました。自己肯定感を高めるトレーニングとして、毎日ちいさな目標をたてて実行していくことをおすすめします。
「いつもより15分早く起きる」「仕事の前にデスクをきれいにする」といったようなささやかな目標で良いので毎日ひとつたて、達成できたら自分をほめるようにします。
自分でちいさなごほうびを決めてもよいでしょう。もしも達成できなかったとしても、その努力をした自分をほめてあげるようにします。
自分をほめ、認めるという習慣をつけていくことで自己肯定感を少しずつ高められます。
満たされない心との上手なつきあい方
何をしていても誰といても、どこか心が満たされない……。
そんな気持ちを抱えてしまったことが、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。
逆に言えば、生きているかぎり完全に心が満たされることはほとんどありません。私たちの求めるものはどこまでも限りなく、ひとつ満たせばまた次の欲求が出てくるからです。
ですが、毎日そんな気持ちにとらわれて寂しい、楽しくないと思いながら暮らしていくのはつらいですよね。自分の心が満たされない原因と対処法を知ることで少しずつ隙間を埋めて上手につきあってみてはいかがでしょうか。
(まい)
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この記事を書いたライター
まい
1993年7月生まれ、22歳より大手出版社に入社し美容系の雑誌にて編集業務に従事、現在はフリーランスとしてライターを中心に多方面で活動をしています。
得意分野はファッション・美容・恋愛記事で、複数メディアにてその分野に関する記事を執筆中!その他にも夢占いや言葉の使い方など色々なジャンルにも興味あり♡
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