「どういうこと?」友達から来た衝撃のLINE【LINE怖い話 #12/占ってあげる 5】

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知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「占ってあげる」その5


LINEに現れた「(O_O)」という占いアカウント。その的中ぶりはもはや占いの域を超え、晴香さんは怖くなってLINEを送るのをやめました。

しかし友達の杏奈さんは元々占い好きでもあり、どんどんのめり込んでいった挙句、会社まで辞めてしまいました。

「物事を自分で判断できなくなるし、全てが分かってしまったら楽しめるものもなくなってしまう。だからもう占いに頼るのはやめなよって杏奈には言ったんですけど……。杏奈は聞かないどころか『占い師と仲良くなってきた』とか言い出すんですよ」

杏奈さんは、LINEの相手は大物占い師だと思いこんでいるようですが、晴香さんは、あの返信の早さと的中率は人間とは思えないと言います。

そんなある日、杏奈さんからスクリーンショットと共に「どういうこと?」とLINEが来ました。晴香さんに、そのスクリーンショットを見せてもらいました。



「どういうこと?って聞かれても、何も言えなかったです。そんなこと思ってないと言いたいところでしたが、私が否定したところで信じてもらえないのは分かってましたし、占いの的中率が100%であることを考えると、私は本当は杏奈のことを面倒臭いと感じているのかもと思えてしまって……」

杏奈さんからは立て続けに「晴香の方が友達多いもんね」「他の人と一緒に私のこと笑ってたんでしょ?」「友達だと思ってたのに」とまくし立てられました。

晴香さんは丁寧に「その占い師の基準では、私はそう思ってるということになるのかもしれないけど、正直私はそんな自分の気持ちを意識したことはないよ。他の人と笑ったりしたこともない」と返信しました。

しかし、ヒートアップした杏奈さんの怒りはおさまりません。


次回の配信もお楽しみに。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

この記事を書いたライター

園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。

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