そんなはずないのに!繰り返されるやり取り 【LINE怖い話 #74/格安の旅館で 4】

友達からの奇妙なLINE、知らない人からの不思議なLINE……。普段何気なく使っているメッセージアプリに、違和感を覚えたことはありませんか?

それはもしかすると、人ならざるものが関係しているかもしれません。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。


「格安の旅館で」その4



昨日の夜、お酒で酔ってしまった勢いで友人に無駄な通話をかけてしまったと思いこんだ由奈さん。

今晩は迷惑をかけないようにと飲酒を控え、そのまま眠ることにしました。


翌日の朝。

昨日と同じようにスマートフォンのアラーム音で目を覚ます由奈さん。

アラームを止めようと起き上がり、画面を確認。しかし、そこには再び美代子さんからのメッセージ着信通知が表示されていました。

「え、まさか……」

嫌な予感がして、由奈さんはLINEを起動しました



昨日と同じく、夜中に電話がかかってきたと主張する美代子さん。

しかし昨日はお酒も控えており、絶対に通話をしていないという確固たる自信が由奈さんにはありました。

さらに、美代子さんが言っている通話内容にもまったく覚えがありません。「何で」と聞きたいのは自分のほうです。

だからと言って、美代子さんがウソをついているとも思えません。

由奈さんはLINEでのやり取りの後、すぐに履歴を確認しました。そこには、昨日と同じく午前2時ちょうどに通話履歴が残っていました。

「この時間になにかある……?」

明らかにおかしいことが、この時間に起きている。

そう思った由奈さんは、本格的に調べてみることにしました。

“今晩、その時間まで起きて問題ないか調べてみる”

そう美代子さんに伝え、実際にその時間に自分の目で確かめることを決意しました。

午前2時。

この時間に何がおきているのか、由奈さんは今晩それを知ることになります……。



連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(洞 怜子)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

この記事を書いたライター

洞 怜子
怖い話を集めたり想像したり執筆したりするのが好きなホラー作家。

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