ストーカー?謎のアカウントからの嫌がらせ【LINE怖い話 #16/あなたですか? 2】
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LINE怖い話
知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
菊池愛さんは大学4年生。大学の友達に「きくちあいという人を探している人がいる」と、グループLINEで謎の人物「(O_O)」を紹介されました。
「勇人をとったのはあなたですね」「勇人を返せ」と愛さんに迫る「(O_O)」。愛さんには全く心当たりがありません。
紹介してきた大学の同期の亜衣さんはグループLINEを抜けてしまいましたし、ブロックされたのか連絡がつかなくなりました。
「あの変なアカウント、ずーっとLINE連投してきて超ウザかったです。いくら人違いですって言っても話聞かないし。
私には大学1年生の頃から付き合ってる、拓也っていう彼氏がいるんですよ。大学で知り合って、1つ歳上で、初めての彼氏です。今はちょっと遠距離ですけど、春から私も彼と同じ東京に就職するし、そのタイミングで同棲するつもりです。
本当に勇人なんて友達にもいないし、知らない人なんですよ」
愛さんはしばらく(O_O)からのLINEを無視していましたが、数日経ってLINEの内容が変わってきました。
(O_O)は、愛さんの所属する大学やアルバイト先、最寄りの駅の名前をLINEで言ってきました。
愛さんは普段からSNSなどで個人情報を晒さないように注意していましたし、こちらから居場所を明かすようなことは(O_O)には言っていません。
「絶対ストーカーじゃんと思いました。亜衣ちゃんはグループLINE抜けられたのに、なぜか私はグループを退会しようとしてもできなかったんですよ。グループの方もそうですけど、あのアカウント自体ブロックすることもできなくて……」
恐ろしいことはさらに続きました。
「そこからさらに数日経って、バイトから帰って郵便受けを見たんです。私のアパートはエントランスに郵便受けがあって、いらないDMなんかは全部足元の箱に捨てていいって感じになってたんですが……。その箱の中に大量に『勇人を返せ きくちあい死ぬまで許さない』って書かれた紙が捨ててあったんです。
多分アパートの全住人のポストに入れたんでしょうね。もちろん私のところにも入ってました。切手もなくて、ボールペンで殴り書きしたようなものでした」
まさかアパートまで特定され、実際に近くまで来ているとは思っていなかった愛さん。
このあと、愛さんはどうなってしまうのでしょう。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。
LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
「あなたですか?」その2
菊池愛さんは大学4年生。大学の友達に「きくちあいという人を探している人がいる」と、グループLINEで謎の人物「(O_O)」を紹介されました。
「勇人をとったのはあなたですね」「勇人を返せ」と愛さんに迫る「(O_O)」。愛さんには全く心当たりがありません。
紹介してきた大学の同期の亜衣さんはグループLINEを抜けてしまいましたし、ブロックされたのか連絡がつかなくなりました。
「あの変なアカウント、ずーっとLINE連投してきて超ウザかったです。いくら人違いですって言っても話聞かないし。
私には大学1年生の頃から付き合ってる、拓也っていう彼氏がいるんですよ。大学で知り合って、1つ歳上で、初めての彼氏です。今はちょっと遠距離ですけど、春から私も彼と同じ東京に就職するし、そのタイミングで同棲するつもりです。
本当に勇人なんて友達にもいないし、知らない人なんですよ」
愛さんはしばらく(O_O)からのLINEを無視していましたが、数日経ってLINEの内容が変わってきました。
(O_O)は、愛さんの所属する大学やアルバイト先、最寄りの駅の名前をLINEで言ってきました。
愛さんは普段からSNSなどで個人情報を晒さないように注意していましたし、こちらから居場所を明かすようなことは(O_O)には言っていません。
「絶対ストーカーじゃんと思いました。亜衣ちゃんはグループLINE抜けられたのに、なぜか私はグループを退会しようとしてもできなかったんですよ。グループの方もそうですけど、あのアカウント自体ブロックすることもできなくて……」
恐ろしいことはさらに続きました。
「そこからさらに数日経って、バイトから帰って郵便受けを見たんです。私のアパートはエントランスに郵便受けがあって、いらないDMなんかは全部足元の箱に捨てていいって感じになってたんですが……。その箱の中に大量に『勇人を返せ きくちあい死ぬまで許さない』って書かれた紙が捨ててあったんです。
多分アパートの全住人のポストに入れたんでしょうね。もちろん私のところにも入ってました。切手もなくて、ボールペンで殴り書きしたようなものでした」
まさかアパートまで特定され、実際に近くまで来ているとは思っていなかった愛さん。
このあと、愛さんはどうなってしまうのでしょう。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(園田亜真理)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。