ウソ、本当に!?覚えのない送信履歴 【LINE怖い話 #73/格安の旅館で 3】
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LINE怖い話
友達からの奇妙なLINE、知らない人からの不思議なLINE……。普段何気なく使っているメッセージアプリに、違和感を覚えたことはありませんか?
それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
地方の温泉宿に泊まり、そこで夜を明かした由奈さん。夜中は途中で起きることもなく、そのまま朝を迎えます。
しかし、友人の美代子さんから「真夜中に通話してきた」とメッセージ越しに言われ、由奈さんは首を傾げます。
通話送信履歴を確認すると、確かに午前2時に美代子さん宛てに通話をかけたと記録されていました。
「え……何で?」
身に覚えのない送信履歴に、さらに首を傾げる由奈さん。
どういうことかと自分なりに考え、そのときある可能性を考えつきます。
「そういえば私、お酒飲んでたな……」
昨晩は売店で購入したお酒を寝る前に飲んでいたことを思い出した由奈さん。
そこで、もしかしたら酔っぱらっていて、記憶のないうちに通話をしてしまったのかもしれないという結論に達しました。
無意識のうちに通話をした可能性を伝え、謝罪する由奈さん。
美代子さんは呆れていたようでしたが、お土産を買うと伝えてフォローすると許してくれたようです。
「お酒には気をつけないとなぁ」
もう迷惑をかけまいと決心し、気持ちを切り替えて起床準備を始めた由奈さん。食堂へ朝食を食べに行くため、身支度を開始します。
昨晩、知らぬ間にスマートフォンがひとりでに動いていたことも知らずに……。
その日の夜、観光地巡りを終えて旅館に戻ってきた由奈さんは就寝準備をしていました。
「今日は一応、飲むのはやめとこっと」
昨晩、美代子さんに迷惑をかけたと思っている由奈さんは、同じことがないよう節制し、今日はお酒を飲まないよう決めていました。
お酒が好きな由奈さんではありますが、今日の観光地巡りで美味しい郷土料理を食べて満足しており、お酒を飲まなくても十分楽しめていたようです。
「それじゃあ、おやすみなさい!」
スマートフォンを机の上に置き、自分自身にそう言い聞かせながら布団に入る由奈さん。
観光地を歩き回って疲れていたのか、すぐに寝息を立てて眠ってしまいました。
午前2時。
由奈さんが寝息を立てているかたわらで、再びスマートフォンに光が灯ります。
しかし、当然由奈さんがそれに気づくはずもなく……。
連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。
(洞 怜子)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。
連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。
「格安の旅館で」その3
地方の温泉宿に泊まり、そこで夜を明かした由奈さん。夜中は途中で起きることもなく、そのまま朝を迎えます。
しかし、友人の美代子さんから「真夜中に通話してきた」とメッセージ越しに言われ、由奈さんは首を傾げます。
通話送信履歴を確認すると、確かに午前2時に美代子さん宛てに通話をかけたと記録されていました。
「え……何で?」
身に覚えのない送信履歴に、さらに首を傾げる由奈さん。
どういうことかと自分なりに考え、そのときある可能性を考えつきます。
「そういえば私、お酒飲んでたな……」
昨晩は売店で購入したお酒を寝る前に飲んでいたことを思い出した由奈さん。
そこで、もしかしたら酔っぱらっていて、記憶のないうちに通話をしてしまったのかもしれないという結論に達しました。
無意識のうちに通話をした可能性を伝え、謝罪する由奈さん。
美代子さんは呆れていたようでしたが、お土産を買うと伝えてフォローすると許してくれたようです。
「お酒には気をつけないとなぁ」
もう迷惑をかけまいと決心し、気持ちを切り替えて起床準備を始めた由奈さん。食堂へ朝食を食べに行くため、身支度を開始します。
昨晩、知らぬ間にスマートフォンがひとりでに動いていたことも知らずに……。
その日の夜、観光地巡りを終えて旅館に戻ってきた由奈さんは就寝準備をしていました。
「今日は一応、飲むのはやめとこっと」
昨晩、美代子さんに迷惑をかけたと思っている由奈さんは、同じことがないよう節制し、今日はお酒を飲まないよう決めていました。
お酒が好きな由奈さんではありますが、今日の観光地巡りで美味しい郷土料理を食べて満足しており、お酒を飲まなくても十分楽しめていたようです。
「それじゃあ、おやすみなさい!」
スマートフォンを机の上に置き、自分自身にそう言い聞かせながら布団に入る由奈さん。
観光地を歩き回って疲れていたのか、すぐに寝息を立てて眠ってしまいました。
午前2時。
由奈さんが寝息を立てているかたわらで、再びスマートフォンに光が灯ります。
しかし、当然由奈さんがそれに気づくはずもなく……。
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(洞 怜子)
※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません
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この記事を書いたライター
洞 怜子
怖い話を集めたり想像したり執筆したりするのが好きなホラー作家。