え、マジ?怪しすぎる謎解き企画に友人が放った一言【LINE怖い話 #58/突然の謎解き企画 2】

友達からの奇妙なLINE、知らない人からの不思議なLINE……。普段何気なく使っているメッセージアプリに、違和感を覚えたことはありませんか?

それはもしかすると人ならざるものの仕業かもしれません。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。


「突然の謎解き企画」その2



謎のアカウントから、突然謎解き企画を持ちかけられた絵里奈さん。

詐欺かイタズラだろうと思って無視をしようとしたとき、後ろから声をかけられます。

「変な顔でスマホ見つめてどうしたの?」

絵里奈さんが振り向くと、そこには友人である麻耶さんの姿が。

麻耶さんは、絵里奈さんと同じ大学2年生。

イベントごとが大好きで、1人でも友人とでもよくライブやイベント、アミューズメント施設に遊びに行くアグレッシブな方です。最近誕生日を迎え、今はお酒が美味しい居酒屋を探すのが楽しみとのこと。

絵里奈さんとは正反対の性格をしている麻耶さんですが、お互いに知らない分野のことを話し、共有し合う仲としてとても相性が良く、今では絵里奈さんにとって1番の友人となっております。

麻耶さんに見つかり心配された絵里奈さんは、心配ないと手を軽く振りながら、

「別に、なんか知らないアカウントから変なメッセージ来ただけ」

そう言ってスマホをバッグに入れようとしたとき、再びスマホの通知音が鳴りました。



画面には、先ほどのアカウントから追加のメッセージが。

成功者には、企画者が撮影する動画に出演してもらうという内容。

これを見て「動画サイトで活動してる配信者か何かの企画なのかな?」と想像する絵里奈さん。

しかし、素性が分からないのは相変わらずであり、実際に対面するのは抵抗感があります。そもそも、本当に動画サイトの配信者かどうかも分かりません。

「はあ……これよこれ。正直うさん臭すぎて逆に珍しいレベル」

あきれながら、スマホ画面を麻耶さんに見せる絵里奈さん。共有して雑談のネタぐらいにはなるかと思っての行動でした。

しかし、麻耶さんはその内容を読んだ後、こう口にしました。

「へぇ、なんかちょっと面白そうじゃん!」

……この軽い一言が、あんな結末になるとも知らずに。



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(洞 怜子)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

この記事を書いたライター

洞 怜子
怖い話を集めたり想像したり執筆したりするのが好きなホラー作家。

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