それは誤解!占いでついた嘘が思わぬ展開に【LINE怖い話 #46/絶縁の水 4】

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知らない人からLINEが来る。そんなゾッとする経験をしたことはありませんか?この連載では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「絶縁の水」その4



昔から霊感が強く、勘も鋭かった紘子さん。

ネットではやり始めた除霊スプレー「龍玉水」を川の水で薄め、「絶縁の水」という名前に変えて販売する小遣い稼ぎをしています。

除霊効果があるのは確かですが、紘子さんはさらに「実在する人と縁を切ったりすることにも効果がある」という触れ込みを仕掛けています。

それに加えて、絶縁の水を購入した人には、自身が運営する公式LINEアカウント「占いLINE藍羅」に案内。希望者にはLINE上で占いを行うという内職までしているとのこと。

そんなある日、紘子さんは占いLINE藍羅を通じて、自分の大学時代の友人である奈美さんとその彼氏を別れさせようとしている人の存在を知りました。

「奈美が最近部屋に何かいる気がするとか、金縛りに遭いやすいって言ってたのって、あの(O_O)のせいなんじゃないかなと思いました。なんとか奈美に伝えなきゃと思ってたところ、彼女の方から『占いLINE藍羅』に占ってほしいと連絡があったんです」

奈美さんは、彼氏が最近上の空で、体調が悪いと言ってデートもキャンセルしてくるので、気持ちが離れているのか占ってほしいと言ってきました。



奈美さんは「占いLINE藍羅」が紘子さんであることを知りません。

奈美さんの彼氏を狙う人がいると知っている紘子さんは、それとなく心当たりを尋ねてみましたが、なんと疑いをかけられたのは紘子さんでした。

「奈美と彼氏の遥輝くん、占い上ではあまり相性がよくないんです。昔占ったときはそう伝えました。でもきちんと心を開いて話し合うことで改善の見込みは十分ありましたし、もう付き合って3年は経ちますから、今回は自信を持ってもらうためにも相性はいいと伝えたんです。それも私が疑われる原因だったらしく……」

紘子さんと奈美さん、奈美さんの彼氏の遥輝さんは同じ大学でした。

紘子さんは密かに遥輝さんに思いを寄せていましたが、奈美さんは日頃から遥輝さんに大胆に近寄っていたようです。

「『告白するから、ちょっとでもできるなら相性占って』って奈美に言われたんです。その時点で私も遥輝くんを好きなのは、奈美も気づいてたんだと思います。占いの結果は奈美の願い通りにはなりませんでしたが、それを彼女は私の嫉妬だと捉えていたみたいです」

紘子さんは占いLINE藍羅を通して「その人はもう彼のことを狙ってはいない」と伝えました。

占い師が言うのなら、と奈美さんが信じてくれればいいのですが……。


連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター

園田亜真理
1993年10月5日、東京都生まれ。元インテリアショップ店員。駆け出しフリーWEBライター・エディター。フリーモデル。この先の時代に、結婚せずに女1人で生きていく方法を模索中。オカルト、ホラー、廃墟が好き。

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